Googleが2020年の消費動向を分析 検索が増えたキーワードとは?

ECのミカタ編集部

Googleは、2020年を振り返り消費者の意識と行動を分析したレポートを公開した。同レポートは、生活動向に関する週次調査と、Google検索の動向を元に分析されている。ここではその概要についてポイントをしぼって見て行く。

「おうち時間」「休日」の過ごし方が商戦に影響

ソーシャルディスタンスなどの行動制約があるなかで、余暇の満足度は右肩上がりに上昇し、緊急事態宣言発令直後に比べて6月には1.2倍に増加し、その後も高い水準を維持している。人々の行動変化の中にその理由が見えてきたようだ。

1つ目は「おうち時間」を充実させる行動変化だ。居住空間内で余暇を充実させるという動きが「電子楽器」や「観葉植物」の検索量に表れた。
いずれも緊急事態宣言が発令された4月中旬以降、去年よりも高い水準を維持している。
他にも「エアコン」や「おせち」の検索が昨年より早い段階で上昇傾向を見せた。「おうち時間」の充実が商戦期にも影響を及ぼしているものとみられる。

2つ目は「休日の過ごし方」の行動変化だ。外出制限が全面的に解除された6月19日以降、「グランピング」のキーワードは前年同時期よりも検索量が増え、9月の下旬には前年同期間比2.86倍になった。

「キャンプ場」も同じく、6月19日以降前年同時期よりも検索量が増える傾向を示しており、外出自粛と行動制限に対する反作用として、開放感を感じる場所への注目が高まっていると言えそうだ。

「ながら聞き」ニーズも急増 「ポッドキャスト」「ラジオ」検索増

「生活動向に関する週次調査」の結果では、様々なデジタルコンテンツの中で音楽配信サービスを利用していると答えた人の割合が緊急事態宣言発令直後と比べ、5月下旬には1.4倍に増加した。

一時は落ち着いたが、その後も高い水準で推移している。対する有料動画配信サービスの利用率が横ばいであることと比較すると、その増加傾向は顕著だ。

「ポッドキャスト」「ラジオ」といったキーワードの検索量は、外出制限が全面的に解除された6月19日以降も昨年よりも高い水準のまま定着している。
ラジオへの関心の高まりから、音声での情報収集へのニーズや自分が住んでいる地域の情報に対する関心の高まりが垣間見える。また、「音声アプリ」の検索量も増加しており、「ながら聞き」できる「音」に対する価値が再認識された様子が見て取れる。

人との接触が減り、ギフトを重視へ

緊急事態宣言中となった「母の日ギフト」の検索量は、例年に比べて早い時期から増加。
また父の日付近の「父の日ギフト」の検索は、昨年同期間と比べ1.82倍以上に増加した。この傾向は母の日、父の日に限らず、敬老の日(9月21日)の直前には「敬老の日ギフト」の検索が前年同期間比 5倍以上に増加していた。

人との接触や移動が制限される中で、対面によるコミュニケーションの機会が減ったことで、人々は「ギフト」によって積極的なコミュニケーションを取るようになったことがうかがえる。

激動の2020年 ECニーズ増

このように公開されたレポートでは、生活動向に関する週次調査から見えてきた生活者動向と、Googleトレンドでの検索量の推移を合わせて分析することで、生活者の意識と行動の変化を読み解かれている。

新型コロナウイルス感染症に関連した不安や予防行動、日常生活におけるオンライン・オフライン活動の移り変わり、デジタルコンテンツの利用動向や生活満足度等に関する時系列の調査結果が明らかにされた。

コロナ禍については、各国ですでにワクチンの臨床への投入が始まっており、その進捗によっては、2021年中にも感染拡大に歯止めがかかることも期待される。
2020年においては、図らずも「巣ごもり需要」の増加によって、日本においても一気にECへのニーズが高まったが、こうした動向がどのように変化していくかについても引き続き注目と言えそうだ。

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