Pinterestが新生活にちなんだ日本のトレンドを公表
ビジュアル探索ツール Pinterest は、4月を前にして新生活にちなんだ最新の国内データに基づく日本のトレンドを公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。
「在宅ビジネス」の検索数が昨年比の12 倍
ミレニアル世代を中心に、趣味や好きなことをビジネスに繋げるアイデアの検索が増加しているという。2021年のレポートでは、「スモールビジネス」がトレンドになっていたが、今年はより具体的なキーワードで検索する人が増えているようだ。
・デザインで稼ぐ:+ 75 %
・パーティーレンタル 始め方:+ 95 %
・移動販売 アイデア:+ 100 %
・まつげサロン アイデア:+ 60 %
・不動産業者:+ 135 %
国内データでは、「在宅ビジネス」の検索数が昨年比の12倍に。リモートワークなどの働き方が当たり前になって、手軽にビジネスを始められるようになったこともあり、このような検索が増えているようだと分析している。
コロナ禍で人間関係にも変化?
新しい人との出会いなども多い新生活だが、今年はバウンダリー(他社との心の境界線)や、友人・パートナーとの付き合い方など、以前よりも意識的により良い人間関係を築こうという傾向が見られているようだ。
・友達関係:+ 4 倍
・バウンダリー 人間関係:+ 170 %
・カップルカウンセリング ワークシート:+ 115 %
・結婚生活 コツ:+ 190 %
・質問 不快:+ 4 倍
国内データでは「ストレス」の検索数が昨年比の3倍、「リムる」(=[フォロワーをリムーブする) 2倍になるなど、新生活・新学期のタイミングを前に人間関係の見直しなどを考える人が多いようだ。
お金は賢く管理
新生活では、お金の管理を見直す人も多いことだろう。今年は、金融リテラシーを身につけ、資産を自分で管理したいと考える人が増加中のようだ。投資のヒントや金融教育、初心者向けの投資不動産といった運用のヒントに関する検索がミレニアル世代を中心に増えているとしている。
・投資 ヒント:+ 195 %
・不労所得:+ 35 %
・金融教育:+ 155 %
・財務プラン 手帳:+ 90 %
・初心者向け投資不動産:+ 45 %
国内データでは、「ビジネス管理」の検索数が昨年比の5倍、「投資 初心者」が2倍となっており、将来のために新たに資産管理などを始めようとしている人が増えてきていることがうかがえる。
ビジュアル検索からみる最新トレンド
このようにPinterestは、2022年の新年度の開始に先立ったこの時期に、新生活にちなんだトレンドを公表した。ここでも新型コロナウイルスによる感染拡大の影響や、働き方そのものの変化もあってか、より具体的な稼ぎ方の検索が増えていることが示された。特に在宅や自営業としての事業を意識した内容であることがうかがえる。
また、お金の使い方に関しての検索も増えていた。さらに長引くコロナ禍を反映してか「ストレス」のワードでの検索や、新生活を前にしてか、あるいはネット利用の増加にともなうコミュニケーションのあり方を反映してか「リムる」の検索も増えていた。ECにおけるニーズのトレンドを探る上で、また消費者心理を把握する意味で、こうしたデータも参考にすることができそうだ。