【越境EC】Shopee 、日本から販売可能なマーケットとしてフィリピンを追加
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(本社:東京都港区)は、越境販売可能な国にフィリピンを追加したと発表した。
現在、Shopeeはフィリピンで最も人気のあるECプラットフォームの一つであり、マーケットリサーチ会社のYouGovが発表したフィリピン市場におけるブランドランキングでは5位を獲得しているそうだ。
若年層がEC市場の成長を促すフィリピン
他の東南アジア諸国と同様にフィリピンの人口は若年層が多く、総人口1億800万人のうち28%を10~24歳が占め、購買意欲の高い若年層がEC市場の成長を促している。
フィリピンのEC市場規模は、2019年に30億米ドル、2025年には120億米ドルになると予想されている。また、2021年第二四半期のフィリピンのGDP成長率は11.8%と、急速な経済成長を遂げており、今後も上昇傾向が続くと予想される。
また、フィリピンの日本人在住者は約3万人、フィリピンから日本への入国者数は年間約5万人と推定されており、フィリピンは日本とのつながりが深いと言える。
フィリピン市場に適したカテゴリー
ショッピージャパンは、日本のセラーがフィリピン市場で成功する可能性のある商品カテゴリーとして、以下の9つを挙げている。
・ホーム&リビング
・ヘルスケア&パーソナルケア
・化粧品
・ホビー&文具
・玩具
・ベビー用品
・家庭用品
・ゲーム機器
・食料品
特に「ホーム&リビング」が高いポテンシャルを持ち、「ヘルスケア&パーソナルケア」および「ホビー&文具」は、ニッチな日本商品が売れるカテゴリーになると予測されている。
テレビ番組を通じた販促や露出も可能
フィリピン市場では、Shopeeのテレビ番組を通じた販促や露出も可能。著名人が商品やお得な情報について紹介し、アプリが番組内容と連携されるため、紹介された日本商品は通常時平均と比較して7倍の売上アップが期待できるという。
さらにライブ配信を活用することで数千人の視聴者にリーチし、視聴者とのエンゲージメントを高めることも可能だ。
日本セラーの商品は越境セラーの商品やプロモーションを紹介する「Global Deals」と呼ばれるShopee Philippines上の常設ページでまとめて紹介される。さらに日本セラーの商品は、トップページの「Flash Deals」セクションでも販売でき、ショップや商品の認知度を高める施策・販促プログラムが充実している。
フィリピンはASEAN6ヵ国の中でも近年急速にEC化が進んでいる国のひとつだ。「親日」と言われることが多く、日本製品への信頼度も高いことから、越境ECビジネスにおいて今後ますます注目される存在になりそうだ。