EC事業者の過半数がSNSの効果を実感していない?いつも社が調査結果を公開

ECのミカタ編集部

株式会社いつもは、EC事業者のSNS活用実態調査を行い、その結果を公表した。

同社によれば、EC事業を展開する企業に対して、EC事業を展開する中で情報発信・集客・顧客との接点等で活用が広がるSNS利用の状況の実態を把握し、SNSの活用状況・課題などをまとめたとしている。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

・調査対象:EC事業を展開する企業に所属する205名
・調査方法:同社オンラインセミナー申込者・参加者にアンケート調査
・実施時期:2021年4月6日(火)~2021年4月21日(水)
・回答企業属性

調査(一部抜粋)

◆1.Q:最も多く活用しているSNSは何でしょうか?(複数回答可)

◆2.Q:SNSの活用の目的は何でしょうか?(複数回答可)

◆3.Q:SNSの効果として感じているものは何でしょうか?(複数回答可)

◆4.Q:SNS運用の課題は何でしょうか?(複数回答可)

◆5.Q:SNSの今後の取り組みは、今後どうしていこうと考えていますか?

SNS運用の課題をいかに乗り越えるか

調査結果にあるように、EC事業におけるSNS活用の目的としては、「認知の向上(71.2%)」や「販売促進(67.8%)」が多く挙げられた。一方で、「SNSの効果を実感していない」との回答は過半数で最も多くを占めた。こうした結果から、今後EC事業においてSNSの位置付けをどうやって作っていくかという課題が浮き彫りになっている。

また具体的なSNSの運用における課題として、「運用人材の不足(51.7%)」や「投稿ネタの不足(46.0%)」などが挙げられた。多くのEC業務に関わる方が、SNS運用の経験や時間が不足している状況になっている。さらにSNSの今後の取り組みは、「今後増やしていく」「現状を維持する」とする回答が98%を超え、EC事業においてもSNSの有効性や可能性を期待されていることが明らかとなった。

EC事業者のSNS活用の目的として「認知向上」「販売促進」を期待しているが、半数がその効果を実感できない状況であり、「SNS運用人材の不足」が課題ともなりそうだ。SNSは、マス広告などと違い、比較的少ない予算でも運用が可能であり、ユーザーとのロイヤリティ醸成にも威力を発揮する。SNS運用の知見については、より共有が求められるとともに、その分野でのビジネスチャンスも広がっているとも言えそうだ。

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