5割以上がネット広告のトラッキングに不快感、対策として「あまり興味のないものの検索は最小限にとどめる」人は約4割

ECのミカタ編集部

株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、2021年10月18日(月)~2021年10月20日(水)の3日間、全国の20歳~79歳の男女1000人を対象に「トラッキング」をテーマにインターネットリサーチを実施。その結果を公表した。

プライベートの買い物にPCを使う人は7割弱

普段使用するデバイスで行うこととして、あてはまるものを聞いた(「仕事」は、個人的な副業等のビジネスも含む) 。

タブレットとスマートフォンはプライベート、PCは仕事で活用する人が多いが、「プライベートの買い物」についてはPCを使う人が68.7%にのぼり、スマートフォンの58.1%を上回る結果となった。

「プライベートの情報収集(SNS含む)」については、スマートフォンを使用する人が75.1%である一方、PCも70.7%と高い割合を占めている。

「トラッキング」の内容まで認知している人は2割強

インターネット広告における「トラッキング」について知っているか尋ねたところ、言葉自体を認知している人は約70%。一方、内容まで認知している人は23.8%と少数派であった。

トラッキングを活用した広告を認知している人は6~7割強

インターネット利用時に経験したことがあることについて、あてはまるものを聞いた。

前掲の質問で、インターネット広告における「トラッキング」が意味する内容について認知している人は23.8%にとどまっていたが、この質問では「閲覧した商品が、その後別サイトを閲覧中に広告表示されている」や「SNS(Instagram、Twitter、YouTubeなど)で、最近頻繁に検索しているジャンルに関係する広告が流れてくる」といった、トラッキングを活用した広告について認知している人は約60%~70%強という結果に。

特に、「閲覧した商品が、その後別サイトを閲覧中に広告表示されている」ことについては半数近くが「よく経験する」と回答しており、トラッキングを用いた広告である「リターゲティング広告」に接触する人が多いことがうかがえる。

あまり興味のないもののブラウザ・SNS検索は控える人が約4割

さらに、インターネット広告に対して行うこと、インターネット広告への対策として行うことについて尋ねた。

全体では、「広告の『×』を押す」に関し、「よく行う」「たまに行う」と回答した割合が圧倒的に高くなった。

注目すべきは「あまり興味のないもののブラウザ検索・SNS検索は最小限にとどめる」「広告に、「自分に関係がない」等の報告をクリックする」ことについて、「よく行う」「たまに行う」と回答した割合がそれぞれ40.3%・34.6%であったことだ。特に、「あまり興味のないもののブラウザ検索・SNS検索は最小限にとどめる」については「よく行う」のみでもその割合は17.6%となっている。

このことから「あまり興味のないものについて不必要にトラッキングされないようにしたい」「自分にとって不要な広告が表示されないようしたい」という意識を持つ人が多いことがわかる。

プライベートの買い物は広告への反応が鈍い

前掲した設問「普段使用するデバイスで行うこと」で、PCを「仕事用の買い物」に使用すると回答した人のうち、「広告の画像内リンクを押して購入する」「広告の画像内リンクを押して詳細をみる」に「よく行う」「たまに行う」と回答した割合はそれぞれ23.7%・40.0%であった。

一方、前掲した設問「普段使用するデバイスで行うこと」でスマートフォンを「プライベートの買い物」に使用すると回答した人のうち、「広告の画像内リンクを押して購入する」「広告の画像内リンクを押して詳細をみる」に「よく行う」「たまに行う」と回答した割合はそれぞれ17.6%・33.4%であった。

プライベートの買い物の場合、仕事用の買い物と比較して広告への反応はやや鈍る傾向が見られる。

トラッキングにマイナスの印象を抱く人は約4~5割

さらに、「トラッキング」への印象としてあてはまるものを聞いた。

全体では、「不信感を抱く」「不快」「質の悪い(自分に不要な)広告がでてくる」といったマイナスな印象を抱く人が多く、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した割合はいずれも約40%~50%となった。

これに対し「便利」「購買意欲が高まる」等ポジティブな印象を抱く割合は低く、特に「購買意欲が高まる」について「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した割合は、わずか8.5%にとどまっている。

仕事用の買い物が目的の場合、トラッキングをポジティブに受け取る人が増加

目的で絞ってみると、前掲した設問「普段使用するデバイスで行うこと」でPCを「仕事用の買い物」に使用すると回答した人のうち、「便利」「購買意欲が高まる」といったポジティブな印象を抱く人はそれぞれ26.7%・17.0%という結果となった。仕事用の買い物が目的であった場合、トラッキングをポジティブに受け取る人が増えることがわかる。

一方、前掲した設問「普段使用するデバイスで行うこと」でスマートフォンを「プライベートの情報収集(SNS含む)」に使用すると回答した人のうち、「購買意欲が高まる」「質のいい(自分に必要な)広告がでてくる」印象を抱く方はそれぞれ7.2%・11.7%であった。

プライベートの情報収集が目的の場合、トラッキングに対しポジティブな印象を抱く割合は下がる傾向があることがわかる。

持続可能なビジネスにつながる広告の形を

トラッキング広告自体は以前から存在するが、クリック率の低下に伴って、最近ではページ遷移の際にスマホ画面いっぱいに広がる広告や、PCであってもコンテンツや画面の一部を隠す広告など、ユーザーにストレスを感じさせる広告が増えているため、ユーザーの不快感も増しているのではないだろうか。

ユーザーに不快感や不信感を与えるような形で自社の広告が表示されることは、ブランドイメージの棄損につながりかねない。インターネット広告のあり方が転換期を迎えている今、改めて持続可能なビジネスにつながる広告の形を考えていく必要があるだろう。

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