DMMグループ、新規獲得に特化したチャットボット型広告サービスをリリース。LINE活用しAIが営業
合同会社DMM.comの子会社である株式会社Algoage(本社:東京都文京区、代表取締役 大野峻典)は、新規顧客をコンバージョンに導くことに特化したチャットボット型広告サービス「DMMチャットブースト CV」の提供を開始したと発表した。
本サービスは、LINE公式アカウントに搭載したAIチャットボットがユーザー1人ひとりに合わせて自動でおもてなしを行い、ユーザーの購買・契約行動を後押する。導入から運用まですべてお任せの完全成果報酬型のため、実際に増えた新規顧客に応じた支払いのみで売上の最大化が見込めるという。
3社で「DMMチャットブースト」事業を本格始動
「DMMチャットブースト」は、コロナ禍でさまざまな業態が変化を求められる中、DMMグループの株式会社DMM Boostが2020年にサービス提供を開始し、1年ほどで累計500社以上の企業に導入されている。
今回、50以上の事業を展開するDMMのノウハウやネットワークと、ビジネスで実際に価値を生むAIソリューションを提供するAlgoageの技術力を掛け合わせることで、さらにサービスを拡大できると考え、3社共同で「DMMチャットブースト」事業の本格始動に至った。
本事業においては、Algoageが手がける「DMMチャットブースト CV」のほか、DMMが手がける「DMMチャットブーストfor店舗」、DMM Boostが手がける「DMMチャットブースト for EC」の3サービスを展開していく。
チャットボットが離脱ユーザーにアプローチ
これまでは、新規顧客を獲得するために、ホームページやランディングページにユーザーを集客してもほとんどが離脱してしまい、かつ、その大半が戻ってこないという課題があった。
打ち手として挙げられるリターゲティング広告も、昨今の個人情報保護の潮流によるCookieの規制の強化を受け実施が難しくなってきており、新たな対処法が求められている。
「DMMチャットブースト CV」では、近年注目されているチャットボットを活用し、離脱の課題を解決。具体的には、離脱してしまったユーザーをLINEの友だち追加へ誘導し、LINE公式アカウントに搭載したチャットボットがユーザー1人ひとりに合わせて自動で営業・プロモーションを行い、購買・契約行動を後押しすることで新規顧客獲得に導く。
新規顧客を獲得する仕組み
ランディングページから離脱してしまったユーザーに対して、チャットの強みを活かしてアプローチし、本来WebだけではCVしなかったユーザーにも訴求できる点が、「DMMチャットブースト CV」最大の特徴だ。具体的には下記のような仕組みで新規顧客の獲得につなげる。
①離脱ユーザーをLINEの友だち追加へ誘導
サイトから離脱しようとした際にポップアップを表示し、LINEの友だち追加へ誘導することで、離脱するはずだったユーザーと継続的な顧客接点を構築。ポップアップの文言設定から作成まで専門チームに完全おまかせで、ポップアップ表示からのクリック率、LINEの友だち追加率向上のために、データ分析と改善を重ねていく。
②AIチャットボットが、ユーザーのニーズに合わせて購買・契約行動をサポート
AIチャットボットがユーザーに有益な情報を届けながら、購買意欲を高める営業トークを展開。また、会話を通じて得たユーザーの情報に基づき、AIチャットボットが自動でプロモーションし、売上アップにつなげる。
③悩めるユーザーには定期的なプロモーションを展開し、時間をかけて購買・契約意欲を向上
友だち追加日から、適切なタイミングでAIチャットボットが定期的にユーザーと会話しながら商品訴求を行い、中長期的に新規顧客の獲得を目指す。
リターゲティング広告にかわる有力施策となるか
「DMMチャットブースト CV」では、ユーザーとの継続的なコミュニケーションが可能なLINE公式アカウントの強みを活かし、離脱ユーザーをLINEに誘導することでユーザーとの接点を構築する。
すぐにはコンバージョンに結びつかなかったとしても、継続的なコミュニケーションを取ることで中長期的なコンバージョンが目指せるため、実施が難しくなってきているリターゲティング広告にかわる有力な施策になるかもしれない。