レシート買取アプリのCODEで集められた購買ビッグデータを閲覧できる『CODE for Business』の提供を開始

ECのミカタ編集部

株式会社リサーチ・アンド・イノベーション(本社:東京都港区、代表取締役:中岡邦伸)は、購買やクチコミなどのビッグデータを、閲覧・分析・活用できる企業向けのBIツール「CODE for Business」の提供を開始した。

購買ビッグデータを閲覧できる

リサーチ・アンド・イノベーション社(以下「RNI」)は、運営する「レシートがお金にかわる家計簿アプリCODE(コード)」で登録された、大量のレシートと商品バーコード情報を基にした購買やクチコミなどのビッグデータを、閲覧・分析・活用できる企業向けのBIツール「CODE for Business」の提供を2020年4月23日より開始した。またリリースに伴い、3ヶ月間トライアル価格にて提供するキャンペーンも実施している。

CODEアプリとは、買い物のレシートと購入商品のバーコードをスキャンすることで、各種提携ポイントへの交換可能なポイントが当たるスマートフォンアプリだ(ポイントは提携サービス経由で現金に替えることも可能)。アプリ登録者数は既に145万人を超え、月間商品登録数は2000万点、口コミなど購入者の商品評価数も累計3000万件を超え、20〜50代の女性が多く利用しているという。

CODE for Business概要

CODE for Business概要

同ツールでは、大量の購買データを基にしたBIツール「DataView」と購買データを基にした様々な打ち手(アンケート・販促・広告)を可能にする「Connect」があるという。同社は「DataView」の特徴として、前日までのデータを閲覧できる即時性、実際に商品を購入したお客様の3000万件を超える生の声(口コミや評価)、レシートとバーコードを基にした確実なデータ品質(特許第5980448号、特許第6425297号)の3つを挙げている。

DataViewで活用できるデータの種類は、大きく分けると、店舗、商品、ユーザー属性、口コミ評価の4種類の大量データで、それらを見やすい形でアウトプットする。また商品カテゴリ、特定商品、複数商品間比較、期間内リピート率など、見たい情報が手軽な操作で集計、ビジュアライズされ、今後はメーカー企業からの要望などを基に、随時アップデートしていく方針とのことだ。

「これは『情報銀行』だ」

「これは『情報銀行』だ」

同社はDataViewが提供するイノベーションと価値として次のように述べている。

「購買データはシングルソースであらゆる店舗を横断します。特定の店舗に限定しない購買チャネル横断データになります。また、バーコードはJICFS/IFDBを活用しておりレシートの表記揺れなどの問題がありません。情報銀行のようなモデルを採用し、ユーザーからはデータ利用のパーミッションを取得しており、ゲーミフィケーションをフルに活用することで登録の漏れを減らしております。なお、レシートとバーコードにより証明された購買データであり、不正登録などのノイズが少ないことも大きな価値です。DataViewは購買データで消費者と企業を繋ぐイノベーションです」

また開発の背景として次のように述べている。

「当社の開発したアプリ『CODE』は、お客様と企業を購買データで結び、企業と消費者のコミュニケーションや、消費者の調査研究を実施することを目的に開発致しました。企業の皆様にはこれらのデータを基に、より良い商品開発や店舗づくりを実現していただき、その対価として我々が消費者にポイントを還元する、まさに『情報銀行』のようなモデルとなります。私たちは消費者に対して、常に得た利益の中から報酬(ポイント)として還元することをお約束しており、是非、皆様に『CODE for Business』をご活用いただきたいと願っています」

同社の展開するCODEアプリに関しては、当初からそこで集められる購買情報などがビッグデータとしての価値を持つ点について各方面から指摘がなされてきた。今回まさにそれを提供するサービスが開始されたことになる。リアルとネットをつなぐ購買データはもちろんECビジネスにおいても極めて有用であり、今回のサービス提供によって同社の価値も向上することになりそうだ。

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