ロジスティクスとは?物流との違いや活用のメリット、物流の課題から見る今後の動き

ECのミカタ編集部

モノの流れの適正化により、需要と供給のバランスを最適化する「ロジスティクス」。ロジスティクスの概念や仕組みは、EC運営にも不可欠なものとして、きちんと理解しておきたい。

今回は、ロジスティクスの意味や物流との違いの他に、求められる背景やロジスティクスを取り入れるメリット、今後の動きを紹介する。ロジスティクスのシステムを取り入れる際の参考にしてほしい。

目次

●ロジスティクスの意味や、物流との違い
●ロジスティクスが求められる背景
●ロジスティクスを取り入れることで得られるメリット
●ロジスティクスは今後どうなる?
●まとめ

ロジスティクスの意味や、物流との違い

近年、物流現場で重要視されている「ロジスティクス」という言葉だが、具体的にはどのような意味を持つのだろうか。まずは、ロジスティクスの概要や仕組み、物流との違いについて見ていこう。

ロジスティクスとは


「ロジスティクス」とは、商品の原材料の調達から顧客の手に届くまでといった、一連のモノの流れを、最適な形で統一的に管理することにより、需要と供給の適正化を図ることを意味する。商品の生産過程から管理するため、過剰生産や不良在庫、品切れといった事態を防ぐ効果が期待できる。

また、環境保全や安全対策といった社会的課題へ対応を目指す戦力的な経営運営の意味合いも持つとされている。

ロジスティクスの仕組み


ロジスティクスでは、商品の原材料の調達から生産、保管、出荷配送といった、生産過程と物流過程における業務を一元管理することで、迅速かつ正確な出荷・配送を可能にする。これにより、顧客が必要としている商品を、必要としているときに、必要な場所に、必要な数供給できる仕組みを構築している。

ロジスティクスと物流の違い


ロジスティクスとともに、物の流れを意味する言葉として「物流」がある。物流とは、供給者から顧客へ移動していく「モノの流れ」そのものを指す。物流には、「輸送」「保管」「包装」「システム」「流通加工」「荷役」といった、商品が顧客に届けられるまでの6つの段階がある。

一方、ロジスティクスは物流そのものに「需要と供給」といった経営的視点を取り入れて、的確にマネジメントすることで、物流全体の最適化・適正化を図ること。ロジスティクスは物流を含む、より広義の概念と言える。


ロジスティクスが求められる背景

スマートフォンやインターネットの普及に伴う顧客のニーズの多様化とともに、新型コロナウイルスの流行により、物流業界が抱える課題は急速に増えている。このような状況でロジスティクスが求められる背景について、詳しく見ていこう。

物流コストの上昇


まず、物流コストの上昇により、これまで以上に業務効率化が求められていることが挙げられる。物流業界において、人件費や輸送費、倉庫家賃といった物流コストは上昇の一途を辿っている。コストの無駄をなくし、シンプルな物流の仕組みを構築していきたい一方で、EC市場の拡大や顧客ニーズの多様化により、小口配送と物流件数は年々増加傾向にある。これにより、配送ルートや在庫管理がこれまで以上に複雑化し、物流コストの増大が懸念されている。業務の効率化を図り、より生産性を高めるロジスティクスの取り組みが、求められるようになっている。

労働者の不足


少子高齢化に伴う労働者不足も、ロジスティクスを必要とする大きな要因だ。物流業界は、他の業界に比べ若年層が少ない上に、トラック運送においては、荷物の積み下ろしや仕分けなど身体的にも負担が多く、機械操作や自動車運転などの危険が伴う。人手不足や物流の複雑化によって、長時間労働や低賃金といった問題もあり、より働きやすい環境に整備していくことが不可欠となっている。


ロジスティクスを取り入れることで得られるメリット

ロジスティクスを取り入れることで得られるメリットについて、詳しく確認しておこう。

適正な在庫管理


ロジスティクスを取り入れることにより、需要と供給の最適化を図ることができるため、顧客のニーズに応じた、適正な在庫管理が実現できる。これにより、必要な生産数を把握しやすくなり、生産過程で発生する余剰分を避けることにつながる。また、適正な販売予測をもとにした必要な数の在庫保有によって、在庫不足による販売機会の損失といった事態を防ぐことが可能だ。さらに、不良在庫や欠品を防ぎ在庫管理がしやすくなることで、注文が入ってから顧客のもとに商品が届くまでの時間を短縮でき、顧客満足度の向上にも貢献するだろう。

物流のコスト削減


適正な生産管理と在庫管理により、保管や輸送面でも余計なコストが発生するリスクを防ぐことにつながる。また、ロジスティクスでは、物流の各過程において、どのくらいのコストが発生しているのかを可視化できる。負担になっている部分を見極められるため、コストの適正化も期待できるだろう。

営業のサポート


ロジスティクスが導入されていない場合、商品の在庫管理には、営業担当者が携わっているケースが多い。営業担当者が在庫管理を兼任していると、業務上の負担になっている可能性も高くなる。ロジスティクスの導入で、在庫管理を専門スタッフに一任できれば、営業担当者が本来の業務に集中できる。また、ロジスティクスによって管理された物流全体の情報をもとに、より顧客のニーズに合った営業活動を行うことにもつながる。


ロジスティクスは今後どうなる?

消費者のニーズが多様化する昨今において、インターネットを通じた消費は今後もますます拡大していくだろう。このような状況においては、市場の流れを的確に把握し、商品生産や販促企画・在庫管理・配送を計画的かつ効率的に行うロジスティクスの重要性も、より高まると考えられる。

その一端として、IoTやビックデータ、AI等の最新技術のロジスティクスへの活用が注目されている。これらの新たなテクノロジーを導入することで、人々の生活に関わるさまざまな情報をリアルタイムで獲得・分析できるようになるため、物流の「自動化」や「見える化」が可能となる。テクノロジーの活用によって、これまで成し得なかった、物流の問題や傾向を把握できるようになり、生産性の向上や無駄なコスト回避につながると言える。

また、労働者不足への対応として、自動運転やロボット技術の活用も大きな進歩を遂げている。ロジスティクスの一部に自動運転やロボット技術を導入することで、より安全で的確なタイミングでの輸送が実現すると考えられ、人件費の削減や安定供給、環境問題への改善などが期待されている。


まとめ

人々の生活を支えている物流業界において、ロジスティクスは今後ますます重要な存在になっていくと見られている。ロジスティクスの導入により、物流の一連の流れを最適な形で管理していくことで、より顧客のニーズに合わせたサービスの提供につながるだろう。ロジスティクスの仕組みや強みを把握し、物流システムの構築に役立ててほしい。

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