楽天×ペイパルで海外顧客を取り込む ペイパルが楽天市場に決済サービスの提供を開始

ECのミカタ編集部

ペイパル(PayPal Pte. Ltd. 本社:シンガポール、東京支店カントリーマネージャー:瓶子昌泰、以下「ペイパル」)は、「楽天市場」の決済プラットフォームに、同社が提供する決済サービスの提供を開始した。

カードや銀行口座からの支払も可能

ペイパルは、楽天株式会社が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」の決済プラットフォームに、同社が提供する決済サービスの提供を開始した。これにより「楽天市場」の出店店舗は、より手軽に「ペイパル」をユーザーの決済手段として導入することが可能となったとしている。

具体的にはペイパルのワンタッチ™決済を利用することで、クレジットカード情報を入力せずにペイパルアカウントから商品の支払いができるようになる。また、デビット・クレジットカードに加えて、ペイパル口座に連携させた銀行口座(みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行)からの支払いが可能となる。

楽天×ペイパルでビジネスチャンスを広げる

楽天×ペイパルでビジネスチャンスを広げる

ペイパルは今回の施策に関して次のようにポイントをまとめている。

[1]
楽天市場の海外販売に対応する出店店舗にとっては海外の顧客を取り込むビジネスチャンスに

[2]
クレジットカード情報などの入力が不要

[3]
デビットカード、クレジットカード、銀行口座から状況に応じて最適な支払い方法が選べる

[4]
楽天市場の海外販売に対応する出店店舗にとっては全世界3億人を超えるペイパルユーザーに対するアプローチが可能に

日本のショップはまだまだ海外の顧客を取り込める

同社は今回の施策の公表に際して次のようにコメントしている。

「この度、『楽天市場』の海外販売に対応する出店店舗にとって、ペイパルがユーザーの決済手段として追加されることで、世界中の3億人を超えるペイパルユーザーに自社の商品を販売するビジネスチャンスが広がることになります。ペイパルが2019年に11カ国を対象に実施した『モバイルコマースに関するグローバル調査』によると、オンライン販売を行っている国内マーチャントの海外顧客による売上構成比は全体の26%で、日本は、11カ国中、最も低い割合となっています。

このことは、日本のマーチャントにとって海外の顧客を取り込むことで売上を拡大する機会があることを示しており、今回のペイパル決済導入で海外向け取引の増加が期待されます。ペイパルはこれまで、日本を重要なマーケットと位置づけ、日本における利用シーンの拡大に努めてまいりました。今後も、ペイパルは、ユーザーならびにマーチャントの双方において付加価値の高いサービスを提供することに努めてまいります」。

デジタル決済として世界のマーケットで存在感を示してきたペイパル。日本発ECプラットフォームである楽天市場での決済手段として加わることで、両者のアドバンテージが溶け合い、さらなる価値を提供することになりそうだ。


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