ebisumartがBtoB向け機能を強化、クラウド型EC構築システムでBtoB市場のEC化を促進

ECのミカタ編集部

株式会社インターファクトリー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:蕪木 登)は、同社が提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」においてBtoB向け機能を強化していくと発表した。

背景には、近年におけるBtoB市場でのEC化率の拡大と、EC事業の発展および導入企業のECビジネス活性化を促進する狙いがあるという。

背景にEDIが抱える課題

背景にEDIが抱える課題

経済産業省が2021年7月に発表した2020年度のECに関する市場調査によると、新型コロナウイルスの影響により、BtoB-EC市場規模は約334兆円(前年比5.1%減少)となったものの、EC化率は前年から1.8ポイント増の33.5%を記録し、引き続き拡大傾向にある。

市場規模の大きいBtoB-ECだが、大半の事業者はEDI(Electronic Data Interchange:電子的データ交換)を利用している。EDIの性質上、買い手(得意先)にとっては利用しづらいシステムとなっていることが多く、高額な費用を支払ってEDIを導入したにもかかわらず、得意先に利用してもらえないというケースも少なくないのが現状だ。

こうした状況を踏まえ、同社はクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」のBtoB機能をさらに強化していくことを決定。ebisumartでBtoB-ECサイトを構築することで、EDIが抱える課題を解決し、得意先にとっても利用しやすいBtoB-ECサイトが実現するという。

ebisumartのBtoB-ECでできること

ebisumartのBtoB-ECを活用することにより、下記のことが実現できる。

・直感的な操作が可能なユーザーインターフェース
・商品の検索性の向上
・WEBならではのクイックな改修と高い拡張性
・WEBマーケティング
・豊富な決済手段
・非対面営業における得意先のフォロー

リリース済みのBtoB向け機能(一部)

・得意先管理
toBの得意先企業に、事業所マスタを登録し、ひも付けることで一元管理できる機能。事業所にひも付く会員(事業所会員)に親子設定を行うことで、親会員の設定を子会員にコピーしたり、事業所内の子会員の購入履歴を参照したりすることができる。

・見積り管理
サイトでの取扱商品について、見積り作成から注文まで行える機能。サイト上での見積書の作成、見積り履歴の確認、見積りからの注文ができる。管理画面では、見積り情報の管理、ユーザーからの見積りに関するコメントへの回答、出精値引対応が可能。

・営業支援
法人にひも付く営業会員を登録することで、取引先企業の事業所の会員に代わって、担当営業会員でのユーザーウェブへの代理ログイン・代理注文等が可能になる機能。営業担当者が取引先ごとに新商品やおすすめ商品を案内するなどの営業活動も可能。そのため、営業担当者の業務効率化により新規顧客の開拓や、優良取引先のフォローといった営業活動に集中することができる。

開拓の余地が大きいBtoB-EC市場

BtoB-EC市場は約334兆円の巨大マーケットだ。それでもEC化率はEDIを含めて33.5%であるため、まだまだ開拓の余地は大きい。従来のEDIによる受発注システムにはさまざまな制約があることから、EDIからBtoB-ECサイトへの移行を検討している企業も増えてきている。

こうしたニーズをebisumartがいかにとらえることができるか、今後の動向を注視したい。

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