オンライン家具販売のZINUS JAPANが好調 巣ごもり需要を取り込み月平均売上が約3倍(5~7月)に
「Live in Wonder」をテーマに、マットレスを主力に家具を製造・販売するZINUS JAPAN(ジヌスジャパン)株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 イチュンヨプ)は、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の高まりを受け、ECにおける5~7月の月平均売上が、1~2月と比べ約3倍となり、最高益を更新した。
配送方法でも特徴
アウトドアブランド発祥のZINUS(ジヌス)は、テントを圧縮する技術を応用し、マットレスを圧縮して段ボールで配送するという販売方法(Bed-in-a-Box)を世界で初めて発明したパイオニアブランドとしても知られている。
同社は、グローバル規模で支持を得ているメーカーで、2019年7月からは、日本でもネット販売を開始。その同社は、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の高まりを受け、ECにおける5~7月の月平均売上が、1~2月と比べ約3倍となり、最高益を更新した。
オンライン上で手軽に購入可能
同社では好調の要因として次のようにまとめている。
◆柔軟な供給体制
ZINUSでは、中国とインドネシアに大規模な自社工場を5ヵ所運営しており、自社製品の製造~流通までのバリューチェーン全般を直接管理し、高いコストパフォーマンスを実現。コロナ禍においても、各社が工場の稼働中止や輸送規制から在庫切れを起こす中、自社工場の感染防止対策を迅速に実施したことで、工場の稼働率の早期回復につながり、製品の供給体制を維持することができた。
◆「Green tea シリーズ」、「SmartBaseシリーズ」の売上増加
元々売れ筋の低反発マットレス「Green tea シリーズ」は、2020年6月にサイズバリエーションを増やしラインナップを拡充した。顧客の多様なライフスタイルのニーズに対応できるようになり、7月時点で月間売上個数1,400個を達成。グローバルでも売れ筋アイテムである「SmartBase」シリーズは、製品特長である“組み立てやすさ”と“高い収納力”が、日本のお客様にも支持されている。使い勝手の良さが好評で、現在では月1000台ペースで購入される人気商品となった。
◆オンライン上で手軽に購入可能
ZINUSが展開する商品はオンラインで購入ができ、圧縮されて段ボールで届き、簡単に組み立てることができる。そのため、実店舗での購入が難しい外出自粛時のニーズに応えることができ、ECの売上好調につながっていると考えられるとしている。
カスタマーレビューによる商品改良を重ねてきた
1979年3月の創業以来、北米を中心に成長し、グローバルで展開をしている家具メーカーのZINUS。アウトドアブランドを発祥とするZINUSは、テントを圧縮する技術を応用し、マットレスを圧縮して段ボールで配送するという販売方法(Bed-in-a-Box)を世界で初めて実用化した。
物流コストが高く、国内生産での販売に依存していた米国のベット・マットレス市場において、輸出を可能にしさらに、オフライン家具専門店が独占していたベット・マットレス市場でオンライン販売経路を開拓。レッド・ドット・デザイン賞など世界の数々のデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン力と独自技術の開発や、カスタマーレビューによる商品改良を重ね、快適で手軽な製品を生み出し続けてきた。現在、グローバルで約1,800点の商品を展開し、2019年に日本支社を設立。現在はオンラインでマットレスやベッドフレームを中心に販売を行っている。
その同社が、また新たな金字塔を打ち立てたことになる。世界的にもオンライン、オフラインを問わず、競争が激しい市場でもあるが、ECならではの利便性と、なにより商品力がもたらした実績と言えそうだ。