電通グループがSalesforce Commerce Cloud / Shopify事業者向けの統合支援を開始

ECのミカタ編集部

株式会社電通デジタルと株式会社電通は、世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォーム「SalesforceCommerce Cloud」および「Shopify」向けに、電通グループ独自のデータ基盤「People Driven DMP®」を連携させ、精緻な顧客分析の実現とともに、EC サイト構築から運用・分析・施策までをワンストップで支援するコンサルティングサービスを提供開始したと発表した。

EC 事業全体を統合支援するコンサルティングサービス

株式会社電通デジタル(本社:東京都港区 代表取締役社長執行役員:川上 宗一 以下、「電通デジタル」)と株式会社電通(本社:東京都港区 代表取締役社長執行役員:五十嵐 博 以下、「電通」)は、世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Salesforce Commerce Cloud(以下、Commerce Cloud)」および「Shopify (ショッピファイ)」向けに、電通グループ独自のデータ基盤「People Driven DMP®」を連携させ、精緻な顧客分析の実現とともに、EC サイト構築から運用・分析・施策までをワンストップで支援するコンサルティングサービスの提供を開始した。

新たなコンサルティングサービス提供の背景

近年、マーケティング市場においてスマートフォンの普及や宅配サービスの拡充などで EC 事業が急激に存在感を増し、市場規模は拡大し続けている。なかでも自社で EC を保有する企業が増えており、世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォーム「Commerce Cloud」と「Shopify」は、高いカスタマイズ性や優れたコストパフォーマンスなどから高い注目を集めている。

企業の EC 事業の統合コンサルティングを行う電通デジタルは、デジタルコマース領域における高い専門性と運用力を有し、電通は、「People Driven DMP®」において PC やスマートフォン由来のオーディエンスデータやテレビの実視聴ログデータ、購買データなどを人基点で繋ぎ、認知・検討・購買などのマーケティングファネルの各段階をまたいだデータ分析・活用を強みとしている。

新サービスで期待できること

今回新たに提供を開始したコンサルティングサービスは、電通デジタルと電通の専門性と運用力を活かし、「Commerce Cloud」および「Shopify」で構築した EC サイトの顧客購買データ(1st パーティデータ)と「PeopleDriven DMP®」が保有する行動ログデータ等を元にした興味関心ごとや属性情報などの外部データ(3rd パーティデータ)を連携させることで、より詳細な顧客のニーズや嗜好を捉えるとともに顧客像の多面的な可視化が可能となり、以下の成果と施策が期待できる。

① 商品開発・Web コンテンツ制作への貢献
商品カテゴリや商品別に顧客のアクセス状況を分析し理解することで、商品の訴求内容を顧客の興味関心に応じて調整するなど、ビジネス機会を発見する。また、ロイヤル顧客・一般顧客・未購買訪問客などと段階を分けて顧客の特性を理解することができ、商品開発や新規集客チャネルの発掘などの施策に繋げていくことができるという。

②広告配信効果への貢献
「People Driven DMP®」とのデータ連携により、「Commerce Cloud」や「Shopify」で構築した EC サイト内において、LTV(顧客生涯価値)が高い顧客と似た行動の顧客を抽出し、デジタル上で広告配信できるため、高 LTV の顧客を獲得することが期待できる。

これらの施策を含め、EC サイト構築から課題抽出、戦略立案、施策実施までを一連でフルサポートすることで企業と伴走し、EC 事業の成果最大化に貢献する構えだ。

EC事業者にとって、新規顧客獲得はもちろんのこと、既存顧客の維持やLTV最大化も重要な課題である。今回電通デジタルと電通が提供を開始した新サービスでは、高LTV顧客と似た行動の顧客を抽出し、重点的に広告配信ができるという点が興味深い。

この施策が狙い通り高LTV顧客の獲得につながれば、ネット広告配信のあり方や、CPOへの考え方すら変わってくるかもしれない。

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