【LINE調査】「スマホのみ利用」が最多、60代のスマホ利用者が過去最高に
LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は、2021年上期のインターネット利用環境に関する調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
調査概要
[調査地区]
全国
[標本抽出方法]
住宅地図データベースから世帯を抽出し、個人を割り当て
[調査方法]
調査員による個別訪問留置調査
[調査対象者]
15~79歳の男女 合計1151サンプル(人口構成比に沿って抽出)
※15~59歳の男女 合計804サンプル(人口構成比に沿って抽出)
[調査期間]
2021年4月
(2021年4月調査について記載 ※過去調査もサンプル数・調査期間を除き同様)
「スマホのみ」利用が最多を維持
・「スマホ」でのインターネット利用者は前回調査と同じく全体の94%。対して「PC」での利用者は43%と前回調査(46%)より減少した。
・「スマホとPC」の併用も41%で前回調査(44%)より減少。「PCのみ」での利用者は変わらず2%となった。
・構成比としての最多は「スマホのみ」での利用者で、53%と前回調査(50%)より増加した。
・スマホ・PCでのインターネット利用なしは、全体の4%と前回調査と変わらない結果となった。
「スマホのみ」の利用者は、男性で約4割、女性では約7割
・2016年4月の調査開始以降、全体で「スマホのみ」の利用が増加傾向を維持。
・「スマホのみ」の利用者は、男性より女性の割合が高く、女性の67%が「スマホのみ」の利用と回答し、過去もっとも高い水準となった。
・女性では、引き続き「スマホ+PC利用なし」の割合が減少傾向となった。
年代が上がるほどスマホ利用者の増加傾向が顕著
・10代~20代のスマホ利用者は、引き続き95%以上と高水準を推移。
・2016年4月の調査開始以降、30代以降のスマホ利用者は増加傾向にある。
・特に年代があがるほど、スマホ利用者の増加率が大きく、60代ではスマホ利用者が72%と過去最多となった。
求められるスマホ最適化
調査結果にあるように、日常的なインターネットの利用環境は、引き続き「スマホのみ」での利用が最多を維持し、「スマホとPC」の併用は前回調査より減少した。また「スマホのみ」の利用者は、男性で約4割、女性では約7割と過去もっとも高い水準になった。さらに15~79歳までの年代別の利用者の推移では、年代が上がるほどスマホ利用者の増加傾向が顕著であることがわかった。
今回もスマートフォンが日常のネット利用におけるメインデバイスの地位をさらに広げていることが明らかとなった。5Gサービスの本格化やデバイスそのものの高性能化もあり、今後もこの傾向は続くものとみられ、ECを考える上でもさらなるスマホ最適化が求められることになりそうだ。