【対中越境EC】チャイナポスト網を活用した物流サービス「X-LOGI」がスタート

ECのミカタ編集部

株式会社FUSION INFORMATION TECHNOLOGY(以下「FUSION」) は、中国郵便網をインフラに持つ在香港の中郵電商有限公司とのアライアンスにより、日本発中国向けの個人消費者向け物流サービス「X-LOGI(クロスロジ)」をローンチしたと発表した。

物流領域の課題を解決し、参入と購入のハードルを下げる

昨今、中国向け越境ECへの日本企業参入が加速する一方、現地消費者の購入限度制度や税関処理、関税率に関する課題がいまだに残っている。越境EC業務の中で最も重要と考えられる物流領域の課題について、FUSIONはパートナー企業と課題解決に向けての取り組みを進める中で、中郵電商とのアライアンスに至ったという。

アライアンスの目的は、消費者の購入限度額緩和、関税の事前処理(香港側処理)および関税率優遇処置を行うことで、日本からの越境EC事業者の参入ハードルを下げること、そして消費者負担を軽減し、購入ハードルを下げることだ。

物流の課題を解決し、サイト離脱を低減

新たにリリースされた「X-LOGI」は、従来越境EC物流では解決が難しかった課題を解決することで消費者のサイト離脱低減につながるサービスだという。

FUSIONは、消費者が負担する関税の大幅な減額を実現し、商品カテゴリにかかわらず関税率を一定化することにより、中国市場における日本製品の購買が加速すると見込んでいる。

同社は日中越境EC物流のシームレス化を目指し、ラグジュアリーブランド商品を中国の既存ECプラットフォームで販売。「X-LOGI」で配送のテスト稼働も完了し、5月より本稼働しているという。

日本製品の認知から物流までをサポート

FUSIONは、中国市場に特化したマーケティングカンパニーだ。日系企業の中国市場参入に向けた戦略設計からマーケティング業務の運営をはじめ、テクノロジー領域におけるシステム環境の開発から提供までをFUSION中国上海法人と日本法人で行っている。

昨今では越境EC領域における課題点でもある物流や関税処理に注力し、日本製品の「認知、興味喚起」「購買」「顧客サポート」「物流」までをサポートするサービスを提供している。

中国のEC市場規模は圧倒的な世界一で、毎年対前年20%増の勢いで拡大を続けている。それだけに日本のEC事業者の中国市場への視線は熱いが、越境ECへの参入にあたっては、日本と異なる市場環境や消費者行動はもちろんのこと、配送や関税といった物流面での課題もハードルとなっている。

FUSIONではすでに対中越境EC専門のWeb制作やプロモーション、システム開発などを行っており、今回物流サービス「X-LOGI」がローンチされたことにより、一気通貫で対中越境ECをサポートする体制が整ったと言えるだろう。

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