【フューチャーショップ×SBPS】 AIを活用したECサイトの不正検知サービスで連携

ECのミカタ編集部

株式会社フューチャーショップ(以下「フューチャーショップ」)とソフトバンク株式会社の子会社であるSBペイメントサービス株式会社(以下「SBPS」)は、フューチャーショップが提供するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」および「futureshop omni-channel」(以下、総称として「futureshop」)にて、SBPSが提供するAIを活用した不正検知サービス「AI不正検知」のシステム連携を2021年9月28日より開始する。

これにより、「futureshop」を利用しSBPSのオンライン決済サービスを導入したすべての事業者は、ECサイトの不正対策として不正検知サービス「AI不正検知 for futureshop」を利用できるという。

ECの拡大でクレジットカードの不正利用被害が増加

ECが右肩上がりの成長を続ける中、「futureshop」を利用中の事業者においては、消費者の約4割が決済方法にクレジットカード決済を利用しており、クレジットカード決済はECサイトで最も普及している決済手段だと言える。

それに伴い、クレジットカード決済における不正利用被害も拡大を続けており、その被害はECサイト構築プラットフォームを利用する事業者にも広く及んでいる。

このような背景を踏まえ、フューチャーショップとSBPSは、事業者が安心してECサイトで商品・サービスを提供できる環境を整えるため、「AI不正検知」のシステム連携に至ったという。

「AI不正検知」でECサイト構築プラットフォームと初の連携

SBPSは、2020年11月よりSBPSのオンライン決済サービスを導入した事業者に「AI不正検知」の提供を行ってきたが、「futureshop」で「AI不正検知」のシステム連携を行うことで、「futureshop」を利用しSBPSのオンライン決済サービスを導入したすべての事業者が「AI不正検知」を利用できるようになる。

SBPSがECサイト構築プラットフォームと「AI不正検知」のシステム連携を行うのは、今回が初めてだという。

決済情報と機械学習で不正利用を検知

「AI不正検知」は、決済情報と機械学習で不正利用を検知するSBPSの不正検知サービスだ。年間数億件を超える決済データによって、過去の不正パターンを機械学習し、ユーザーが決済を行うタイミングで当該決済の不正利用リスクをリアルタイムに算出することができる。

SBPSがフューチャーショップとシステム連携して提供する「AI不正検知 for futureshop」は、ユーザーがECサイトで決済を行うごとにSBPSへスコアリングをリクエストする。SBPSは、スコアとその理由を返却し、疑わしい取引については「futureshop」の受注管理画面にアラートを表示する。

「futureshop」を利用する事業者は、疑わしい取引について商品・サービスの提供前に個別に確認を行うことにより、不正な取引の早期発見が可能となる。

なお、「AI不正検知」および「AI不正検知 for futureshop」はクレジットカード決済の注文で利用でき、その他の決済手段による注文では利用できないという。

日本クレジット協会が2021年6月に発表した統計では、2020年のクレジットカード不正利用金額は253億円。そのうち、おもにECなどの非対面取引で発生する番号盗用被害額が約223億円を占めている。

クレジットカードの不正利用被害はEC事業者にとって頭の痛い問題となっているが、不正利用対策のコストやカゴ落ちのリスクを考え、十分な対策が打てていない事業者も多い。今回のフューチャーショップとSBPSの連携は、より多くのEC事業者がクレジットカードの不正検知サービスを導入することにつながるだろう。

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