ポイントサービス貯めやすさ1位は楽天スーパーポイント ネットエイジが『ポイント活用に関する調査2020』を公表

ECのミカタ編集部

モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:三清 慎一郎、以下「ネットエイジア」)は、2020年1月24日~1月27日の4日間、「日本人のポイント活用に関する調査」をインターネットリサーチにより実施し、20歳~49歳の男女2,000名(男性1,000名、女性1,000名)の回答を集計・公開した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

利用1位は「Tポイント」2位は「楽天スーパーポイント」

利用1位は「Tポイント」2位は「楽天スーパーポイント」

同社では20歳~49歳の男女2,000名(全回答者)を対象に、ポイントサービス(小売店、インターネットショッピングなどでポイントが貯まるサービス)の利用実態や意識について調査を行った。全回答者(2,000名)に、利用しているポイントサービスを聞いたところ、1位「Tポイント」(65.7%)、2位「楽天スーパーポイント」(60.2%)、3位「Pontaポイント」(46.6%)、4位「dポイント」(34.8%)、5位「Amazonポイント」(25.0%)だった。

2019年2月実施の前回調査結果と比較すると、利用率が5ポイント以上上昇したサービスは「楽天スーパーポイント」(2019年54.4%→2020年60.2%)と「dポイント」(2019年28.5%→2020年34.8%)、「LINEポイント(LINE Pay)」(2019年17.7%→2020年23.0%)だった。中でも、「LINEポイント(LINE Pay)」は2019年9位→2020年6位と、順位を大きく上げる結果となった。

また各ポイントサービスの利用者が“このサービスは信頼できる”と評価した割合(=信頼度)をみると、1位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(76.2%)、2位「JALマイレージバンク(日本航空)」(74.8%)、3位「楽天スーパーポイント」(70.2%)となった。航空会社系のポイントサービスを利用している人の多くが、サービスを“信頼できる”と感じていることがわかった。

各ポイントサービスの利用者が“このサービスは今後も利用したい”と評価した割合(=リピート意向度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(73.3%)、2位「JALマイレージバンク(日本航空)」(59.9%)、3位「dポイント」(58.8%)となった。“利用しているポイントサービス”では2位だった「楽天スーパーポイント」が、リピート意向度でトップとなった。

各ポイントサービスの利用者が、“このポイントサービスはポイントを使用しやすい”と評価した割合(=使用しやすさ満足度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(65.9%)、2位「Tポイント」(52.6%)、3位「dポイント」(45.4%)となった。貯めやすさ満足度で1位だった「楽天スーパーポイント」が、使用しやすさ満足度でもトップとなった。

各ポイントサービスの利用者が、“特典への交換条件が魅力的”と評価した割合(=交換条件の満足度)をみると、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(37.2%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(33.6%)、3位「楽天スーパーポイント」(33.4%)となった。貯まったマイルを特典航空券などに交換できる、航空会社系のサービスが1位、2位となった。

ポイントの貯め方の最多は「買い物」

ポイントの貯め方の最多は「買い物」

ポイントサービス利用者(1,776名)に、ポイントをどのようにして貯めているか聞いたところ、「店舗で買い物をして」(84.9%)が最も高く、次いで、「ネットショッピングをして」(73.2%)、「飲食店を利用して」(36.2%)、「携帯電話・公共料金の支払いで」(27.3%)、「キャンペーンに参加して」(22.5%)となった。店舗やネットでの買い物の際に、ポイントを貯めている人が多いことがうかがえる。また毎月の携帯電話・公共料金の支払いで、自動的にポイントが貯まっているという人は少なくないようだ。

次に各ポイントサービスの利用者が“このサービスはポイントを貯めやすい”と評価した割合(=貯めやすさ満足度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(70.9%)、2位「Tポイント」(48.2%)、3位「dポイント」(44.1%)だった。各ポイントサービス利用者の、シチュエーション別での貯めやすさ満足度をみると、“普段の買い物”での貯めやすさ満足度は、1位「楽天スーパーポイント」(61.5%)、2位「Tポイント」(50.5%)、3位「dポイント」(41.5%)となった。

また“旅行”での貯めやすさ満足度は、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(68.6%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(67.2%)だった。航空会社系の2社のサービスが、他社のサービスに大きな差をつけてTOP2となった。

現在貯めているポイント平均は14,670円

現在貯めているポイント平均は14,670円

ポイントサービス利用者(1,776名)に、現在保有しているポイントを聞いたところ、「1,000円~3,000円未満」は13.6%、「5,000円~10,000円未満」は12.1%、「10,000円~30,000円未満」は12.2%で、最も高くなったのは「わからない」(17.8%)だった。保有ポイントがどのくらいの額に相当するか、意識していない人が少なくないようだ。「わからない」以外の回答をした人の平均額をみると、14,670円となった。

ポイントに有効期限がある場合は、期限を過ぎるとポイントが失効し、使えなくなってしまう。ポイントサービス利用者は、これまでにどのくらいポイントを失効させたのだろうか。ポイントサービス利用者(1,776名)に、これまでに失効させたポイントを聞いたところ、金額を回答した人の中では「100円未満」(16.9%)に回答が集まった。他方、「わからない」(49.6%)は半数近くになった。ポイントの失効について意識していない人が多いようだ。「わからない」以外の回答をした人の平均額をみると、5,933円となった。

ポイントサービス利用者は、貯めたポイントを、どのようなことに使用しているのだろうか。ポイントサービス利用者(1,776名)に、実際にやったことがあるポイント使用方法を聞いたところ、「買い物で(支払いに)使う」(74.5%)が最も高く、以降、「電子マネーと交換する」(31.8%)、「キャッシュバック(現金化)する」(27.0%)が続いた。

実際にその使用方法を経験した人が“お得感がある”と評価した割合(=お得度)をみると、「買い物で(支払いに)使う」(69.9%)が最も高く、次いで、「キャッシュバック(現金化)する」(63.8%)、「特典航空券(無料航空券)と交換する」(63.2%)となった。

航空会社のマイレージサービスでは各マイレージサービス利用者が、“このサービスは特典航空券が予約しやすい”と評価した割合(=特典航空券の予約しやすさ満足度)をみると、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(58.3%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(57.0%)、3位「スカイマイル(デルタ航空)」(40.6%)、4位「マイレージプラス(ユナイテッド航空)」(33.3%)となった。

ポイント好きは8割超

ポイント好きは8割超

全回答者(2,000名)に、ポイントサービスに対する意識・態度について聞いたところ、【ポイントサービスが好き】では、『あてはまる』(「非常に」と「やや」の合計、以下同様)が82.1%となった。ポイントサービスが好きな人が大多数を占める結果となった。『あてはまる』の割合を性年代別にみると、40代女性(90.4%)が最も高くなった。40代女性には、ポイント好きを自認している人が多いようだ。

【ポイント活用で節約ができた】では、『あてはまる』が73.9%となった。ポイントサービスを上手に活用する“ポイ活”で節約ができたと感じている人が多数派となった。また、【ポイント活用で浪費が増えた】では、『あてはまる』が33.8%となった。ポイントの活用を意識しすぎて浪費につながってしまった人がいるようだ。

【お得なポイントカードは積極的に作りたい】では、『あてはまる』が67.3%となった。『あてはまる』の割合を性年代別にみると、30代女性(74.3%)が最も高くなった。30代女性には、お得なポイントカードへの加入に積極的な人が多いことがわかった。

まとめ

調査結果にあるように利用しているポイントサービス1位「Tポイント」2位「楽天スーパーポイント」3位「Pontaポイント」で、「楽天スーパーポイント」「dポイント」「LINEポイント(LINE Pay)」の利用率は昨年調査から5ポイント超上昇したとのことだ。

またポイントの貯めやすさ満足度では「楽天スーパーポイント」が圧倒的で、2位「Tポイント」3位「dポイント」だった。特典航空券の予約しやすさ満足度では、1位「JALマイレージバンク」2位「ANAマイレージクラブ」だった。さらにポイントサービスが好きな人は8割以上にのぼるなど、市場に浸透していることがうかがえる内容となった。

楽天をはじめEC市場においても、ポイントサービスは浸透しており、各エコシステムの構築・強化の上でも大きな役割を果たしている。一方で各種のポイントサービスが乱立している状況は続いており、その状況は今後も継続されそうだ。キャッシュレス決済も利用が進む中、連携するポイントサービスとの競争は一層、高まることも考えられるが、利用者目線に立ったサービスの提供が求められているとも言えそうだ。


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