ルームクリップ、D2Cブランドbydesignを子会社化 資金調達も実施
ルームクリップ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役兼代表執行役員CEO:髙重正彦、以下 ルームクリップ)は、インテリアD2Cブランド「Kanademono(カナデモノ)」などを展開する株式会社bydesign(本社:東京都目黒区、取締役社長:石川森生、以下 bydesign)を子会社化した。
資金調達も実施
住生活の領域に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップは、インテリアD2Cブランド「Kanademono(カナデモノ)」などを展開するbydesignを子会社化した。これに伴い同社取締役社長の石川森生氏がルームクリップの経営に参画するとしている。
また今回の買収に先立ち、ルームクリップは既存投資家であるBonds Investment Group株式会社をリードとしたシリーズEラウンドを組成した。EC支援の株式会社いつもの100%子会社であるいつもキャピタル株式会社、NOW株式会社が運営するVCファンド、東証一部上場の株式会社MS-Japanとハヤテインベストメント株式会社が共同運営するVCファンド、個人投資家の永見世央氏(ラクスル株式会社取締役CFO)らを引受先とした第三者割当増資を実施し、金融機関からの融資も合わせた資金調達を実施している。
子会社化と資金調達の概要
◆株式会社bydesign(バイデザイン)の事業概要
2016年に「空間から豊かな人生をデザインする」を企業理念として設立。「Kanademono (カナデモノ) 」、「Gemone (ジモーネ) 」、「Favrica (ファブリカ) 」の3ブランドを展開。自社プロダクトを製造しながら、他社商材の仕入れも行い、販売まで一貫して行う。サイズオーダー家具をリーズナブルな価格帯で提供している。本社所在地は東京都目黒区。
◆ルームクリップのソーシャルコマース、D2C支援に関する一連の動き
2020年5月:RoomClipの月間ユーザー数が830万人を突破
2020年9月:D2Cクラウドサービス「RoomClipビジネス」の提供を開始
2021年3月:ソーシャルコマース「RoomClipショッピング」をリリース
2021年4月:株式会社いつもと資本業務提携
2021年7月:RoomClipポイントの運用を開始
2021年8月:D2Cブランド運営の株式会社bydesignの子会社化を発表
◆シリーズEラウンドの投資家一覧(順不同・敬称略)
[第三者割当増資]
BIG1号投資事業有限責任組合
いつもキャピタル株式会社
Founder Foundry 2号 投資事業有限責任組合
MS・HAYATE1号投資事業有限責任組合
永見世央氏(ラクスル株式会社取締役CFO) 他
[融資]
三菱UFJ銀行 他
RoomClipショッピングを、より価値のある場所に
ルームクリップ代表取締役 高重正彦氏のコメント
「RoomClipショッピングは、プラットフォームとして出店企業に向けた商品企画やマーケティング支援の機能を強化しております。この度当社のグループ会社となるbydesignは、国内のホームファッション領域で成功している数少ないD2Cブランドです。今後、bydesignの持つD2C創造・育成のノウハウ、特に商品企画・マーケティングのプロセスを、RoomClipショッピング内で再現可能にしていく予定です。本グループ化を通じて、RoomClipショッピングを、ユーザーと企業の繋がりが新しい消費を生むソーシャルコマースの場として、ユーザーはもちろん、住生活領域の企業にとっても、価値のある場所にさらに飛躍させていきます」
ルームクリップ取締役(コーポレート管掌) 蝦名航星氏のコメント
「この度のbydesignのグループ化に先立って組成したシリーズEラウンドは、既存株主の賛同を得てエクイティファイナンスをリードしていただきながら、本グループ化を実施した場合のシナジーの可能性や上場準備への影響等を並行して検討するプロセスとなりました。そのうえで、フォロー投資家、取引金融機関からも理解を得る必要がありました。上場前のスタートアップ企業が、シナジーのある別のスタートアップ企業をグループ化することは、国内でまだ事例が少ない取り組みでしたが、今後の当社の成長戦略の選択肢を広げる位置づけとして本グループ化を進められたことを大変嬉しく思っています」
bydesign株式会社取締役社長 石川森生氏のコメント
「当社は昨今隆盛を極めるD2Cマーケットにおいて、家具・インテリア領域にフォーカスして成長を続けてまいりました。この度のルームクリップ社による当社完全子会社化によって、同領域で国内最大級のバーティカルコミュニティであるRoomClipとの連携を強化し、より多くのトラフィックやUGC生成による一層の成長加速が期待されます。また、RoomClipショッピングへの出店および当社D2Cブランド運営ノウハウを生かして、同プラットフォーム上での新たなD2Cブランド創造をサポートすることで、両社シナジーの最大化を目指します。ここから、これまでにない購買体験が生まれていくことにワクワクが止まりません!」
ルームクリップは今後について、bydesignが持つD2Cブランドの構築やECショップ運営のノウハウの活用、および同分野に深い知見を持つ石川氏の経営参画により、ソーシャルコマースプラットフォーム「RoomClipショッピング」とD2Cクラウドサービス「RoomClipビジネス」の開発と顧客獲得のためのマーケティングをより強化していくとしており、さらなる飛躍に期待がかかる。