【JR東】駅を拠点としたラストワンマイル配送の実証実験を実施

ECのミカタ編集部

JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ 代表取締役社長:柴田 裕)と、207株式会社(以下、207 代表取締役社長:高柳 慎也)は、ラストワンマイル配送を活用したエキナカ商品の宅配サービスと、駅の遊休スペースを宅配荷物拠点として活用する実証実験を実施することを公表した。

駅を宅配物流拠点に

JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップと、物流業界のラストワンマイルのDX化を目指す207株式会社は、1月15日(土)より、ギグワーカーによる自宅までのラストワンマイル配送を活用したエキナカ商品の宅配サービスと、駅の遊休スペースを宅配荷物の物流拠点として活用する実証実験をする。

JR東日本スタートアッププログラムとは、ベンチャー企業などから、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムだ。2017年度に初めて開催し、今回までに合計94件の提案を採択。鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取り組みは実用化にいたったという。

また207は、「いつでもどこでもモノがトドク世界的な物流ネットワークを創る」をコーポレートミッションに掲げ、2019年9月より物流・配送利用者向けに再配達問題を解決する『TODOCU』、2020年2月より配達員向け配送効率化アプリ『TODOCUサポーター』の提供し、現在18,000ユーザーが利用している。さらに、2020年5月には人々の空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービス『スキマ便』、同年12月には物流・配送・小売事業者向けの配送管理システム『TODOCUクラウド』の提供を行っている。

実証実験概要

実証実験概要商品例

[名称]
駅の物流拠点化による究極のラストワンマイルデリバリー

[店舗]
鶏と玉子太郎、丸八、銀座甘楽、てとて、自由が丘蜂の家、日本橋だし場 OBENTO、パティスリーQBG、Mr.Chicken鶏飯店 
※順次追加予定

[期間]
2022年1月15日(土)~2月28日(月)

[対象配送エリア]
・高輪エリア:港区高輪2丁目、3丁目、4丁目
・白金台エリア:港区白金台1丁目、2丁目、3丁目
・品川エリア:品川区東五反田3丁目、東五反田4丁目

[申込方法]
WEBサイト「ネットでエキナカ」にて受付(注文の締め切り:2日前15時)

[キャンペーン]
注文者にJRE POINTを500ポイントプレゼント
※先着100名限定

配送困難な品物も宅配可能に

今回の取り組みは、株式会社JR東日本クロスステーション(以下、JR東日本クロスステーション)、株式会社ジェイアール東日本物流(以下、ジェイアール東日本物流)の協力を得て実施される。

今回、実証実験で購入できるのはエキュート品川の一部商品で、通常は店頭でしか買えない商品が自宅にいながら購入することができるとしている。また、一般の宅配便荷物の物流拠点として品川駅を活用し、エキュート品川の商品と宅配便荷物を共同配送することで、配送にかかる物流費の低減を実現する。

同社によれば、壊れやすく賞味期限も短い生スイーツなど、今まで宅配が困難だった商材をエキナカの店頭からギグワーカーが近距離配送を担うことで自宅までの配送が初めて実現可能となったとしており、実証実験を通してさらなる広がるがもたされるか注目となりそうだ。


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