GMOペパボと手芸専門店「クラフトハートトーカイ」の藤久が業務提携、ハンドメイド業界の活性化狙う

ECのミカタ編集部

GMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎)と、手芸販売専門店「クラフトハートトーカイ」を主力に、手芸用品や衣料品・服飾品、その他生活関連雑貨などを販売する藤久株式会社(代表取締役社長:中松 健一)は、ハンドメイドをはじめとするものづくりを行う作家・ブランドの支援強化によるハンドメイド業界の活性化や、相互送客による新規顧客の獲得を目的として、業務提携契約を締結したと発表した。

これにより、GMOペパボが運営する国内最大のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ」と国内最大店舗数の手芸販売専門店を運営する藤久はオンラインとオフラインを活用し、「クラフトハートトーカイ」の店舗における「minne byGMOペパボ」への作品登録・販売に関する悩みを解決する施策の実施や、ハンドメイドの認知拡大を図るコンテストの共同開催などの取り組みを行っていくという。

両者のこれまでの取り組み

「minne byGMOペパボ」は、80万人を超える作家・ブランドによるアクセサリーやステーショナリー、家具、生活雑貨、食品など幅広いジャンルの1431万点以上のハンドメイド作品が販売・展示されている国内最大のハンドメイドマーケット。

これまで、外部企業や自治体、エンターテインメントコンテンツなどとコラボレーションし、ハンドメイドの認知拡大やminne作家・ブランドの活動支援をはじめとする、クリエイター・エコノミー発展のための活動に取り組んできた。

一方、藤久は、全国に手芸販売専門店「クラフトハートトーカイ」を中心に、手芸関連商材や生活雑貨販売の店舗とECサイトを運営している。130万人の会員顧客基盤を有しており、ハンドメイド商材の提供および情報発信に加え、ハンドメイド教室を店舗とWebで開催している。

両者は2014年7月にプロモーション連携のための業務提携を行い、創意工夫を凝らしたハンドメイド作品を発掘し表彰するコンテスト「ハンドメイド大賞」を共同で開催するなど、国内ハンドメイド市場全体の活性化のための取り組みを行ってきた。

今回、両者が持つオンラインとオフラインの強みを活用し、ハンドメイドをはじめとするものづくりを行う作家・ブランドの支援のさらなる強化および、相互送客によるハンドメイド業界の活性化を図るため、より広く連携すべく、GMOペパボと藤久は業務提携に至った。

業務提携後の今後の取り組み

ハンドメイド業界を盛り上げるため、「minne byGMOペパボ」と藤久は今後共同でのコンテスト企画の開催を予定している。

また「『minne byGMOペパボ』で作品販売をしたいけれど、登録方法が難しそう」「作品を撮影する場所が自宅にない」「材料の調達がうまくいかない」「もっと知名度を上げたい」といった作品販売に関する悩みを解決するべく、藤久が運営する手芸販売専門店「クラフトハートトーカイ」の店舗にて、「minne byGMOペパボ」での作品販売支援に関する以下の取り組みの実施を予定している。

①販売方法動画視聴コーナーの設置
「クラフトハートトーカイ」に来店する顧客向けに、「minne byGMOペパボ」での販売方法の説明動画が視聴できる場所を店舗内に設ける。

②作品登録専用の撮影スポットの設置
minne作家・ブランドが作品写真の撮影を行う撮影スポットを「クラフトハートトーカイ」の店内に設置。

③作品販売をするための作業を店舗で代行
「minne byGMOペパボ」で作品を販売するための写真撮影や作品登録、作品の発送のサポートを「クラフトハートトーカイ」が行う。

④minne作家・ブランドの「クラフトハートトーカイ」での教室開催・商品企画と販売
minne作家・ブランドによる「クラフトハートトーカイ」店舗での教室開催、およびコラボレーションした商品企画・販売を検討する。

⑤minne作家・ブランド向け「特別会員制度」の導入
minne作家・ブランドが、「クラフトハートトーカイ」の店舗で、特別価格での商品購入や付帯するサービスを受けられる「特別会員制度」の導入を検討。

実店舗での支援がEC販売の後押しとなるか

「minne byGMOペパボ」は、2012年に個人間販売を橋渡しするCtoCハンドメイドマーケットとして誕生。2014年3月には登録作品数No.1を達成し、同年9月には作家数No.1も達成。国内最大のハンドメイドマーケットに成長した。

手づくりならではのぬくもりやオンリーワンがハンドメイド作品の魅力だが、ハンドメイド作家の中には、インターネットへの苦手意識からECでの販売にハードルを感じている人も少なくない。今回の業務提携によって、実店舗での情報提供やサポートが後押しとなり、より多くのハンドメイド作品が世に出ることを期待したい。

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