オイシックスが、農水省との合同プロジェクトに参画 環境負荷の低減のためバイオマスフィルムを「Kit Oisix」全品に使用

ECのミカタ編集部

オイシックス・ラ・大地は、農林水産省、消費者庁、環境省が連携してする「あふの環(わ)2030プロジェクト」への参画に関して情報を公表した。

特設サイトを開設

オイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平)は、農林水産省、消費者庁、環境省が連携して持続可能な消費を広める「あふの環(わ)2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~」(以下「あふの環2030」)に参画している。

同社は、第75回国連総会が開催される2020年9月17日(木)〜27日(日)に「あふの環2030」が「サステナウィーク〜未来につながるおかいもの〜」を実施するのに合わせ、9月14日(月)より当社が運営する「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」において、日頃どれくらいサステナブルな食生活をしているかチェックできる特設サイトを新設した。

バイオマスフィルムを「Kit Oisix」全品に使用

バイオマスフィルムを「Kit Oisix」全品に使用

同社によれば、ミールキット「Kit Oisix」全品の外袋を、2020年4月出荷分よりサトウキビ由来の植物原料を配合したバイオマスプラスチック素材に切り替えたという。今回のバイオマスプラスチックの活用と、プラスチックの減容化により、年間で石油由来プラスチック使用量を約3トン、二酸化炭素(CO2)排出量を約13トンそれぞれ削減できます。また、外袋を構成する全ての要素(袋、レシピポケット、インク、接着剤)でバイオマス素材を使用。

さらにKit Oisixは、必要量の食材と調味料がレシピとセットになっているため、家庭での食材廃棄を減らすことも可能です。実際、利用者への調査(※)により、1食あたり食材廃棄量が約3分の1に減少することが分かったそうだ。余剰野菜も積極的に活用しているという。また、有機野菜や特別栽培野菜など、環境に配慮された農業による食材を利用しています。環境、食品ロスといった課題解決にも寄与する商品となっている。

※調査概要(調査方法:インターネット調査/調査時期:2019年6月24日~30日)/調査対象: Kit Oisix利用者58人)

環境負荷を少なくするため、できることからすすめる

環境負荷を少なくするため、できることからすすめる

今回の公表に際し、同社では次のように述べている。

「当社は『食べる人と作る人とを繋ぐ方法をつねに進化させ、持続可能な社会を実現する』『食に関する社会課題を、ビジネスの手法で解決する』という企業理念に基づき、地球を大切にした栽培方法で育てている生産者と共に畑を管理することで、環境への負荷を減らし、安心して食べてもらえる商品をお届けしています。

『地球にもやさしい食生活』サイトは、日々のお買いものを通じて持続可能な未来に思いを馳せるきっかけとなれば、という思いから立ち上げられました。『Oisix』『らでぃっしゅぼーや』『大地を守る会』でのお買いもの中、気軽に10の質問に答えていくことで食生活のサステナブル度がチェックできます。チェックを通じて環境負荷の少ない商品選びや、ごみを減らす調理方法などの豆知識も得ることができます。
(中略)
今までも『らでぃっしゅぼーや』『大地を守る会』ブランドでは、青果や卵に紙由来パッケージの採用、PB飲料のストロー添付廃止などを行ってまいりました。これからも、その他の商品や梱包資材においても、より環境負荷の少ない素材への変更に向けて、できることからすすめていきます」

「あふの環(わ)2030プロジェクト」は、2030年のSDGs達成を目指し、今だけでなく次の世代も豊かに暮らせる未来を創るべく立ち上げられたプロジェクトだ。食品や農林水産物の持続的な生産消費は、一企業の取組だけで解決することは困難だ。このため、お互いの持つ技や強みを組み合わせながら、社会全体の取組として進めていく必要がある。同社はまさに、官民共同でこの課題に具体的に取り組んでいることになる。ECと食、そして環境とビジネスのシナジーを考える上でも意欲的な施策と言えそうだ。

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