BtoB越境EC『SD export』がUSA・AUS向け物流強化 対北米は昨対比2倍以上に成長

ECのミカタ編集部

株式会社ラクーンコマース(本社:東京都中央区、代表取締役社長:和久井 岳、以下「ラクーンコマース」または「同社」)が運営する「SD export」は、導入している株式会社ECMSジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役:小松 英樹)が提供する「ECMS EXPRESS」の対応エリアを拡大させた。

短納期かつリーズナブルな配送を実現

ラクーンコマースが運営するBtoB越境EC「SD export(エスディーエクスポート)」は、2017年より導入している株式会社ECMSジャパンの国際配送サービス「ECMS EXPRESS」の対応エリアを拡大させた。同社は、台湾や香港をはじめとするアジア6カ国に加え、新たにアメリカとオーストラリアでも「ECMS EXPRESS」が利用できるようになり、短納期かつリーズナブルな配送が実現できるとしている。

ラクーンコマースが運営するBtoB越境EC「SD export」は、国内メーカーと海外バイヤー(実店舗を持つ海外小売店や海外企業のバイヤー、ネットショップ事業者など)が取引できる越境ECプラットフォームだ。世界134カ国を対象に、マッチングから受注、決済、貿易事務、物流まですべて「SD export」が代行するため、メーカーは国内販売と変わらない作業で手間やリスクなく海外に販売ができる。

対北米は前年同期比2倍以上に成長

対北米は前年同期比2倍以上に成長

同社は、新型コロナウイルスの影響が長引き訪日が難しい現状で、日本の商品を仕入れるために越境ECを利用する海外バイヤーは増えているとしている。その上で「SD export」においても、越境EC事業全体の流通額は前年同期比で1.5倍と伸びており、特に北米は前年同期比2倍以上に成長している注目の市場だと見ているのだ。

「SD export」は2017年4月より「ECMS EXPRESS」を導入し、台湾、香港を皮切りに、韓国、タイ、シンガポール、マレーシアとアジア圏で対応エリアを拡大してきた。船便と変わらないリーズナブルな料金で、航空便を使った短納期配送を可能とする「ECMS EXPRESS」は需要が高く、台湾・香港では海外バイヤーの約8割が選択しているそうだ。

さらなる流通額の拡大を目指す

さらなる流通額の拡大を目指す

公表に際して同社では次のように述べている。

「原油価格の上昇や世界的なコンテナ不足によって配送料の高騰が続くなか、アメリカ・オーストラリア向けに低料金の配送手段を追加することで購入を後押しし、さらなる流通額の拡大を目指します。今後も『SD export』は、配送手段の拡充など利便性向上に努めながら、日本のメーカーの海外販路開拓を支援してまいります」

新型コロナウイルスによる感染拡大の影響による原油価格の上昇やコンテナ不足に加えて、突如としてロシアによるウクライナ侵攻という深刻な事態が発生し、原油価格はさらなる上昇が懸念されている。そうした世界を取り巻く喫緊の課題を前に、今回の同社の取り組みは、日本の事業者の対外展開を後押しすることになりそうだ。

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