ギフトECとは? 市場規模から構築するさいのポイントを解説
感染症の影響もあり、ネットで買い物をする人が年代関係なく増えてきている昨今ですが、自分の買い物だけでなくギフトをネットで買う人が増えてきていることをご存知ですか?
また通常のECサイトではなく、ギフト商品のみを扱っているギフト特化型ECサイトも近年人気が出てきています。
今回はギフトECとはどのようなサービスなのか、ギフトECを構築するためのポイントや話話題のギフト特化型ECサイトなど、ギフトECに関する最低限押さえておくべき情報をご紹介します。
ギフトECとは
ギフトECとは、お中元やお歳暮などのフォーマルな贈り物だけではなく誕生日や母・父の日など身近な人に送るカジュアルなギフトにも対応しているギフト専用のECサイトを指します。通常のECサイトと比較すると、ギフトECでは、ラッピングや熨斗対応、店頭受け取りなど、送り相手を考慮した機能が充実していることが特徴的です。
なぜ近年ギフトECのサービスが拡大しているのでしょうか。
ギフトECの市場
国内のギフトEC市場規模は、年々少しずつ増加傾向にあります。コロナ禍において、ネットショッピングが以前よりも普及してきたことにより、ギフトを店頭で選ぶのではなく、ネットで購入しそのまま送り先を相手に指定する人が増えてきていることが考えられます。
また記念日などの特別なものに限らず、自分が食べて美味しいと思ったものや、使ってよかったものを共有する「カジュアルギフト」が近年増えているそうです。実際の市場を見ていきましょう。
矢野経済研究所が公表している調査レポートによると、2018年度の国内ギフト市場は、10兆5,752億円でした。またコロナの状況次第という面が大きいものの、コロナにおいて大きく減った「結婚祝い」「結婚式引出物」「香典・法要」といった、人が集まることで需要が生まれるギフトは、イベントが開催できるようになれば、ある程度回復が見込めると矢野経済研究所はこのレポートで発表しています。
ライフスタイルの多様化や人との付き合い方などフォーマルギフトの縮小傾向は継続しつつも、新型コロナウイルス収束による回復分が上回る形でギフトECの市場規模はこれからも拡大していく見込みがあります。
ギフトECを構築するときのポイント
ギフトECサイトには、通常のECサイトに備わっている機能にプラスで必要なものがいくつもあります。ここからはギフトECサイトを構築するために必要な機能を紹介します。
配送先指定
複数の商品を、一度に購入した場合に商品ごとに配送先を指定できる機能です。例えば、親戚用、友人用など一度の購入で複数の送り先を指定できるためユーザーの負担を大きく減らすことができます。
また配送先ごとにラッピングの変更や、名入れなど細かい設定をすることが可能なので、用途に合わせた設定ができます。そして、この機能はお届け先を増やした分、送料を自動で加算できる機能が必要になってきます。
ラッピング機能
送る相手に合わせてラッピングの配色や包装方法を自由に選択できるかというのはギフトECでは必須の機能です。幅広いバリエーションからラッピングを選ぶことができ、出来上がったイメージを事前に確認できる機能があるため、実際の店舗で購入した時と同様の確認ができ、購入者にとっても満足度の高い状態で、ギフトを送り届けることが可能です。
また有料のラッピングの場合は自動で費用が購入金額にプラスされる機能もあります。
熨斗機能
お中元やお歳暮には熨斗をつけますが、ギフトECでも購入した時に付けられるかはユーザーにとっては大事なポイントになります。熨斗には「外熨斗」と「内熨斗」の2種類がありますが、用途によって使い方が異なるため、どちらも選択できるようにしましょう。
またラッピングと同様に、熨斗を有料にする場合は自動で購入金額に追加する機能が必要になります。
アドレス帳機能
このアドレス帳機能は、リピーター購入を確保するために、重要な機能になります。ユーザーはスマートフォンやPC内にある送り先の住所を見ながら配送先住所を入力する場面が多いと思いますが、配送先が多ければ多いほどこの作業には膨大な労力を有します。
アドレス帳機能があれば、複数の住所をECサイトに一度登録することで次回購入時にはお届け先を入力する手間を省くことが可能です。アドレスを登録してもらえれば、次回以降もリピーターになる可能性も高くなります。
セミオーダーでオリジナル商品
誕生日ケーキのデコレーションを選択できたり、アクセサリーに文字入れをするなど、ユーザーがギフトをカスタマイズできることも、売り上げを伸ばすために重要な機能です。相手に合わせてセミオーダーできる商品は近年ユーザーから人気が高まっています。
今勢いがあるギフトEC特化型サイト
通常のECサイトにこれまでご紹介した機能を追加することで、ギフト対応のECサイトができますが、ギフトのみに対応したギフトEC特化型サイトも近年勢いがあります。今回は主要サイトをご紹介します。
TANP(タンプ)
ギフト特化型ECサイトで最も勢いがあるのはTANP(タンプ)です。扱っている商品もギフト商材に特化したECサイトで、送る相手やシチュエーションに合わせて多くの商品を選択することで相手にぴったりな商品を送ることができます。
また品揃えが多いだけではなく、セレクションがおしゃれな点も人気の理由です。200以上の人気ブランドから激選されたギフト専用の商品が揃っており、最短で翌日に届けられるためお店に寄る時間がない人でも利用することができます。
楽天やアマゾンなどの大型ECサイトでは、商品名やカテゴリーから検索され、価格勝負になりやすいのですが、TANPはギフト商品しかないため、出品している商品ブランドの価値を下げることがなく、出品企業にとっても嬉しいサイトになります。
anny(アニー)
anny(アニー)は販促物やノベルティ、株主総会、取引先への挨拶など、ビジネスシーンのあらゆるシチュエーションでギフトを送る際に利用されているギフト特化型ECサイトです。
キャンペーンやノベルティを配る場面で、1000個以上の大量商品が必要な場合にも対応可能な商品を多く取り扱っている点が特徴的です。もちろん活用シーンに合わせてラッピング、熨斗、名入れ、メッセージカードなどのオプションをつけることができ、最短翌日に受け取ることができます。
最後に
いかがでしたか?
これからはギフトECの競争が激しくなることが予想され、ユーザーが必要とするサービスや機能追加を検討していかなければいけません。
これからギフトECサイトの構築を検討している場合は、タンプやアニーのようなギフト特化型ECサイトを参考に機能構築を行うことをおすすめします。