コーヒーのサブスク「PostCoffee」がリアル店舗『PostCoffee Offline Store』を展開 診断でパーソナライズされたコーヒーが試せる
コーヒーのサブスクリプションサービス『PostCoffee』を運営するPOST COFFEE株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:下村 領)は、2020年2月10日に、サービス体験にフォーカスした実店舗「PostCoffee Offline Store」をオープンさせた。
店舗ではコーヒー診断をもとにプロのバリスタとともに試飲、飲み比べ、抽出を無料で体験できる。またWebで販売しているコーヒー豆約30種類、抽出器具のすべてが揃い、気軽に試すことが可能だ。
サービス体験にフォーカス
PostCoffee Offline Store(ポストコーヒー オフライン ストア)は「サービス体験」にフォーカスした店舗だ。コーヒー診断をもとにプロのバリスタとともに試飲、飲み比べ、抽出を無料で体験できる。
店舗にはwebで販売しているコーヒー豆約30種類、抽出器具のすべてが揃い、気軽に試すことができるという。体験後は、導き出されたコーヒー3種をセットにしたコーヒーボックスをそのまま購入して持ち帰ることも可能だ。
またコーヒー診断で導き出したコーヒーの好みはクラウドに保存され、いつでもスマートフォンからサブスクリプションを始めることができる点も特徴となっている。
PostCoffee Offline Store概要
◆店舗情報
店舗名:PostCoffee Offline Store
所在地:〒153-0063 東京都目黒区目黒4-11-7 須田ビル1F
営業時間:12:00〜17:00 (最終受付 16:00)
休業日 : 水曜日
※「サービス体験」にフォーカスした店舗となるため、イートイン・テイクアウトでのドリンク類の提供は行なっていない。
◆商品情報(店頭)
商品 : コーヒーボックス (3種類のコーヒー)
通常価格 : 1,980円(税抜)
会員価格 : 1,480円(税抜)
※決済は基本クレジットカードのみ。
◆コーヒー診断
手持ちのスマホを使ってPostCoffeeのサイトでコーヒー診断を実施。ライフスタイルや好きな食べ物などの10項目の質問に答えるだけで、コーヒーの淹れ方からコーヒー豆の種類、量、価格といった様々な要素がパーソナライズできる。コーヒーに直接関係のない部分も含めて好みを把握し、個々にあったコーヒーを提供。さらに実際に試したコーヒーのフィードバックを繰り返していくと、より、最適化されていく仕組みとなっている。
◆抽出体験
コーヒーの抽出が初めての場合でも最も身近なハンドドリップから試せる。より手軽かつ気軽に美味しいコーヒーを淹れられるという。ハンドドリップとは違う淹れ方を体験してみたい場合は、エアロプレス、フレンチプレス、コーヒーメーカーを使った淹れ方も試せるので、それぞれの淹れ方でコーヒーのフレーバーが変化するこを体感できる。
◆好みの調整
店頭でユーザーの現在のカルテ(オーダー、フィードバックなどの履歴データ)を見ながら、プロのバリスタが機械学習とは違ったバリスタの視点で好みをレコメンドする。もちろん試飲や抽出なども試すことが可能だ。試した結果を次から届けられるコーヒー選定アルゴリズムに反映することもできる。
◆試飲
新規のユーザーはまずコーヒー診断を受けることになる。診断結果で提案されたコーヒーの試飲や、そのほか試してみたいコーヒー豆があれば試飲ができる(在庫があるものに限定)。
品質の良いコーヒーと消費者を最短距離でつなぐ
同社ではサービス提供の背景として次のように述べている。
「2017年、米国スペシャルティコーヒー協会(SCA)は米国内のコーヒー消費量全体のうち、59%が品質の良いコーヒー(スペシャルティコーヒー)という分析結果を発表。全米コーヒー協会(NCA)は『米国におけるコーヒーの消費に関する状況が、徐々にではあるが根本的に変化している』と指摘しています。『サードウェーブコーヒー(コーヒーの第3の波)』の流行の後押しもあり、世界的に高価格で独自のフレーバーを楽しめるプレミアムなコーヒーの市場が拡大しています。
一方日本では2015 年にブルーボトルコーヒーが上陸して話題になるなど、米国のコーヒーカルチャーを後追いしていますが、品質の良いコーヒー(スペシャルティコーヒー)のマーケット規模はまだ全体のわずか8%しかありません。米国と比べ、品質の良いコーヒーの流通量、販売チャネルが少なく、そもそも消費者が購入すること自体が難しい、というのが実情です。その現状を解決するべく、当社では "毎日のコーヒーをもっと美味しく、スマートに"をミッションに、品質の良いコーヒーと消費者を最短距離でつなぐ『PostCoffee』を運営しています」
また店舗では、不定期でイベントを開催するという。ユーザー同士が交流できるミートアップイベントの他、新しい抽出器具の体験会、コーヒー生産者との交流会、コーヒーを基礎から学べる勉強会などを予定するとしている。
近年、日本国内でもサブスクリプションによってさまざまなサービスがECでも提供されつつある。そこにおけるキーワードが「パーソナライズ」と「ストーリー」だ。定期的にアイテムが届けられるサブスクであるからこそ、そこにはストーリーを通してブランドや企業とのロイヤリティを育くむことができ、また個人の趣向に合ったサービスとなることでその価値がさらに増すことになる。
つまりユーザーにおいてはサブスクを通して得られる体験が重要な要素となるが、その体験をする場としてリアル店舗は有力な舞台となるだろう。今後もサブスクリプションに留まらず、こうしたオンラインとオフラインを結ぶ施策は、企業・ブランドと顧客をつなぐ上で重要なものとして展開されていくことになりそうだ。