メルカリが伊坂幸太郎氏、又吉直樹氏、吉本ばなな氏、筒井康隆氏ら著名作家10名によるオリジナル短編小説をTwitterで配信

ECのミカタ編集部

Illustration : Yu Nagaba

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、モノにまつわるストーリーを通じてモノの価値を伝えるプロジェクト「モノガタリ by mercari」を開始した。同プロジェクトは10名の作家の方々に「モノ×物語」をテーマにオリジナル短編小説を執筆してもらい、毎週火曜日17時に1作品ずつメルカリ公式Twitterにて順次公開される。

「モノガタリ by mercari」概要

「モノガタリ by mercari」は、筒井康隆氏、吉本ばなな氏など日本を代表する有名作家や、お笑い芸人として活動しながら小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉直樹氏、小説デビュー作『ふたご』が直木賞候補にノミネートした「SEKAI NO OWARI」の“Saori”こと藤崎彩織氏ほか、10名の書き手が書き下ろした「モノ」のストーリーをメルカリ公式Twitterで発表するプロジェクトだ。

・投稿期間:2020年4月28日(火)~2020年6月30日(火)

・公式ハッシュタグ:「#メルカリのモノガタリ」

・公開スケジュール

1. 4月28日(火)~ 伊坂幸太郎「いい人の手に渡れ!」
2. 5月5日(火)~ 又吉直樹「懐かしい部屋にあったもの」
3. 5月12日(火)~ 三浦しをん「人間の友」
4. 5月19日(火)~ 朝井リョウ「吉凶の行方」
5. 5月26日(火)~ 藤崎彩織「RPGノート」
6. 6月2日(火)~ 吉田修一「0.8」
7. 6月9日(火)~ 絲山秋子「一人で二つ」
8. 6月16日(火)~ 角田光代「ボタンと使者」
9. 6月23日(火)~ 吉本ばなな「珊瑚のリング」
10. 6月30日(火)~ 筒井康隆「花魁櫛」

「モノガタリ by mercari」」参加作家のコメント

「モノガタリ by mercari」」参加作家のコメント

・角田光代氏

すべてのモノは、私のところに届くまでに声なき物語を持っていて、私のところに届いてからまたあらたに、ささやかな物語がはじまるのだと、この小説を書きながら気づきました。

・藤崎彩織氏

初めての掌編です。大人になるにつれ、物の価値は絶対的ではないのだと実感することが多くなりましたが、価値を決めるのはこんな子供の想像力だったりする……という想いを、一冊のノートを題材に書かせて頂きました。

・三浦しをん氏

掌編はひさしぶりでしたが、お手すきのときに気軽に読んでいただけるよう心がけつつ、楽しく書きました。私は「人間の友」(詳しくは本編参照)が大好きでして、かれらへの愛をぶちこみました。かれらはたぶん、こういうことを考えてるんじゃないかなと思うんですよ……。え、「生き物じゃないから考えたりしない」って? あばばば、なんも聞こえん。かれらは生きとる。お楽しみいただければ幸いです。

・吉本ばなな氏

今だからこそ、モノに対する気持ちをしみじみ見直す、そのお手伝いができたら嬉しいです。 

※五十音順

「新たな価値」を提供する

同社ではプロジェクト開始の背景として次のように述べている。

「メルカリは、『新たな価値を生みだす、世界的なマーケットプレイスを創る』ことをミッションに、誰かにとって不要になったモノが、他の誰かの役に立つ、そんなマーケットプレイスを目指しています。また、より多くの方々に『メルカリ』をご利用いただくことができれば、より多くの不要品に『新たな価値』が生まれるはず。そのような想いを『もっとみんなの、フリマアプリへ。』というメッセージに込めて、4月より新たなCMも放映しています。

一つひとつのモノが持つストーリーと向き合うことにより、モノが人生にもたらすちょっとした豊かな時間や変化、ワクワクする気持ちを楽しんでほしいという思いから、『モノガタリ by mercari』プロジェクトを発足いたしました。
本プロジェクトは、みなさまにいつでもどこでも気軽に読んでいただきたく、生活に密着した情報発信の起点となっているプラットフォームであるTwitterを活用し展開していきます。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、自宅での時間が増えていますが、メルカリはモノに『新たな価値』を提供するマーケットプレイスとして、本プロジェクトを通じて、在宅時間を少しでも楽しめるようなコンテンツ提供を進めていきたいと考えています」

リユースEC界のユニコーンとして市場をけん引するメルカリ。同社が新たに展開するプロジェクトは、SNSを通して有名作家による短編小説を公開するという大きくコンテンツに振った内容となった。新型コロナウイルスによる感染拡大が長期戦となる中、メルカリが発信する新たな物語が、一変する世界の生活様式の中にもたらす希望の光に期待したい。

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