STAFF STARTが動画接客機能「PLAY」を発表 化粧品やインテリア、ヘアサロン等での活用も

ECのミカタ編集部

“Staff Tech(スタッフテック)”アプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する株式会社バニッシュ・スタンダードは、株式会社CRI・ミドルウェアが提供する「LiveAct®︎ Pro(ライブアクトプロ)」と提携し、2021年6月に動画接客機能「PLAY(プレイ)」をリリースすると発表した。

「STAFF START」が動画接客機能「PLAY」をリリース

店舗スタッフのDXにより店舗とEC、企業と顧客をつなぐ“Staff Tech(スタッフテック)”アプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営する株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃)は、動画接客によるオンライン接客市場の拡大・活性化のため、株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役:押見正雄)が提供する「LiveAct®︎ Pro(ライブアクプロ)」と提携し、スタッフが作成した動画コンテンツをECサイトに投稿できる機能「PLAY(プレイ)」をリリースする。

画像だけでは伝えきれない商品の使用(着用)感や使用プロセス、シーンを訴求することができる機能で、アパレルはもちろん、化粧品やインテリア、さらにはヘアサロンやスポーツジムをはじめとするサービス業でも効果を発揮すると期待される。同機能は2021年6月のリリースを予定している。

Staff Techサービス「STAFF START」とは

STAFF STARTは、店舗スタッフをDXさせ、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするStaff Techサービスだ。

導入企業で最も利用されている「コーディネート投稿機能」は、店舗スタッフが所属するブランドの商品を使用・着用し、商品画像だけでは伝わらない使用感や商品の組み合わせなどを効果的に表現する手段として広く活用されている。

2021年6月、新たに動画接客機能「PLAY」が追加されることにより、これまでのコーディネート投稿だけでは伝えきることのできなかったより詳細な使用感、素材感を表現できるほか、具体的な使用方法や使用シーンなどを紹介する手段として、アパレルのみならず様々な業界での活用が期待される。

ECサイトを訪れた消費者は、オンライン上で店舗により近い体験ができるようになることから、ECサイトでの顧客体験のアップデートにもつながると考えられる。提供価格は月額費用 0円〜とのことだ。

動画接客機能「PLAY」の概要

◆STAFF STARTアプリから、スマートフォンなどで撮影した動画を自社ECサイトに投稿
◆動画で使用されている商品情報を投稿に紐づけ
◆動画投稿を経由して販売された売上を測定

(1) 使用プロセスの紹介
商品の使い方や組立など、使用する過程が重要になる商品について、スタッフが実際に使用している様子を動画で紹介することで、よりわかりやすく顧客に商品を紹介することができる。

◆活用例
・メイクアップ化粧品の効果的な使用方法の紹介
・家具や雑貨の開封から組み立てまでの手順の紹介

(2)画像では伝えきれない詳細の表現
実際に商品を手に取った時の使用感などについて、実際の動きを交えて説明することでより詳細を紹介できる。

◆活用例
・洋服を実際に着用した際の揺れ・広がりや透け感の紹介
・音や光を発するインテリア雑貨の紹介
・クッションやソファなどの沈み込み、弾力の紹介
・食品のシズル感やテクスチャーの紹介

(3)空間を使った商品紹介
実際に商品を使用した空間の全体観や雰囲気を紹介できる。奥行や幅、高さを使った表現も可能。

◆活用例
・インテリアコーディネートやテーブルウェアコーディネートなどの全体観の紹介
・光や音、動きのある空間演出の紹介

同社は、動画接客機能「PLAY」開発の背景として、コロナ禍でオンラインショッピングの機会が増加したこと、5Gなど通信環境の発達で、より速くより大容量のデータ送受信が可能になると見込まれることを挙げている。

コロナ禍もあって、ECに対する消費者の抵抗感が加速度的に薄れ、「何でもネットで買うのが当たり前」という時代になっている。その反面、「洋服の素材の質感がわからない」「メイクアップ化粧品を肌に付けたときの色味がわかりにくい」といったECならではの課題も残されたままだ。

新たに「STAFF START」に追加される動画接客機能「PLAY」は、そういった消費者の不安・不満の軽減につながるだろう。同時に、動画を通じて消費者と疑似的なコミュニケーションが取れるようになることで、静的になりがちなオンラインショッピング体験に動的な臨場感が生まれることを期待したい。

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