2014ハロウィン市場規模 初のバレンタイン超え

ECのミカタ編集部

今年のハロウィン市場規模は1,100億円の見込み

日本記念日協会によると、2014年のハロウィン市場規模は前年比9%拡大して1,100億円を見込み、雪で首都圏を中心に影響が出た2月のバレンタイン商戦の1080億円を初めて上回る見通しだと日本経済新聞が報じている。

毎年10月31日に行われるハロウィンは、元来秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す祭り。古代ケルト民族の祭りが起源と言われており、アメリカでは子どもたちが派手な仮装で近隣住宅を訪ね「トリック・オア・トリート」とお菓子をねだる姿が日本でも知られるようになり、メジャー化してきた経緯がある。日本では派手なかぼちゃやガイコツ、お化けをモチーフとした仮装や関連商品などの充実が図られ、原宿をはじめ各所で行われる仮装パレードの様子などが報道されるなど、季節イベントとして定着。メディアでの報道に連動するように関連商品やイベント、パーティーグッズの市場拡大が目立つ。

株式会社マクロミルが全国15〜49歳までの男女を対象に「ハロウィンに関する調査」をインターネットリサーチ手法で実施した。有効回答数は1000名のうち、ハロウィンに興味がある(とても興味がある+やや興味がある)と回答したの人は65%にのぼった。
男女別に見ると、男性は54%、女性は75%が興味があると答えており、ハロウィンへの関心は高い。
特に女性が高いのは、仮装やコスメなど関連商品の盛り上がりが要因の一つと考えていいだろう。渋谷ロフトでは2〜15日までのハロウィン関連パーティーなどで使うコスチュームやかつら、メイク用品が前年比で4割プラスの売れ行きだという。
今年のハロウィンで異性にどんな仮装、コスプレを着てほしいかという調査では、1位に「魔女」「ドラキュラ」など無難なものが揃った。

ハロウィン予算平均 男性7,274円 女性5,575円

ハロウィンにちなんで何かする予定があると答えた人は28.1%に。それだけ行事やイベントに参加しやすくなってきていることが伺えるが、若い年代だけでなく家族で楽しめるイベントや商品も続々と登場している。遊園地やホテル、レストランなどの関連イベント、ハロウィンにちなんだ食料品など商戦は活発な動きを見せている。

そして、ハロウィンにかける合計予算という調査では全体の平均が6,240円。男女別では男性平均7,274円、女性は5,575円と女性よりも男性のほうが約1,700円高かった。中には20代女性で予算10万円という人もおり、ハロウィンのイベント力の高さを物語る。

参加可能なイベントや関連商品、関連サービスを展開する店舗やレジャーサービスなど市場規模が拡大し、老若男女関係なく楽しめる季節行事となりつつあるハロウィンは確かにバレンタインを上回る勢いを見せる。これからの2週間、関連商品やグッズの商戦はラストスパートの盛り上がりを見せるだろう。



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