LINE公式アカウント「ステップ配信」に新機能 「友だち」特性ごとに最適なコミュニケーションを実現
LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤剛、以下「LINE」または「同社」)は、「LINE公式アカウント」の「ステップ配信」において、新たに「オーディエンス」を開始条件および条件分岐に設定可能となったことを公表した。
国内アクティブアカウント数は約33万
LINE株式会社は、同社が提供する企業・店舗向けLINEアカウント「LINE公式アカウント」の「ステップ配信」において、2022年2月9日より新たに「オーディエンス」を開始条件および条件分岐に設定可能となったことを公表した。
「LINE公式アカウント」は、企業や店舗がLINE上にアカウントを作り、「友だち」となっているユーザーに対してメッセージ配信を行うことができる法人向けアカウントサービスだ。
現在、国内でのアクティブアカウント数は約33万と年々増加し、大規模企業や中小企業、飲食店などの店舗を含む幅広い業界・業種で顧客とのコミュニケーションツールとして活用されている。
新機能の概要
提供開始時点では、「友だち」追加を開始条件として「友だち」になってからの経過日数や「友だち」追加を行った経路別に、事前に設定したメッセージを自動で配信可能となり、性別・年代・地域・OSなどの「みなし属性」を指定したメッセージ配信の条件分岐設定も可能となった。
「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものだ。
そして2月9日より、新たに「オーディエンス」を開始条件および条件分岐として設定可能となった。当該オーディエンスの設定に該当する「友だち」をステップ配信の開始条件・条件分岐として設定することで、過去配信したメッセージの開封・クリック状況や、自社ウェブサイトへの「友だち」の訪問傾向に応じて、「友だち」ごとに異なるメッセージを自動で配信することが可能となる。
同社は、これにより企業や店舗の運用負荷を増やすことなく、「友だち」の特性ごとに最適なコミュニケーションを実現することが可能だとしている。
なお設定可能なオーディエンスは以下のとおりだ。
◆設定可能なオーディエンス
・ユーザーIDアップロード※
・クリックリターゲティング
・インプレッションリターゲティング
・チャットタグオーディエンス
・追加経路オーディエンス
・ウェブトラフィックオーディエンス
※:企業や店舗がLINEログインなどでユーザーからの許諾を得て取得したプロバイダ毎に暗号化された個別識別子(LINEのユーザーIDとは異なる)。
より詳細なユーザー属性に応じた訴求が可能に
このように、企業・店舗からのメッセージ配信の効果を高め、ユーザーがより最適な情報を受け取れるようにすることを目的として、あらかじめ設定した条件にもとづいて「LINE公式アカウント」からメッセージを自動配信できる「ステップ配信」機能が新たに「オーディエンス」を開始条件・条件分岐として設定可能となった。
これにより、ユーザー属性に応じて、自社ECサイトでの購入を促す(インプレッションリターゲティング)や、商品をかごに入れたが未購入の「友だち」に、リマインドメッセージを送ることで購入を促す(ウェブトラフィックオーディエンス)、配信したメッセージをクリックした「友だち」の中から、絞り込んで別の配信時間帯で類似商品を追加訴求する(クリックリターゲティング)など、より詳細な顧客ごとへのアプローチが可能となり、EC市場をはじめとした「LINE公式アカウント」を活用する多くの事業者のビジネスを後押しすることになりそうだ。