QRコードとECサイトの関係は?導入可能なID決済の概要やメリット、種類を紹介

ECのミカタ編集部

QRコード決済が急速に普及しているなか、ECサイトでも便利な決済方法を導入したいと考える担当者もいるだろう。QRコード決済は実店舗での利用が前提の決済方法であるが、そのアカウントIDを利用したID決済はECサイトでの導入が可能だ。

今回は、QRコード決済と関係の深いID決済の概要やECサイトにおけるID決済を導入するメリット、ID決済サービスの種類などを紹介していく。自社のECサイトでID決済を取り入れる際の参考にしてもらいたい。

目次

●QRコード決済とは
●QRコードとID決済の関係性
●ECサイトでID決済を導入するメリット
●ID決済の種類
●まとめ

QRコード決済とは

QRコード決済とは、QRコードを用いたキャッシュレスの決済方法だ。実店舗での利用が前提となるが、スマートフォンの機種を問わず利用が可能であり、QRコードを読み取るだけで手軽に支払いができる。

主な決済方法は2種類で、利用者提示型(CPM方式)店舗掲示型(MPM方式)がある。前者の利用者提示型(CPM方式)は、消費者側のスマートフォンに表示された「QRコード」を店舗側が読み取る方法だ。もう一方の店舗掲示型(MPM方式)は、店舗側が「QRコード」を提示し、消費者側に読み取ってもらう方法である。

2019年の夏には、キャッシュレスの推進を目的に統一QRコード「JPQR」が導入され、複数あるQRコード決済サービスをひとつのQRにまとめられるようになった。これにより、QRコード決済を利用する店舗や消費者はさらに増えつつある。


QRコードとID決済の関係性

ECサイトを運営するなかで、QRコード決済のような便利な決済方法を導入したいと考える担当者もいるのではないだろうか。QRコード決済は実店舗での利用が前提であると先述したが、消費者が持つQRコード決済のアカウント情報を利用すれば、ECサイトでの決済も可能となる。それが「ID決済」だ。利用方法は、消費者がECサイトの決済時にQRコード決済のアカウントIDとパスワードを入力するだけで手続きが完了となる。

IDにはクレジットカード情報の他に、名前や住所、電話番号といった会員情報が紐づけられている。そのため、ECサイトにID決済を取り入れることで、新たに個人情報を入力する手間が省けるといった特徴もある。


ECサイトでID決済を導入するメリット

ここからは、自社のECサイトにID決済を導入した場合に得られるメリットを、消費者側と運営会社側の視点で見ていこう。

消費者の利便性が向上する


ID決済を導入することで、消費者は買い物がより便利になるだろう。商品やサービスの購入時には、登録されている個人情報をそのまま利用できるため、名前や住所などを新たに入力するといった煩わしさがない。購入が完了するまでのスピードが向上し、いつでもストレスなく買い物を楽しめるはずだ。

安全性の高い決済を実現できる


ID決済では、クレジットカードの情報がECサイト上に残らないため、安全性の高い決済を実現できる。ID決済を導入した企業には、配送に必要な住所と名前など限られた情報のみ渡る。そのため、クレジットカードの情報といった個人情報を登録し、情報が流出することを懸念する消費者も、安心感を持って利用が可能となる。

コンバージョン率アップが改善する


ID決済の導入は、ECサイト訪問者のうち、どのくらいの人が商品購入までに至ったかというコンバージョン率の改善につながるケースが多い。コンバージョン率を下げる原因として、購入の際の個人情報の入力が面倒といった問題があるが、ID決済の導入でカートに入れた後の離脱率低下が見込めるだろう。また「会員登録したくない」「カード情報を入力するのが怖い」といった離脱原因の解決策にもなる。

不正注文の防止につながる


ID決済は高いセキュリティ対策が講じられているため、不正注文の防止につながりやすい。被害にあった場合には損失金の保証サービスを受けることも可能だ。セキュリティの高さは、消費者の安心感につながるケースも考えられ、安全性の不安から消費者が離れるといったことも回避できる。

売上向上が期待できる


ID決済は、支払いに応じて消費者のアカウントにポイントが付与されるため、売上向上が期待できる点も忘れてはならない。消費者にとってポイント獲得は大きな魅力となるため、商品購入を後押しする効果が見込めるだろう。


ID決済の種類

ID決済と一口に言っても、様々な種類から選択することが可能だ。ここでは、代表的な4つのID決済を紹介する。

PayPay


PayPayとは、ソフトバンクとヤフーの両社によって設立したPayPay社が提供するスマートフォン決済サービスだ。QRコードを活用したキャッシュレス決済サービスにおいて、サービス開始から2年8カ月で登録者数が4,000万人を突破している。

PayPayの主な特徴は2つある。1つ目は、断続的に魅力的なキャンペーンを実施していることだ。2つ目は、クレジットカードを持っていない消費者も気軽に使えることが挙げられる。PayPayは、現金のチャージや銀行口座を登録することで支払うことが可能な上、オンライン決済にも対応しているため、今後も利用者の増加が見込まれている。

Amazon Pay


Amazon Payとは、世界最大規模のECサイトとして有名なAmazonが提供する決済サービスだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要もあり、アマゾンプライム会員の登録数は2億人を超えている。

Amazon Payは、Amazonのアカウントで簡単にID決済ができるため、Amazon利用者にとって利便性が高い。Amazonマーケットプレイス保証も適応されるため安心して利用できることも特徴だ。セキュリティは世界水準とされており、事業者にとってもメリットが高い。

楽天ペイ


楽天ペイとは、楽天グループが設立した楽天ペイメント株式会社が提供している決済サービスだ。楽天会員数は1億人を突破しており、国内のQRコード決済の利用者数がナンバーワンなのは楽天ペイとも言われている。

楽天ペイの利用で、楽天ポイントが貯まり支払いに活用可能だ。支払先を楽天カードにしておくことで、ポイントの二重取りも実現できるため、楽天ユーザーにとってはお得に買い物ができるメリットがある。

LINE Pay


LINE Payとは、LINE Pay株式会社が提供する決済サービスだ。コミュニケーションアプリである「LINE」をそのまま使えるため、新たにアプリをダウンロードする必要がない。LINE Payの登録者数は、4,000万人以上となる。

LINE Payを利用して支払いを行うと、LINEポイントが付与される。LINEポイントは、貯めるほどにランクがアップする特徴があり、ランクに応じた特典がもらえる点も魅力のひとつだ。LINEの普及に伴い、利用者は今後ますます伸びていくと予想される。

関連記事:ECサイトにID決済を導入するメリットとおすすめ決済方法を紹介!

まとめ

ECサイトではQRコード決済のアカウント情報を活用した「ID決済」を利用することが可能だ。ID決済の導入によって、コンバージョン率や売上の向上が見込まれる。キャッシュレス社会に向け、消費者の決済方法への関心はますます高まると予想される。自社においても運営するECサイトに適したID決済の導入を検討してみてはいかがだろうか。


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事