EC事業者もバイヤーとして商品の仕入れが可能に 卸・仕入れサービス「orosy」が実店舗の所有条件を廃止
株式会社スペースエンジンは、実店舗を持たないEC事業者も、卸・仕入れサービス「orosy」で商品の仕入れができるようになったことを発表した。
卸・仕入れサービス「orosy」
株式会社スペースエンジン(本社:東京都千代田区、代表取締役:野口 寛士、以下「スペースエンジン」)が提供する卸・仕入れサービス「orosy」は、オンラインブランドを中心とした各種商品のサプライヤー(製造元や保有元)と、高感度な商品の販売を希望するバイヤー(小売事業者)のマーケットプレイスだ。
サプライヤーは、商品の卸価格や条件をorosyに登録することにより、卸販売を開始することができる。
バイヤーはorosy内で商品を検索し、掲載された条件に従って、買取または委託(消化)仕入れで商品を簡単に仕入れることが可能だ。取引口座がorosy1つにまとまり、掛金もorosyが100%保証するため、手間やリスクなく、卸仕入れの取引が可能となる。
EC事業者もorosyでの仕入れが可能に
今般のサービス提供条件の変更により、実店舗を持たないEC事業者もバイヤーとしてorosyで商品を仕入れることができるようになった。
従来、orosyで商品を仕入れるためには、販売場所として実店舗の所有が必須条件であったが、同社はその条件を廃止し、EC事業者もバイヤーとしてorosyから商品を仕入れることができるようにした。
EC事業者へのサービス提供の背景
orosyは前身の「実店舗での委託販売依頼アプリSpaceEngine」からスタートし、2020年9月に「卸・仕入れサービスorosy」へとアップデートした。
そのような経緯から、当初は実店舗への卸販売への期待が寄せられていたが、orosyリリース以降、多くのサプライヤーがorosyを利用するようになり、実店舗に限らず卸販売全体の課題解決への要望が高まっていた。
また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてEC事業者数が急増しており、orosyへもEC事業者から仕入れ希望の問い合わせが入るようになり、実店舗所有の条件の撤廃に至ったという。
今回のサービス提供条件の変更により、実店舗を持たないEC事業者もorosyに登録されている幅広いカテゴリーの商品を仕入れることができるようになった。登録商品には、一般のスーパーやドラッグストアなどでは販売されていない、こだわりのある商品が多い。
それらをEC事業者が仕入れられるようになったことは、ECサイトの魅力アップにつながるのはもちろんのこと、サプライヤーにとっても販路の拡大という点でメリットが大きい。
さらに「これまでなかなか出会う機会のなかった商品がECで簡単に買えるようになる」ことは消費者にとっても喜ばしいことであり、今回の変更は「三方よし」の結果になる可能性を大いに秘めている。