Yahoo!ショッピング・PayPayモールの優良配送とは?特徴や設定方法について
Yahoo!ショッピングとPayPayモールの優良配送について紹介します。
優良配送に認定されると検索結果に上位表示されたり、絞り込み検索の対象になったりと、メリットがたくさんあります。設定方法は少々猥雑なものの、配送スピードを重視するユーザーは多く、できれば利用して購買率を高めたいものです。
また、定期的に優良配送の利用を促進するキャンペーンも開催されているため、こちらに合わせて販促企画を考えるのもよいでしょう。
Yahoo!ショッピング・PayPayモールの優良配送とは?
Yahoo!ショッピングとPayPayモールで実施されている優良配送とは、2020年12月から始まった、配送品質向上のための取り組みの1つです。Yahoo!JAPANが定める基準を満たしたストアや商品ページには、優良配送ラベルとしてトラックのアイコンが掲示されます。
優良配送と認定されることで、該当商品が「安心でスピーディーな配送」であることが可視化されるようになりました。
使い勝手のよいストアとして認識されるためには、迅速な配送サービスは欠かせません。
実際に優良配送を利用したモールのユーザーからは、「マークがあると安心する」「発送が早く安心感がある」との声もあり、売上アップに期待できるサービスであることは間違いないでしょう。
優良配送の特徴
優良配送に認定されるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、優良配送の代表的な特徴を3つ紹介します。
優良配送の対象商品は検索結果の上位に表示されやすくなる
優良配送の対象となる商品は、Yahoo!ショッピングとPayPayモール内それぞれの検索結果の上位に表示されやすくなります。上位表示されやすくなることでユーザーの目に触れる機会が増え、よりいっそう商品に興味をもってもらいやすくなるでしょう。
また、検索結果の上位に表示されるものほどクリックされやすく、ユーザーがページを訪問する可能性が高くなります。優良配送に認定されて検索結果で上位表示されれば、露出が増え、最終的に売上アップも期待できます。
他の店舗から配送スピードを重視するユーザーの集客が可能に
他店と同じ識別商品コード(JANコード)を使った商品があれば、その商品ページ内に優良配送商品に誘導するリンクが掲載されます。この機能が搭載されることにより、配送スピードを重視するユーザーの集客が可能になります。
商品ページをみているユーザーは購買意欲が高まっていると考えられ、配送スピードが購入判断のきっかけとなることも少なくありません。配送が高品質であると認定されていれば、スピード感を重視するユーザーは安心して注文できるようになります。
絞り込み検索の対象になる
Yahoo!ショッピングとPayPayモールには、それぞれ便利な「絞り込み検索機能」があり、ユーザーはこの機能を使って素早く希望の商品をみつけられます。
優良配送も絞り込み検索の対象になるため、商品を早く届けてほしいユーザーがピンポイントで商品を探せるようになります。絞り込み検索で優良配送を選択すると、優良配送以外の商品は検索結果に表示されません。
そのため、競合他社を減らし、購買意欲の高いユーザーへの露出確率が高くなるというメリットがあります。
優良配送の設定方法・条件について
ここからは、優良配送の設定方法と条件について紹介します。
実際の手順を解説していくので、導入を検討している方は参考にしてください。
ストアクリエイターProから優良配送設定をする
まず、ストアクリエイターProにログインします。
その後「ストア構築」→「カート設定」→「配送、送料設定」の順に進みます。
配送方法を新たに追加するために、任意のNoに書かれた「設定」ボタンをクリックしてください。(複合条件合算モード推奨)
そのまま以下の手順で優良配送設定を進めましょう。
手順1.配送方法を設定
・配送会社→即日出荷の場合は、原則佐川急便
・配送方法(表示名)→購入者様に表示される名称を入力(例:宅配便など)
・支払い方法一覧→希望の支払い方法を設定
すべて入力できたら、「設定」ボタンをクリックします。
手順2.配送スケジュールを編集
・お届け希望日の設定→「表示する」「表示しない」のどちらかを選択
・お届け希望時間帯の設定→「表示する」「表示しない」のどちらかを選択
設定できたら「確認」ボタンをクリックします。
手順3.最短お届け日を設定する
都道府県別に、「最短お届け日」「お届け希望日の選択可能期間」「最短お届け日の注文締め切り時間」を設定します。
商品に優良配送用商品グループを設定する
次に、即日出荷ができる優良配送用商品グループを作ります。
ストアクリエイターProにログインし、「ストア構築」→「カート設定」→「配送グループ設定」の順に進みます。
配送グループ名の空欄にある「編集」ボタンをクリックし、「配送グループ名」と「配送方法」を選択しましょう。
配送方法に上記の手順1で設定したものを選び、「設定」ボタンをクリックして完了です。
ここまでの流れで設定したNoを該当商品の配送グループに設定すると、「優良配送」として表示されます。
優良配送は無料で設定できる?
優良配送はYahoo!ショッピングとPayPayモールの基準を満たす商品であれば、店舗側が表示の有無を任意で決められるサービスです。そのため2022年1月現在、設定に料金はかかりません。
サービス開始当初は利用を促すため、導入した店舗へのキャッシュバックキャンペーンも開催されていました。
優良配送の対象となるには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
・最短お届け日が「注文日+2日以内」
・商品の出荷遅延率が一定水準以下
最短お届け日は、「発送日情報設定」と「配送所要日数」を合算した日数が「注文日+2日以内」に該当しなければなりません。
「発送日情報設定」と「配送所要日数」の確認および設定は、ストアクリエイターPro内でできます。
・発送日情報設定:「ストア構築」→「カート設定」→「お届け情報設定」
・配送所要日数:「ストア構築」→「カート設定」→「配送方法、送料設定」
「発送日情報設定」が2以下の場合、優良配送の対象になります。
また出荷遅延率は、商品の納期情報や希望配送日から遅れているかどうかで算出されます。
こちらもストアクリエイターPro内から確認しましょう。
「評価」→「ストアパフォーマンス」をクリックし、「発送・配送」項目内に記載されています。
ここに表示される出荷遅延率が5%未満の場合、優良配送の対象になります。
ECサイトにおける配送スピードの重要性
ECサイトで商品を購入する場合、店舗に足を運び実際に商品をみてそのまま持ち帰るスタイルではないため、ユーザーは商品が届くまで待つ必要があります。いくら商品が安くても配送が遅ければ、「欲しいタイミングとのズレ」や「必要な日に届かない」といったことが生じ、顧客満足度を下げる要因になりかねません。
実際に、『Digital Commerce 360』とBizrate Insightsがおこなった調査によると、
「2つのECサイトで同じ価格の商品が売られている場合、配送が早いほうから購入する」と回答した人が60%という結果になりました。このようなデータを踏まえても、配送スピードが早いほど購買率が高まり、その結果売上につながると考えて間違いないでしょう。
同じ商品を扱っている競合他社との差別化は、どの事業者にとっても頭を抱える問題です。スピーディーな配送システムを作り顧客満足度をあげることは、リピーター獲得への大きな一歩となります。
ユーザーの購買を促進させるために配送スピードに注力することは、今やユーザーから求められる重要な要素といえるでしょう。
PayPayボーナス2%戻ってくる優良配送キャンペーン実施
Yahoo!ショッピングとPayPayモールでは、2021年12月1日から優良配送の商品注文で、PayPayボーナス+2%相当が戻ってくるキャンペーンを実施しています。今回の開催は第4弾で、これまで優良配送を使ったことがないユーザーへの利用を促すキャンペーンとなっています。
対象者はYahoo!JAPAN IDをもっているユーザー全員で、付与上限は1人あたり月5,000円相当のPayPayボーナス。参加条件はエントリー後に優良配送で注文するだけなので、購入率が高まることが予想されます。
キャンペーンの開催終了日は2022年1月現在で未定となっており、モール全体で推進しているため今後さらに重要視される可能性もあります。