コロナ禍で顕在化する主婦層の非接触型ライフスタイル ビースタイルグループ調査

ECのミカタ編集部

ビースタイルグループ(株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦/およびグループ各社)が展開する、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研は、『コロナ禍と忙しさの変化および利用が増えたサービス』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行った。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査手法]
インターネットリサーチ(無記名式)

[有効回答者数]
897名

[調査実施日]
2020年7月15日(水)~2020年7月22日(水)まで

[調査対象者]
ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者

調査結果概要

◆1.コロナ禍をきっかけに日常生活が「忙しくなった」29.9%

◆2.コロナ禍で利用が増えたサービス:ランキング/1位「インターネット等の通販」

◆3.コロナ禍で利用が増えたサービス:得票率

◆4.コロナ禍で利用が増えたサービス:日常生活の忙しさ別比較

コロナ禍で顕在化する非接触型ライフスタイル

調査を受けて、しゅふJOB総研所長の川上敬太郎氏は次のように述べている。

「withコロナ時代の生活のあり方として、ニューノーマル(新常態)という言葉を聞くことが多くなりました。ニューノーマルへの過渡期に表れた変化を探るべく、仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦”に「コロナ禍をきっかけに、あなたの日常生活の忙しさは変わりましたか」と尋ねたところ、『忙しくなった『暇になった』『変わらない』との回答がほぼ3分されました。仕事のシフトや残業が減るなど、時間が浮く場面もあれば、在宅勤務する夫のための食事などで却って時間が取られるようになったケースもあり、新たに生まれた時間と奪われた時間とのバランスが各ご家庭において三者三様であることが伺えます。

では、コロナ禍がきっかけで利用することが増えたサービスがあるかを尋ねたところ、最も多くの人が回答したのは『インターネット等の通販』でした。利用することが増えたサービスを日常生活の忙しさの変化別で比較したところ、『インターネット等の通販』については『忙しくなった』人と『暇になった』人のいずれもが半数近い数値でした。日常生活の中で外出機会そのものを減らす効果があるサービスは、忙しさに関わらず多くの人に利用されたようです。一方、『Suicaなど非接触型決済』『ドライブスルー』は、日常生活が忙しくなった人の方が比率がやや高く、『Netflixなど動画配信サービス』『Uber Eatsなどデリバリーサービス』は、日常生活が暇になった人の方が比率がやや高くなっています。この結果だけで一概には言い切れませんが、外出頻度や家の中での時間の使い方の違いが多少なりとも影響しているのかもしれません。

コロナ禍によって利用が増えたサービスのトップ5をみると、共通するのは人と人との直接接点を極力少なくすることができるサービスだと言えます。そこから見えるニューノーマルの姿とは、人同士の接点を最小限に抑えようとする中で、豊かさと幸せをどう最大限享受するかに知恵を絞る世界なのではないかと考えます」

新型コロナウイルスによる感染拡大によって、EC利用が顕著に増加傾向にあることは、各方面から指摘されてきた。今回、同社の調査によっても、主婦層においてECをはじめとした各種のインターネット利用が、目立って増加傾向にあることが裏付けられたようだ。コロナ禍による、新たなライフスタイルが、好むと好まざるとにかかわらず求められる情勢であり、また新型コロナウイルスとの戦いが長期化の様相を深める中、こうした傾向の強まりもまた続くことになりそうだ。

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