9割以上が「越境ECの重要性が高まっている」【Shopee調査】

ECのミカタ編集部

Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(本社:東京都港区 以下:ショッピージャパン)は、越境ECを行う経営者・役員109名に対し、「越境ECのメリット」に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査名:「越境ECのメリット」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月13日〜同年1月15日
有効回答:越境ECを行う経営者・役員109名

調査結果

調査結果

◆越境ECを行う経営者の9割以上が、「越境ECの重要性は高まっている」と回答

「Q1.越境ECの重要性は高まっていると思いますか。」(n=109)と質問したところ、「非常にそう思う」が54.2%、「ややそう思う」が38.5%という回答した。

◆越境ECを行う経営者の82.5%が、「越境ECの効果」を実感
 
「Q2.越境ECを行なった結果、その効果を実感していますか。」(n=109)と質問したところ、「非常にそう思う」が35.7%、「ややそう思う」が46.8%という回答となった。

◆越境ECの効果・メリット、「新しい市場の開拓ができる」が73.3%で最多
 
「Q3.Q2で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方人に聞いている。どのような効果・メリットを感じているか教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「新しい市場の開拓ができる」が73.3%、「リピーターの定着がしやすい」が38.6%、「初期費用の軽減ができる」が35.6%という回答となった。

◆「業務における時間効率が良い」、「インバウンドの穴埋めになる」などの意見も
 
「Q4.Q2で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に聞いている。Q3で回答した以外に、効果・メリットがあれば教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「業務における時間効率が良い」や「インバウンドの穴埋めになる」などの回答があった。

◆越境ECのデメリット、「新たに法律の知識が必要」(45.9%)、「サポート対応が難しい」(45.0%)の声
 
「Q5.越境ECを行うにあたり、どのようなデメリットがあると思いますか。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「新たに法律の知識が必要」が45.9%、「サポート対応が難しい」が45.0%、「外国語対応ができるスタッフの確保」が44.0%という回答となった。

◆「ロジスティクスの停滞、コロナによる港湾閉鎖」、「不良品の交換や返品が大変」などのデメリットも
 
「Q6.Q5で「特にない/わからない」以外を回答した人に質問している。Q5で回答した以外に、デメリットがあれば教えてください。(自由回答)」(n=102)と質問したところ、「ロジスティクスの停滞、コロナによる港湾閉鎖」や「不良品の交換や返品が大変」などの回答があった。

◆約8割の経営者が「東南アジアと台湾を中心とした、出店無料かつマーケティングサポートがあるECプラットフォーム」に興味
 
「Q7.東南アジアと台湾を中心とした、出店無料かつマーケティングサポートがあるECプラットフォームがあれば、利用したいですか。」(n=109)と質問したところ、「非常にそう思う」が35.9%、「ややそう思う」が39.4%という回答となった。

9割以上が「越境ECの重要性が高まっている」

このように越境ECを行う経営者・役員109名に対し、「越境ECのメリット」に関する実態調査が行われた。まず、越境ECを行う経営者の9割以上が、「越境ECの重要性が高まっている」と回答した。

さらに82.5%が「越境ECの効果」を実感していることがわかった。具体的な効果・メリットとしては、「新しい市場の開拓ができる」が73.3%で最多の回答となったほか、「業務における時間効率が良い」や「インバウンドの穴埋めになる」などの意見もあった。

反対に越境ECのデメリットとしては、「新たに法律の知識が必要」(45.9%)や「サポート対応が難しい」(45.0%)、「外国語対応ができるスタッフの確保」(44.0%)などの意見があがった。他にも「ロジスティクスの停滞、コロナによる港湾閉鎖」や「不良品の交換や返品が大変」などの回答もあった。

また「東南アジアと台湾を中心とした、出店無料かつマーケティングサポートがあるECプラットフォーム」について伺ったところ、約8割の経営者が「利用したい」と興味を示した。

今回の調査では、越境ECに取り組んでいる経営者のほとんどが、越境ECの可能性や効果を実感していることが浮き彫りとなったようだ。なかでもコロナ禍でインバウンド需要が減少している中で、「新しい市場の開拓」にメリットを感じる経営者が多く、他のビジネスと比較した際に、初期費用を安くすることができる点や業務効率の良さを評価している点がうかがえる。

越境ECは魅力が多い反面、海外へ向けた取引につきものの「法律の知識」や「外国語対応」、「物流の確保」など課題も少なくない。今後、さらに越境ECが発展していくためには、初期費用を抑えつつ、翻訳や物流などの課題を解消してくれる専門サービスの活用も有効となりそうだ。

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