ライブコマース利用後、企業・ショップに好感を抱く人は過半数。購入者の7割超が商品に満足

ECのミカタ編集部

株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、今回2022年1月17日(月)~2022年1月19日(水)の3日間、全国の20歳~69歳の男女1000人を対象に「ライブコマース」をテーマにインターネットリサーチを実施した。その結果について、ここではライブコマースのメリットや非利用者へのアプローチに焦点を当てて紹介する。

非利用者への使用感や活用方法紹介の訴求は効果薄?

非利用者への使用感や活用方法紹介の訴求は効果薄?

ライブコマース非利用者に対し、ライブコマースにて「使用感がわかりづらい商品」「モデルの写真ではイメージが湧きづらい商品」などを取り扱い、詳しく商品説明をするとしたら、ライブコマースにどの程度興味がわくかを聞いた。

その結果、「使用感がわかりづらい商品」「モデルの写真ではイメージが湧きづらい商品」「使い方がよく分からない商品」「高額で、購入に慎重になる商品」いずれの商品であっても、「興味がわく」「やや興味がわく」割合の合計は約20%となった。

一方で、「どちらともいえない」はいずれも約30%を占めており、新規ライブコマースユーザーの獲得のためには、「商品の便利な活用方法」や「使い心地」「使いこなし方」を紹介するといった訴求はやや効果が薄いかもしれない。

ライブコマースの良さは「店頭に行かなくてもいい」「商品の活用方法がわかりやすい」

ライブコマースの良さは「店頭に行かなくてもいい」「商品の活用方法がわかりやすい」

ライブコマース利用者に対して、ライブコマースの良いと感じる点を尋ねたところ、「店頭に行かなくてもいい点」が26.4%でトップとなり、4.6ポイント差で「商品の活用方法がわかりやすい点」が続いた。

ライブコマースでは、商品をよく知っている配信者ならではのリアルな活用方法をまじえた商品紹介が求められていると言えそうだ。

また、ライブコマースの良いと感じる点について自由記述で聞いた結果、以下のような回答が寄せられた。

【自由回答の一部抜粋】
・実際に使用したときの感覚がつかみやすいから(30歳、男性)
・実店舗では相談しにくい事もライブコマースでは相談できる事です。(36歳、男性)
・実際に着用して動いている映像が見られるのでイメージがわきやすい(34歳、女性)
・触り心地などは写真ではわからないから言葉で伝えてもらうとわかりやすい(45歳、女性)
・イレギュラーな使い方や公式では紹介されない内容がわかる。(64歳、男性)
・商品の作り手から直接製作の過程が聞けたり、使い方の説明が詳しく聞けるので楽しみながら役立つ買い物ができる。(56歳、女性)
・色んな体型のスタッフが着用してくれて参考になるから(36歳、女性)

ライブコマース利用後、企業・ショップに好感を抱く人は約半数

ライブコマース利用後、企業・ショップに好感を抱く人は約半数

また、ライブコマース利用者に対し、ライブコマースを利用した後・商品を購入した後の状態・結果として、最もあてはまるものを聞いたところ、ライブコマースを利用した後、約半数の人は、企業・ショップに好感を抱き、興味がわくことがわかった。

また、ライブコマースで商品を購入した人で、「購入した商品がよかった」と感じている人の割合は70.3%にのぼり、購入後の満足度が高いこともわかっている。

今後のライブコマースでの商品購入意向は68.6%

今後のライブコマースでの商品購入意向は68.6%

さらに、ライブコマース利用者に対し、今後のライブコマースでの商品購入意向を尋ねた。

その結果、「購入したい」「やや購入したい」を合わせて68.6%と、半数を大幅に超えた。ライブコマースを利用する人は、これまでに購入経験がない人でも、ライブコマースを通じた購入に積極的と言えそうだ。

一方で、ライブコマース利用者が感じているライブコマースの良さやメリットを、ライブコマース利用未経験者にそのまま訴求しても、あまり効果が得られない可能性がある。これまでライブコマースに興味を持たなかった人を振り向かせるためには、キャンペーン等でライブコマースの利用を促し、実際の体験を通してメリットを実感してもらうことが先決かもしれない。

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