顧客の“ブランド理解”を可視化・促進する 『Synergy!BCS』をシナジーマーケティングが各社と共同して新規開発

ECのミカタ編集部

シナジーマーケティング株式会社は、株式会社中川政七商店、VeBuIn株式会社と共同で、顧客のブランド理解・支持を解析・可視化して促進するクラウド型ブランドコミュニケーションシステム「Synergy!BCS」を新開発したことを公表した。

2021年7月初旬の提供開始を目指す

シナジーマーケティング株式会社(所在地:大阪市北区、代表:田代 正雄、以下シナジーマーケティング)は、株式会社中川政七商店(所在地:奈良県奈良市、代表取締役会長 中川 政七、代表取締役社長:千石 あや、以下中川政七商店)、VeBuIn株式会社(所在地:茨城県つくば市、代表:シャー バビック、以下VeBuIn)と共同で、顧客のブランド理解・支持を解析・可視化して促進するクラウド型ブランドコミュニケーションシステム「Synergy!BCS(シナジービーシーエス)」を新規開発した。

同サービスは、株式会社MONJU(所在地:大阪市北区、代表:田代 正雄、以下MONJU社)から2021年7月初旬の提供開始を目指し、現在中川政七商店をユーザーとしてテスト運用を開始しているという。なおMONJU社は、シナジーマーケティングの完全親会社である株式会社ペイフォワードとVeBuInと中川政七商店の共同出資で2021年3月31日に設立され、5月19日より事業を開始している。

自社ECサイト保有のメーカー・ブランドを想定

自社ECサイト保有のメーカー・ブランドを想定

「Synergy!BCS」はブランド理解を基点として、顧客ごとに最適なコミュニケーションの実現を目指すクラウド型ブランドコミュニケーションシステムとなっている。具体的には、オンライン・オフラインの垣根なく顧客を統合し、「プロダクトが好き」「ライフスタイルに合っている」「ブランドビジョンに共感している」の3つの軸でブランド理解度を解析・可視化して把握することにより、あらゆるタッチポイントで整合性の取れたコミュニケーションを展開し、顧客からの理解・支持向上を目指す。

これらの手法は、中川政七商店で長年培われたブランディングの知見を取り入れたものだという。主な導入先は、実店舗を中心にEC運営も行っているブランドなど、自社ECサイトを保有しているメーカー(ブランド)を想定しているとのことだ。テスト運用では、全国約60ある中川政七商店の直営店ならびにECで培った顧客理解力や体験価値提供といった知見を活用しながら、同サービスのさらなる精度向上を図るとしている。なおBCSは、Brand Communication Systemの略称からなる名称となっている。

◆各社の役割

[MONJU社]
経営・運営母体、全体統括(サービス企画・開発・販売)

[中川政七商店]
「Synergy!BCS」コンセプト開発・サービス開発・事例開発・販売

[VeBuIn]
「Synergy!BCS」の開発、プラットフォーム「MONJU」の開発

[シナジーマーケティング]
「Synergy!BCS」のコンセプト開発・販売、「Synergy!」の提供

今後もさまざまなシステム開発を行う予定

シナジーマーケティングでは、「Synergy!BCS」開発の経緯として次のように述べている。

“近年より当社では、コミュニケーションの効率化を重視した一方的な企業主導のデジタルマーケティングや、機能性を追求したベンダー主導のSaaS(ツール)が、生活者の支持を失いつつあると感じていました。このような中、当社は企業やブランドと生活者(顧客)が互いに共感し合う価値を創造する真のブランディングが必要であると考え「人と企業が、惹かれ合う世の中へ。」を新たなビジョンに掲げました。

中川政七商店においても、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、旧来のマーケティングではなく、ブランディングを大切にしたコミュニケーションを行ってきました。ここにおいて両社の想いが一致し、この想いをカタチにすべく、卓越したエンジニアリング能力を持つVeBuInを加え、次世代のブランドコミュニケーションを可能にするシステム開発に至りました”

また今後については、MONJU社、VeBuIn、中川政七商店、シナジーマーケティングの4社は、テスト運用で検証を行い、2021年7月初旬の提供開始を目指す。さらに次世代のデジタルブランドコミュニケーションを加速させるために、今後もさまざまなシステム開発を行う予定とのことで、これからの展開にも注目と言えそうだ。

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