女性会社員の9割以上が「捨てる抵抗感」を経験、抵抗感は年々強くなる傾向

ECのミカタ編集部

女性向けの月額制ファッションレンタルサービスを展開する株式会社エアークローゼット(本社:東京都港区、代表取締役社⻑ 兼 CEO:天沼 聰)は、欧州を中心に広がる持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」に合わせ、東京在住の30代後半〜50代前半の女性会社員107名を対象に、「捨てる抵抗感」に関する意識調査を実施。その結果を公表した。

9割以上の女性会社員が「捨てる抵抗感」を経験

9割以上の女性会社員が「捨てる抵抗感」を経験

まず「まだ使えるけれど不要になったモノを手放すときに『もったいない』『捨てるのが忍びない』という抵抗を感じたことがあるか」尋ねたところ、「頻繁にある」が56.1%、「時々ある」が36.4%で、計92.5%となった。

約7割から「捨てる抵抗感」が年々増している

約7割から「捨てる抵抗感」が年々増している

捨てる抵抗感が「頻繁にある」「時々ある」と回答した人を対象に、「捨てる抵抗感が年々増していると感じるか」聞いたところ、「とても感じる」が28.3%、「やや感じる」が40.4%という結果となった。

これらの結果から、9割以上の女性会社員が「捨てる抵抗感」を覚えており、しかもその抵抗感は年々強くなる傾向にあることがうかがえる。

捨てる抵抗感が増す理由は「世の中で問題になっているから」など

また、「捨てる抵抗感が年々増していると感じるか」という質問に対し「とても感じる」「やや感じる」と回答した人を対象に、その理由を尋ねた。

それに対し、「世の中で問題になっているから」「環境への配慮も考えるようになった」「前よりも不必要なものをあまり買わなくなり、必要だと思って買ったはずの物を捨てるのは罪悪感がある」などの意見が寄せられた。

使えるけれど捨てる頻度が多いモノ1位は「洋服(78.8%)」

 使えるけれど捨てる頻度が多いモノ1位は「洋服(78.8%)」

さらに、最初の「まだ使えるけれど不要になったモノを手放すときに『もったいない』『捨てるのが忍びない』という抵抗を感じたことがあるか」という質問に対し、「頻繁にある」「時々ある」と回答した人を対象に、「まだ使えるけれど不要になったモノの中で、捨てる頻度が多いもの」を聞いた(複数回答)。

その結果、「洋服」が78.8%、「靴・かばん」が43.4%、「食器類」が32.3%であった。

洋服を捨てにくい理由、「いつか着るかもしれない」が74.4%で最多

洋服を捨てにくい理由、「いつか着るかもしれない」が74.4%で最多

前項で「洋服」と回答した人を対象に、「洋服」を捨てるときに捨てにくいと感じる理由について、当てはまるものを尋ねた(複数回答)。

「いつか着るかもしれないから捨てにくい」が74.4%、「まだ着用可能な状態だから捨てにくい」が70.5%、「高値で購入したから捨てにくい」が28.2%という回答となりました。

それに加えて、自由記述で上記以外の理由があるか聞いたところ、「体形が変われば着れるかもしれない」「フリマアプリなどで売ることもできるかもしれないから」などの意見もあった。

約6割がシェアリングサービスの利用で「捨てる抵抗感が弱まる」

約6割がシェアリングサービスの利用で「捨てる抵抗感が弱まる」

回答者全員に「シェアリングサービスを使うことで『捨てる抵抗感』が弱まると思うか」聞いたところ、「とても思う」が16.8%、「やや思う」が42.1%で、合わせて6割弱を占める結果となった。

シェアリングサービスの拡大で、「捨てる」行為が減ることを約7割が期待

 シェアリングサービスの拡大で、「捨てる」行為が減ることを約7割が期待

また、「今後シェアリングサービスが拡大し、生活の中から『捨てる』行為が減ることを期待するか」(n=107)と質問した結果、「とても期待する」が21.5%、「やや期待する」が46.7%にのぼった。

ファストファッションの普及などで大量消費・大量廃棄が当たり前になっている一方で、近年では「SDGs」や「サステナブル」といった言葉や概念が広まっており、消費者の多くが「自分の消費スタイルはこのままでいいのだろうか」「このままではいけないのではないか」と感じはじめている。

大量消費・大量廃棄から脱却するためには、シェアリングサービスを含め、「購入(所有)」していらなくなったら捨てる」以外の選択肢が今以上に広がる必要があるだろう。

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