楽天における機会損失を回避 EC特化ノーコードツール『Teps』に新機能を追加

ECのミカタ編集部

シッピーノ株式会社(本社:神奈川県茅ヶ崎市、代表取締役:田渕健悟、以下「シッピーノ」または「同社」)は同社の「TēPs」において、「楽天市場」の「RMS」 に関連する新たな機能をリリースした。

「商品情報の更新・配送情報の更新」機能を追加

シッピーノは、EC に特化したノーコードツール「TēPs(テープス)」において、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」の店舗運営システム「RMS」 に関連する「商品情報の更新(更新可能な項目の追加)」「配送情報の更新」の機能を新たにリリースした。

「TēPs」は、ECの担当者がECモールやGoogleスプレッドシート、Slack などを自分自身の手で組み合わせて業務に利用できるツールをつくるためのクラウドサービスだ。今回のリリースで、組み合わせの選択肢が増え、より幅広い業務に対応できるようになったとしている。

また「TēPs(テープス)」の新しい機能により、「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」といったセールイベントの開始・終了時間に合わせて商品情報の更新や、セールイベント終了後の配送情報の更新を自動化することができるとのことだ。

「楽天RMS」ユーザー向け新機能について

「楽天RMS」ユーザー向け新機能について

◆商品情報の更新

あらかじめGoogleスプレッドシートに入力した更新条件をもとに、「RMS」 の商品情報を自動更新することができる。この機能を使うことで、指定日時に、商品に関する必要項目を一括更新することができ、人的負荷が軽減されるとしている。自動更新可能な項目は下記の通りだ。

・商品名
・PC 用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・販売価格
・ポイント変倍率
・ポイント変倍率適用期間
・商品画像
・倉庫指定

◆配送情報の更新

「RMS」の配送方法を更新することができる。例えば、あらかじめ Google スプレッドシートに入力した都道府県ごとの配送方法一覧をもとに、自動で配送方法を更新することが可能だ。

これまでにリリースされた機能

◆受注情報の取得

あらかじめ指定した任意の条件で、楽天市場 RMS の受注情報を取得することができる。たとえば、出荷済みの受注情報をGoogleスプレッドシートに書き出すことで、売上レポートを自動作成したり、出荷したい受注情報をGoogleスプレッドシートに書き出したりして、出荷元倉庫に連携することが可能だ。

◆発送完了報告の登録

「RMS」で配送会社や荷物伝票番号を入力し発送完了報告をすることができる。「受注情報の取得」機能で出荷したい受注情報をGoogleスプレッドシートに書き出すことで、倉庫側で注文番号ごとに配送会社・発送日・荷物伝票番号を入力すれば、自動で発送完了登録をすることが可能だ。

◆サブステータスの更新

あらかじめ指定した条件で楽天市場RMSの受注情報のサブステータスを更新することが可能だ。例えば、Googleスプレッドシートに予約商品の一覧を用意しておき、一覧にある商品が含まれている受注のサブステータスを「予約商品あり」に自動で更新できる。こうすることで楽天市場 RMS の管理画面上で予約商品が含まれている受注を見分けることができ、受注処理を効率化することが可能だ。

楽天における機会損失を回避

公表に際して同社では次のように述べている。

「『楽天市場』出店店舗にとって、『楽天市場』のセールイベントは売上を伸ばすために重要な機会です。セールイベントを活用して売上を強化するには、『RMS』内で商品情報(商品名、商品画像、販売価格、ポイント変倍率、など)をセールイベント開始・終了時間に合わせて短時間で更新することが不可欠となります。しかし、セールイベントに合わせて更新作業を全て手作業で実行するには、人的負担がかかります。また、セールイベントの効果があればあるほど、受注処理作業の負担も増大します。このような集中的な事業者の負担を軽減するため、指定した日時に商品情報を自動更新する機能および受注処理自動化機能をリリースいたしました。これにより事業者の負担軽減と、『楽天市場』における全体的な機会損失を回避できると考えています」

同社も述べているように楽天のセールイベントは、EC展開においても格好の商機となる。しかしセール向けには、その期間に合わせて少なからず煩雑な業務が発生することも避けられない。今回の新機能によってその業務が軽減され、EC事業者における楽天でのセール対応を力強く後押しすることになりそうだ。

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