EC市場拡大に対応した倉庫ソリューションの未来がここに 開通社がAGV(無人搬送車)の導入でinVia Roboticsと基本合意
株式会社関通(本社:大阪府東大阪市、代表取締役社長:達城久裕、以下関通)は「inVia Robotics」が提供するAGV(Automatic Guided Vehicle、和文名称:無人搬送車)の導入をすることで、inVia Roboticsと基本合意した。
ECビジネス拡大に対応
2020年4月14日、関通社は、今後のECビジネス拡大に対応するために、「inVia Robotics」が提供するAGV(無人搬送車)の導入をすることで、inVia Roboticsと基本合意した。ロボットの導入に留まらす、倉庫に求められる幅広い要素について進化したソリューションを具体化するものとみられる。
同社は、およそ200台の自立移動ロボットとAI駆動ソフトウェアを含む、inViaのモジュール式自動化システムにより、ECにおけるセンター運営プロセスを最適化し、生産性を飛躍的に効率化させる取り組みを進めるという。なおプロジェクトのチームには早稲田大学創造理工学部経営システム工学科吉本研究所も参加している。
プロジェクトチーム概要
◆inVia Robotics
inVia Roboticsは、次世代の倉庫自動化ソリューションを提供するロボット企業だ。inVia Roboticsのシステムは、モバイルロボットとAI駆動のソフトウェアにより、ECビジネスにおけるフルフィルメントセンターを通じた製品搬送をより効率的に行う。これにより生産性と精度が劇的に向上し、労務管理が最小限に抑えられ、従来の自動化に比べてわずかなコストで実現する。
◆早稲田大学創造理工学部経営システム工学科吉本研究所
システム工学分野のうち「物流の効率化」「施設計画の効率化」「サービスの効率化」という3テーマを研究し現場での実践的な研究テーマが多い。「物流の効率化」では、倉庫内の作業効率化や小売店への配送効率化の技法を開発。「施設計画」なら、工場のどこに何をどう配置すれば生産性が上がるのか施設の設計を検討している。実際の企業との共同研究が多く、また国内外の企業でのインターンシップが豊富なことも特徴だ。
◆inVia Robotics導入センター
名称:関西主管センター
所在地:兵庫県尼崎市扇町20番地
延床面積:14,700坪
次世代倉庫ソリューションを推し進める
合意を通しては、ピッキングだけではなく、倉庫への格納、補充、在庫管理精度向上にも効果があると見込み、システムの最大活用に向けて今後協議を継続する方針だともしている。最適な在庫保管、補充、inViaの最適な稼働システム導入において、前述の早稲田大学創造理工学部経営システム工学科吉本研究所もチームメンバーに加わった。
同社では関通社内での導入を行い、今後日本国内で自社開発WMS(倉庫管理システム)であるクラウドトーマスと連携を行い、クラウドトーマスとinViaの販売に向けた協議を今後並行して継続していくとしており、EC市場の拡大に対応した次世代倉庫ソリューションの進化に期待がかかるところだ。