フューチャーショップが購買状況を調査 2020年10〜12月の流通額は昨対比153%の451億円・EC新規利用は平均172.53%と好調 

ECのミカタ編集部

株式会社フューチャーショップ(本社:大阪市北区、代表取締役:星野 裕子、以下フューチャーショップ)が運営するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズ2020年10月〜12月の流通額は451億円(昨対比152.51%)であったことを公表した。

フューチャーショップでの利用状況を調査

フューチャーショップでの利用状況を調査

同社では、次の4項目について、期間中の生活者のEC利用状況を調査している。調査対象は、2019年・2020年10月〜12月、各月の注文件数が100件以上の店舗の中から500店舗を無作為に抽出されている。

[1]
注文件数の変化

[2]
購入単価の変化

[3]
新規顧客利用状況

[4]
決済手段の変化

注文件数の変化

注文件数の変化

対象店舗の注文件数は表のとおり、すべてのデバイスにおいて増加した。10月の伸びは、昨年同月の消費税増税実施による一時的な消費の冷え込みが影響を与えたと推測している。

購入単価の変化

購入単価の変化

今回の調査でもPCはスマートフォンより2割程度、購入単価が高い結果となった。また月別に見ると、12月にスマートフォン経由の購買単価が昨年同月比でやや落ちたものの、期間中はほぼ一定の値を示した。

新規顧客利用状況

新規顧客利用状況

新たに会員登録された顧客の利用を新規利用とみなし、各店舗、注文件数の平均増加率を月ごとに調査した結果だ。なお、会員機能を利用していない店舗は、調査対象から除外されている(n=492で調査)。

結果は期間平均が172.53%と、継続してECの新規利用が増加した。利用ガイドの作成や購入手続きの整備など、買い物のしやすさが引き続き重要となるだろうと考察している。

決済手段の変化

決済手段の変化

利用された決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済(Amazon Pay、楽天ペイ(オンライン決済)、Apple Pay、PayPay)」「現金・その他決済(店頭払いや後払い、銀行振込やコンビニ払いなど)」の3つに分けて集計している。

その結果、緩やかながらも現金の利用率は減り、クレジットカードやID・QR決済にシフトしている様子がみられた。また決済方法を3つとも提供している店舗に限定して(n=332)調査した結果、2020年は現金から他の決済方法に移行しており、ID・QR決済の利用率が現金を超えたことが読み取れる内容となった。

クレジットカードも含め、キャッシュレス化は着実に進んでいるようだ。なお今回の調査でもID・QR決済の成長率が高く、現金・その他が低いという結果は変わりなかった。

稼働店舗2,800を突破!

同社は、調査から生活者の購買行動について次のように考察している。

◆業種
在宅時間増加による、生活充実を目的としたアイテムの需要が増加。スイーツなど、記念日用のアイテムもECでの購入が増加している。

◆決済方法
生活者が決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済」「現金」から選べる場合、「ID・QR決済」と「現金決済」の利用率が逆転。「クレジットカード」も含め、キャッシュレス化へ着実に推移している。

このように1年以上継続利用している店舗に限定して流通額を調査したところ、上位5業種の昨対比はこのような結果となったようだ。同社によれば、対象となる期間中は、在宅時間が充実するアイテムが流通額を伸ばしたとしている。

また、季節商材として、外出に気を使う状況だったことも影響しているのか、「スイーツ」もECでの売上を大きく伸ばしていた。さらにクリスマスケーキなど、この時期需要が見込まれる商材がECにて購入される傾向にあったようだ。

またフューチャーショップの稼働店舗も2,800を突破したと発表した。中小規模のEC参入は引き続き増えていく。3,000の大台に乗るのもそう遠くないのではないか。

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