三井物産アイ・ファッション新ブランド“ANNUAL(アニュアル)”が本格始動へ こだわりのブランドとECが見せた新型コロナショックを跳ね返す底力

ECのミカタ編集部

三井物産アイ・ファッションが新ブランド”ANNUAL(アニュアル)”にオンラインオーダーシステムを急遽導入した。

本格始動を前に感染拡大ショックが

2019年秋冬にプレデビューを果たした”ANNUAL”が多くのメディアに取り上げられ、その反響の大きさから2020年秋冬に本格始動することとなった。ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京ファッションウィークの中止をはじめ、数々の展示会が中止となってしまった。しかしそんな逆風を押し返す展開が待っていたのだ。

ANNUAL概要

ANNUAL概要

-ANNUAL-

アニュアルは三井物産アイ・ファッションが商社として直接消費者に販売することのできるDtoCブランドだ。生産に携わるすべての顔が見えている商社だからできるブランドだとしている。

世界でも高い品質を誇るニュージーランドウールの可能性を時代が変わっても色あせないベーシックな服に託したメリノウールを主原料とするデイリーウエアをメインとして取り扱っている。「羊を育てる人、糸を紡ぐ人、染色をする人、服に仕立てる人」熟練の職人の手を経て大切に育まれた天然素材の服は、どれも着るほどにやわらかさとしなやかさを余すことなく感じられる贅沢な肌触りだ。

ブランド名のANNUAL(アニュアル)には限りある資源を有効に使い、長年愛用して頂ける確かな品質にこだわった"毎年"変わらぬ物作りを目指す思いが込められている。

-TERMINAL-

ターミナルはファッションビジネスにおける売り手と買い手のコミュニケーションプラットフォームだ。展示会や取引先との日々の受発注業務を効率化し、作成されたデータを最大活用するための環境を提供。本来注力すべきクリエイションやマーケティング活動の支援をする。

逆風の中、短期間で公開へ漕ぎつける

逆風の中、短期間で公開へ漕ぎつける

新型コロナウイルスによる感染拡大によって相次いで関連するファッションイベントなどが中止になったのは前述した通りだ。この厳しい状況の中、三井物産アイ・ファッション本社内に展示スペースを常設するなど、対応をするも、外出自粛要請により、オフラインの展示会への来場が困難となったことにより、関連するターミナル株式会社と協議したという。その結果、ミーティングからわずか1週間で受注開始のための準備が完了して公開に漕ぎつけたのだ。

広がる感染拡大とそれによる影響は日本国内でも広がっているが、まさにその逆風を押し返す形で同社とECの力が発揮されたと言えそうだ。


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