STAFF STARTがナノ・ユニバースに導入 販売スタッフのデジタル接客でオムニチャネルの強みを引き出す

ECのミカタ編集部

実店舗の販売スタッフをオムニチャネル化する”スタッフテック”アプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都港区、代表取締役:小野里 寧晃、以下バニッシュ・スタンダード)は、株式会社ナノ・ユニバース(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川 正典、以下ナノ・ユニバース)へのサービス提供を開始した。

約4年で1000以上のブランドが導入

STAFF STARTは、店舗に所属するスタッフが自社通販サイトやSNS上でのデジタル接客を可能にするスタッフテックサービスだ。導入したアパレル企業で最も利用されている「コーディネート投稿機能」は、販売スタッフが撮影したコーディネート画像に商品情報などを紐づけて通販サイトやSNSに投稿する機能で、その投稿を通じて商品紹介やコーディネート提案といった接客対応を行うことができるという。

また、スタッフの投稿を通じて達成された売上は可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されているそうだ。サービスリリースから約4年で1000以上のブランドに導入され、4周年目にあたる2019年9月から2020年8月の流通金額は昨年比300%を超える約882億円を達成するなど急成長を遂げている。

ナノ・ユニバースで始まった新たな取り組み

ナノ・ユニバースで始まった新たな取り組み

今回、STAFF STARTが人気アパレルセレクトショップ「ナノ・ユニバース」を展開するナノ・ユニバースにSTAFF STARTのサービス提供が開始された。ナノ・ユニバースは優れたWeb戦略で注目されている企業であり、リアル店舗と通販サイトを融合した送客施策などにいち早く取り組んできた。その上で、今回のサービス導入で、ナノ・ユニバースに所属するスタッフによるコーディネート投稿と、通販サイトとアプリへのスタッフコーディネートの掲載が開始された。

また、スタッフコンテンツの活用で初の取り組みとして、通販サイトの商品一覧ページにスタッフによるコーディネート画像も併せて表示される形式が採用されたそうだ。これまでは、モデルが着用して商品を見せる商品画像と、店舗のスタッフが商品を使ってコーディネートを提案するスタッフコーディネートがそれぞれ別のエリアに表示されていたが、ナノ・ユニバースの通販サイトでは両者を区別せず一覧で表示されている(コーディネートを表示する、しないの選択は可能)。これにより、通販サイトに訪れた顧客の商品選定の幅が広がり購入意思決定に貢献することが見込まれるという。

この時代だからこそスタッフのモチベーションが重要

株式会社ナノ・ユニバース経営企画本部WEB戦略部部長 越智氏は次のように述べている。

「近年、ECサイトやモバイルアプリ特有の利便性が注目される世の中ではありますが、店舗スタッフによるお客様への応対は、WEBだけでは置き換えられない重要な顧客接点だと考えています。そんなブランドイメージの根底を支える彼らの役割は、図らずもCOVID-19によって重要度が増すことになりました。商業施設の集客が減少してしまった中で、STAFF STARTによって、彼らのコーディネート力は外へ発信することが可能になり、その効果は大きな可能性を秘めています。もちろんEC内での販売促進効果を期待もしていますが、集客の減る店舗の中で将来に不安を感じていた店舗スタッフ達が『自分達がブランドを成長させるんだ』という新たなモチベーションを得てくれたことが、何より得難い効果だと感じています」

バニッシュ・スタンダードでは、今回の取り組みに際し、販売スタッフを軸とした通販サイトと店舗のシームレスな顧客体験の創出と、スタッフの貢献度の見える化によるモチベーションアップを目指すとしており、導入されたクライアントにおけるビジネス加速をさらにアシストすることになりそうだ。

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