NIKE JapanのEC出荷効率が約1.8倍向上 物流ロボティクスのギークプラスが開始したコンサルティングサービスで成果

ECのミカタ編集部

株式会社ギークプラスは、NIKEをローンチカスタマーとして、現場とロボットの最適な協働を可能にする物流コンサルティングサービスを開始した。

物流プレイヤーの企業価値向上に寄与

ギークプラスは、NIKEをローンチカスタマーとして、現場とロボットの最適な協働を可能にする物流コンサルティングサービスを開始した。サービス開始の背景には、新型コロナウイルスの影響によるEC出荷量の増加を受け、ロボットの生産性を一段引き上げたいとの要望の高まりがあるという。

同社は、メーカーとしての優位性を生かし、商品特性や入出荷傾向に応じてロジックの変更や追加開発にまで踏み込んで、ロボット導入効果を最大化するという。またグローバルの物流ロボット業界に先駆けた同サービスをはじめ、ロボットの販売、導入、メンテナンスまで、既に日本で完結できる体制を確立しており、物流プレイヤーの企業価値向上に寄与するものとみられる。

コンサルティングサービスの概要

同社は、グローバルの物流ロボット業界に先駆けて、自社でコンサルティング事業部を立ち上げた(日本において先行開始)。新型コロナウイルスの影響によるEC出荷量の増加を受け、ロボットの生産性を一段引き上げたいとの要望が高まりつつあり、導入後のさらなる付加価値向上を目指すとしている。

ソリューションを通しては、分析に留まらず、メーカーである優位性を生かしながら必要に応じてロジックの変更や追加開発も含めた最適なカスタマイズを提案するという。またコンサルティング期間中は、専任コンサルタントをアサインし「分析・提案・実行・検証」の一連の流れを顧客企業と共に遂行する。

NIKE JapanのEC出荷効率が約1.8倍向上

NIKEは、拡大を続けるEC需要に対応するため、市川にある最新型物流センター(以下、DUNK)にて、同社の物流ロボットを200台以上導入している。そうした中、新型コロナウイルスの影響を受け、省人化によってソーシャルディスタンスを確保でき、且つ高い出荷効率を実現可能な、DUNKに期待が寄せられていたという。そこでGeek+と共同チームを立ち上げ、3月から10週間の生産性改善プロジェクトが開始された。

◆サービス実施の流れ

1. 現状分析

同社解析ツールを用いて、現状のパフォーマンスデータを収集・分析すると同時に、現場へのヒアリングを実施。その結果、アパレル・シューズ特有の豊富なSKU数とセールの実施に伴う物流波動の大きさに対して、オーダーの処理方法と、それを受けたロボットのタスク生成に改善の余地を見出した。

2. 改善提案

上記を受けて、メモリを増設しつつ、オーダーの処理単位を大幅に拡大することで、最適化される範囲を拡大。また出荷傾向に応じた最適なロジックの設定や出荷量に応じた適切なステーションの使用を提案した。

3. 効果検証

NIKE及びオペレーターと共に、継続的に改善施策を見直し、週1回のペースで出荷効率を計測するテストを実施。その結果、プロジェクト完了後に出荷効率は約1.8倍にまで向上し、NIKE JapanのEC販売拡大に貢献した。

ロボット生産性の「見える化」を推進

同社では今後のサービス展開について次のように述べている。

「現在、当社はロボットの生産性を『見える化』するアプリケーションを開発中です。コンサルティングによる短期的な改善に加え、アプリの導入・活用定着により、現場がロボットを使いこなすための継続的な改善が可能となります。また、NIKEとのプロジェクトを経て培った経験を基に、本サービスをGeek+を導入する現場に幅広く展開し、購入頂いたお客様への更なる付加価値提供を目指します」

EC市場を支える物流の現場でもロボットの導入が進んでいるが、新型コロナウイルスによる感染拡大によって、さらにその重要性が増している。今回、同社がスタートさせたコンサルティングサービスでは、ビッグネームであるNIKEにおいて、たしかな成果を出しており、これを弾みとして、同分野での幅広い展開がなされることになりそうだ、

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