『オウンド×サブスク×コミュニティ』コミュニティ特化型ソリューションOSIROがEC機能をリリース

ECのミカタ編集部

オシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山 博一)は、自社「OSIRO」プラットフォームに、 新機能として「カートレスEC」機能を実装した。

カートが無い『カートレスEC』とは

「カートレスEC」とは、同社が独自に開発したコミュニティに最適化したECソリューションだ。カートレスという名の通り注文商品を入れるカートが付いないという。通常のECでは幅広い商品を用意して、その中から商品を選んでカートに入れて購入するという流れが一般的だ。

一方でたくさんの商品を持つということは、販売者にとってはそれらが在庫リスクになり得る。こうした状況から、カートを設けないことで、たくさんの商品を用意せず、余分な商品を抱える必要がないEC機能として開発したのだ。

同社では、このことで受注生産のような使い方にも対応でき、それにより無駄のない生産と販売が可能になるとしている。またコミュニティ会員と非会員の両方に販売ができるため、コミュニティとECが密接に結びつくことで相乗効果の高い仕組みとなるという。

OSIRO ECの特徴と概要

OSIRO ECの特徴と概要

同社がまとめる「コミュニティEC」の特徴と概要は次の通りだ。

◆コミュニティの内外に販売できる

OSIROのコミュニティECは、コミュニティ会員だけでなく、非会員にも販売できる。それにより、商品を購入した非会員が、コミュニティにも興味をもち、コミュニティ会員になる流れが生まれる。

事例として「OSIRO」を利用している「森岡書店総合研究所」では、「カートレスEC」機能をいち早く利用してその効果を発揮している。これまで店舗のみでしか販売していなかった書籍を、「カートレスEC」機能を使い、会員と非会員向けに初めてオンラインで販売した。すると、非会員が書籍を購入した後コミュニティ会員になるという効果がみられた。たとえ会員にならなくても、購入者情報として新商品やイベントの案内を送るマーケティングも可能になっている。

◆コミュニティ内で商品を共同開発

これまでのように、商品が完成したら購入するのではなく、コミュニティ内では、商品を作る過程からメンバーが参加することができる。これによりオーナーとメンバーで共に創るという「共創体験」が可能になり、一緒に作るという新しいコンテンツの楽しみ方を創造することができる。

◆一緒に作ることで満足度が高まり口コミになる

満足度が高まったメンバーは自らPRするアンバサダーとなりえます。コミュニティ内で書けるブログ機能を通じて記事を書き、コミュニティ外に公開することで、より多くの人々に商品を届けることが可能になる。

◆販売者から直接購入するモデル

一般的に商品を買うには様々な代理店や流通経路を通じて購入する必要があるが、「コミュニティEC」では、コミュニティ運営者(オーナー)から直接商品を購入することができる。直接購入を通じて購入者はオーナーを直接応援することが可能だ。

◆クラウドファンディングのように活用できる

事前購入型ECとして使われることが多いクラウドファンディング。「カートレスEC」では余分な在庫を持たずに事前に販売した分だけ生産するという使い方も可能だ。これにより在庫を抱えない無駄のない生産・販売モデルを実現できる。

コミュニティの価値向上に貢献

同社では新機能のリリースに際して次のように述べている。

「昨今、新しいビジネスモデルであるコミュニティサービスが増加傾向にあります。そんな中、新型コロナウィルスに伴う外出自粛の影響により、オンラインコミュニティへの需要がさらに増加しています。『OSIRO』は、コミュニティへの需要が高まる前の2015年からシステム開発し、利用されております。当社ではコミュニティの定義を『1対n対n』の関係性としてとらえ、コミュニティは『価値共創』の場ということを目指して取り組んでいます。

最近では、オンラインコミュニティだけでなくオンラインイベントの需要も急増しています。OSIROは、会員管理、月額課金、コンテンツ配信、グループ機能やイベント管理機能もあるため、オンラインコミュニティ運営に必要なすべての機能が一つになったシステムです。『オウンド』✕『サブスクリプション』✕『コミュニティ』という3つの掛け合わせが大きな特徴です。

講談社、文藝春秋を始めとする大手メディアから、宇宙兄弟の漫画家小山宙哉氏、森岡書店、大宮エリー氏などの作品・アーティストまで、芸術文化・クリエイティブ産業の方々に幅広く利用されています。この度開発した『カートレスEC』機能により、『価値共創コミュニティ』としての活動の幅が広がることで、『日本を芸術文化大国にする』というミッション実現に向けて一歩近づきました。引き続き邁進してまいります」

このように、もともとネット上のコミュニティに特化しだ同社のソリューションがEC機能を追加したことで、同プラットフォームにおけるコミュニティ上、特にクリエイティブな分野における支援や購入の幅が一気に高まることになりそうだ。


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