STAFF STARTとecbeingが標準連携 高収益な通販サイト構築をサポート
オムニチャネル化アプリケーションサービス「STAFF START」は、「ecbeing」との連携を開始した。
スタッフテック × EC構築システム
株式会社バニッシュ・スタンダードは、実店舗の店舗スタッフをオムニチャネル化する”スタッフテック”アプリケーションサービス「STAFF START」と、株式会社ecbeingの運営する通販サイト構築システム「ecbeing」との標準連携を開始した。
「STAFF START」は、店舗に所属する販売スタッフのデジタル上での接客を可能にし、さらに自社通販サイトなどのオンラインでの売上などの貢献度も可視化することにより、販売スタッフを軸にオムニチャネル化を推進する”スタッフテック”アプリケーションサービスとなっている。
連携のポイント
今回の連携におけるポイントは次の通りだ。
◆導入にかかるコストが約5分の1に。さらにランニングコストも低減
ecbeingにより構築された通販サイトへのSTAFF STARTの導入コストが従来の5分の1程度に抑えられる。また、ランニングにかかる最低コストも約3分の1となる(従来の平均的なコストとの比較)。
さらにecbeing側に発生するSTAFF START導入費用も従来までの導入コストと比較して、標準のテンプレートを使って導入した場合、10分の1程度に抑えられるようになった。
◆導入までの手間と時間を大きく削減
今回の連携を通じてSTAFF STARTを導入する場合、バニッシュ・スタンダードがこれまでの知見を活かして提案するUIテンプレートを用意。これにより、各通販サイトの運営担当の方に特別な知識やノウハウがなくても簡単に導入することができるようになる。また、導入までの期間も従来の約3分の1(最短1ヵ月)程度に短縮することができる(従来の平均的な導入期間との比較)。
◆STAFF STARTの人気機能を標準連携
STAFF STARTで人気の以下の機能が標準的に利用可能になる。
[コーディネート投稿機能]
スタッフのコーディネート画像を通販サイトに掲載。デジタル接客の第一歩
[まとめ機能]
スタッフがスマホで特集(ブログ)を作成。より魅力的なサイト作りに貢献
◆アパレル以外でも展開可能
アパレル以外でも、化粧品や食品、インテリア、雑貨などecbeingにより構築された様々な業界の通販サイトにSTAFF STARTを導入できる。
◆ecbeingの既存バージョンに対応
既存のクライアントも利用できるように、新規バージョンのみならず既存のバージョンでも対応できるように開発している。
高収益な通販サイト構築をサポート
今回の公表に際し、バニッシュ・スタンダードでは次のように述べている。
「昨今のコロナ禍で通販サイトの重要性がさらに高まっています。
なかでも、アパレルなどの店舗スタッフでの接客が購入のポイントになる商品では、店舗に行くことのできない顧客に対していかに商品の魅力を伝えて販売に結びつけるかが重要になります。STAFF STARTは、店舗のスタッフによるコーディネート投稿やまとめ(ブログ)投稿などを容易に行うことを可能にし、これらのデジタル接客を通じて販売促進に貢献してまいりました。今回、ecbeingグループ内で独自開発するデジタル接客ソリューションを除き標準連携化の独占契約を締結し、多くの通販サイト運営者の方々にとってよりスムーズかつ容易にSTAFF STARTを導入できる体制を構築いたしました」
ECビジネスを展開する上において、オムニチャネル施策はその有効性が注目されている。そこにおいてスタッフのモチベーションを高めることは、売上にも直結する部分だ。またECサイト基盤との連携も見逃せないポイントとなるが、今回、スタッフテックの分野で実績を積み重ねてきたSTAFF STARTとecbeingが標準連携することで、施策の展開がスムーズになるとともに、その可能性も広がることになりそうだ。
今回の連携背景の詳細を両代表に直撃
標準機能搭載の連携背景、お互いにどのような期待を持っているのか、STAFF STARTを運営するバニッシュスタンダード社の代表取締役:小野里 寧晃氏とecbeingの代表取締役社長:林 雅也氏に伺った。
林:コロナ禍により実店舗展開を行っているメーカー・ブランドは大きな打撃を受けています。ecbeingでECサイトを構築されている事業者様も同様に実店舗が動かない中でお店のスタッフのノウハウを活用し、集客からCVRを向上させるSTAFF STARTを導入したいと、非常に多くのお問い合わせをいただいておりました。
しかし、個別の要件に合わせつつ構築を行っていく必要があり時間とコストを要していました。それであれば標準的な形を統一してスタートすることでより多くのEC事業者様に活用いただけると考え、今回の提携に至りました。
小野里:STAFF STARTをご利用いただいている事業者様や導入を考えていただいている事業者様にはecbeingをご利用されている方が非常に多いのも提携させていただいた理由の一つです。実際に納期とコストがネックになり、導入を断念される事業者様も多かったのですが、連携を行うことで最短1ヶ月・従来の5分の1のコストでSTAFF STARTをスタートすることが可能になります。
店員が持っているポテンシャルに期待
林:ecbeingはECだけを伸ばすことを目的にしているのではなく、Eビジネスの普及を重要視しています。そしてEビジネスの実現にはお店のスタッフのDX化がとても重要だと考えています。
日々、お客様と対面で接客を行いリアルで感じている感覚やECだけでは汲み取れない情報です。その実現を行うためにもSTAFF STARTは大きな役割を担ってくれると考えています。
小野里:STAFF STARTはファッション領域を起点とし、コスメ、食品など幅広い分野に業種を広げています。流通総額も1104億円(昨対2.75倍)と需要を実感しております。今回のecbeing様との提携をきっかけにより多くの企業のStaff Techを支援できればと考えています。
・STAFF STARTのコンテンツ経由の売上(流通総額):110,465,318,946円
・導入ブランド数(2020年末時点):1215
・1スタッフの月間最高売上:90,815,586円
・1投稿の最高売上(累計):12,318,240円