商品マスタとは。ECサイト運営における重要性や適切な活用のための管理方法と注意点

ECのミカタ編集部

商品マスタとは。ECサイト運営における重要性や適切な活用のための管理方法と注意点

商品マスタとは、商品の基本情報をまとめた物で、在庫の管理がしやすくなるといった特徴がある。EC運営をしていく中で、商品マスタをきちんと作成し、適正な商品管理を進めたいと考えている担当者もいるのではないだろうか。

今回は、商品マスタの概要や適切に商品マスタを管理する方法、データ分析を後押しする商品マスタの項目について紹介する。商品マスタを作成する上での注意点にも触れるため、ECサイト運営において商品マスタの仕組みを考える際の参考にしてもらいたい。

目次

●商品マスタの概要
●適切に商品マスタを管理する方法
●データ分析を後押しする商品マスタの項目
●商品マスタを作成する上での注意点
●まとめ

商品マスタの概要

まずは、商品マスタの概要やECサイト運営においての商品マスタを作成する重要性について確認しよう。

商品マスタとは


商品マスタとは、商品コードや型番、JANコードなどの商品情報をまとめた物だ。自社で扱っている商品について、一つひとつを分類し管理するために用いられている。

ECサイト運営においての商品マスタを作成する重要性


これまでEC運営を進めていく中で、商品マスタで細かな分類がされていなくても、対応できていた場合もあるかもしれない。しかし、近年ではEC業界を取り巻く環境は急速に変化しており、商品マスタの不備が懸念材料になるケースも少なくない。

例えば、1つの商品を販売する際に、ショッピングモールやチャンネル毎に別々の商品マスタを登録した場合で考えてみる。1つの商品に対して、複数の商品マスタが付与されていると、物流委託をした際、商品に関する知識のない物流現場においては、商品の特定が困難となる。これにより、出荷や梱包作業に支障が発生し、コストアップや物流スピードの低下といったリスクが生じる。そのため、このようなケースでは出品するモールやチャンネルが異なる場合でも、商品マスタを統一することが望ましい。

商品マスタの情報は、早く低コストで物流させていくための仕組みであるため、精度の高い商品マスタを構築しておくことで、売上向上のための施策となるとも考えられる。


適切に商品マスタを管理する方法

商品マスタを整備していく上で、誰でも商品の管理ができるように仕組み作りをしていくことは重要だ。適切に商品マスタを管理する方法について確認しておこう。

商品マスタの設定ルールを決める


商品マスタを作る際、最も重要なのはIDコードだ。コードを作る際の原則は以下の通りとなる。

・採番ルールの統一
・複数の商品での同一コードの不使用
・拡張性を視野に入れたシステム
・上限を考慮した桁数の確保

将来を予測しての、完璧なIDコードの作成は困難だが、一度決めたIDコードを総合的にメンテナンスをすると、膨大な労力がかかる。そのため、商品マスタの構築段階において、将来を見据えた設定ルールを決めておくことが重要だ。

商品マスタの登録や更新時の手順を統一する


商品マスタの設定ルールが決定した後は、登録や更新時の手順の統一が不可欠だ。例えば、表記ゆれがないように商品の名称を統一するといった基本的な手順を定める。このように手順を統一することで、ルールに沿った更新が守られ、業務の属人化を防ぎつつ、誰が担当しても作業をスムーズに進めることができる。


データ分析を後押しする商品マスタの項目

EC運営においては、商品マスタによって分かる情報は在庫管理やデータ分析の上でとても重要となる。商品マスタにどのような項目が設定されていると、データ分析に役立つのか確認しておこう。

必要不可欠な情報


まず、商品マスタを作成する際に必要不可欠な情報は、「商品名」と「商品ID」だ。しかし、この2つの情報だけでは、商品IDごとの販売実績しか分析できず、データ分析に活用するには不十分と言える。

仕入れに関する情報


商品マスタには、商品の仕入れ値や仕入先も入力しておきたい項目だ。仕入れ先における商品IDや商品名、商品の発注を出したときの納期、発注の際のロット数も入力しておくとよい。仕入れに関する情報を入れておくことで、原価率や仕入れ先の販売実績、目安と実際の納期の差異を分析できるようになる。

商品に関する情報


自社のECサイトにおける「商品カテゴリー」や、「発送時のサイズ」、「販売価格」も入力しておきたい項目だ。例えば、複数の商品が同梱で購入されたとする。この場合、別途計算のシステムが必要となるだろう。そのとき、商品マスタに商品のサイズを入力しておけば、発送時の梱包材を自動計算できるといった仕組みが作りやすくなる。入荷日や配送業者なども入力することで、いつまでに配送ができるかといったことも分析が可能となるだろう。


商品マスタを作成する上での注意点

最後に、商品マスタを作成する上での注意点を紹介するので、自社の商品マスタの仕組みを構築する際の参考にしてもらいたい。

商品マスタのID桁数を揃えておく


データ分析を簡単にするために、商品IDの桁数を揃えて、今後変わることのない情報のみを使った「商品情報+通し番号」での作成をおすすめする。

例えば「仕入れ先(アルファベット2つ)+納期(〇W)+販売チャネル(アルファベット)+配送業者(アルファベット)+入荷日(番号)+商品カテゴリ(番号)+通し番号(5桁)」と設定をする。

上記の内容に合わせて、商品IDを作った場合、「EC2WJS22011000001」=「仕入れ先(EC=EC〇〇さん)+納期(2W=2週)+販売チャネル(J=自社サイト)+配送業者(S=佐川急便)+入荷日(2201=22年1月)+商品カテゴリ(10=アウター)+通し番号(0001)」といったかたちだ。

商品IDの桁数を揃えることで、「先頭にECを含むもの」「自社サイトでの販売」など情報を整理しやすくなる。また、IDの分解を行えばデータ分析が可能となるといった仕組みを作っておくと、情報の運用が簡単となるだろう。

定期的な見直しを行う


商品マスタに登録や更新をした情報は、定期的な見直しも大切だ。使わなくなったIDや誤って登録したIDをそのままにしておくと、間違って継続利用してしまう場合もある。不正利用を防ぐためにも、有効なデータと無効なデータを分け、運営者にとって使いやすい状況を維持しておくことが重要だろう。

適切な商品マスタ管理は、業務の効率化や自動化にもつながる。さらに、IDコードや名称に規則性があればデータの抽出や集計時に加工するといった手間も省けるため、手作業の発生を抑えることが可能だ。


まとめ 

自社の商品を管理していく上で、重要となる商品マスタ。ECサイトを運営する上では、商品マスタの不備により、コストアップや物流スピードを低下させる要因になるとも考えられているため、適切な管理は不可欠と言えるだろう。最適な商品マスタの仕組みは、自社のECサイトの施策を考える際の情報資産になるとも考えられているため、継続的に活用できる商品マスタの設定や運用ルールを構築していってもらいたい。

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