クロスカンパニー、直営仮想モールを新設

「アースミュージックアンドエコロジー」など複数の女性向け衣料品ブランドを展開するクロスカンパニー(本社・岡山市北区、石川康晴社長)は10月10日、自社ブランドを集約した直営の仮想モールを開始する。これまではブランドごとに別々に運営していた自社通販サイトを1つのモール内に集めることで、全ブランドの商品検索や新着情報の提供などを行っていく。新設するモールでは店頭の商品在庫表示機能やレコメンドシステムなどを実装。モールの開設に合わせてスマートフォン向け専用アプリの配信も行い、スマホユーザーの利用を促進させる狙い。

開始する仮想モールは「クロスコレクション(クロコレ)」同社がEC展開する6ブランドを集約する。

取り扱うブランドは「アースミュージックアンドエコロジー」「イーハイフンワールドギャラリー」「グリーンパークス」「イェッカヴェッカ」「セブンデイズ サンデイ」「メゾンドフルール」となっている。

新モールではブランドレスで商品検索が可能になるほか、全ブランドのブログを閲覧できるブログポータルの併設、全ブランドの新着情報の提供などを行う。また、どの店舗に商品の在庫があるかが分かる在庫表示機能や、ユーザーごとに最適な商品を推奨するレコメンドシステムを新たに導入する。

スマホでも手軽に利用できるよう「クロコレ」専用アプリの配信も行う。

アプリはiPhoneとAndroid搭載スマホに対応。既存の通販サイトの会員だけでなく、約200万人にのぼる店頭のポイントカード会員の利用も促していく。店頭のポイントカード会員に対してはこれまで、メールの配信や購買履歴の管理ができていなかった。アプリを通じて付加価値のあるコンテンツを提供することにより店頭と仮想モール「クロコレ」の双方への集客につなげていく。

今後は店頭とECでのポイント連携や、販売機会ロス縮小のために店頭とECの在庫一元化などにも取り組んでいく予定。

クロスカンパニーの前期(2013年1月期)のEC売上高は前期比2・2%増の23億円。そのうち自社通販サイトの割合は6割程度(約14億円)を占めている。