EC商品を立体的に表示する機能をコピペで埋め込める、3Dワンストップ導入サービス「Figni」の提供を開始

ECのミカタ編集部

Cynack株式会社(渋谷区、代表取締役:吉村啓)EC事業者をメインターゲットに、EC商品を立体的に表示する機能をコピペだけで埋め込める3Dワンストップ導入サービス「Figni」の提供を開始したと発表した。

ECにおける3Dの活用が本格化

ECにおける3Dの活用が本格化

日本でECが本格的に発展しはじめてから約20年間経った今でも、ユーザーは数枚の画像だけで購入するか否かの決断を迫られることが多く、情報量の少なさから購入を断念したり、半信半疑で購入したりすることも多いのが現状だ。

「この商品、買いたいとは思っているけど、自分が気になっている商品の裏面を写した画像がない」「書かれているH80cmW40cmD30cmってどのくらいだろう…メジャー使ってもいまいちピンとこない」、こうした情報量の少なさを解決できる手段としてECにおける3Dの活用が本格化し、世界的にも数多くのECサイトで購買率や顧客単価が上昇した事例が出ている。

3Dの導入は、より詳細な商品紹介ができる手段としてはもちろん、自社のECサイトへのロイヤリティ(信頼度や顧客満足度)の向上に非常に効果的な手段でもある。

「Figni」開発の背景

「Figni」開発の背景

ECを利用するユーザーの多くは、家具家電をはじめとした大衆非日用品や趣味嗜好品などの商品を購入検討する際、「細部のつくり」や「機能」「大きさ」などを比較する。

現状の商品ページでは、それらの情報は、写真や紹介文に記載されているような内容からしか得ることができない。3Dは、消費者が得たい情報を余すことなく伝え、購入をサポートするツールとして活用されはじめている。

しかし、自社ECに独自の3D機能を導入するには多額の開発費が必要となるうえ、日本国内では多くのEC事業者が社外のカートシステムを採用しているため、独自の機能を導入するのは難しいのが現状だ。

そこで同社は、ECに効果的な3D機能をできるだけ多くの事業者に活用してほしいという想いから3Dワンストップ導入サービス「Figni」を開発。EC事業者自らが3Dモデルを事前に用意しなくてはいけなかった既存の他社サービスとは違い、コンテンツの準備からアクセスデータ解析までを一貫して行えるサービスとなっている。

2ステップでECサイトに3Dを導入可能

2ステップでECサイトに3Dを導入可能

「Figni」を利用すると、EC事業者が取り扱う商品の参考資料をもとにして制作した3Dコンテンツを、あらゆるECサイトに埋め込めるコードとして提供することで、EC事業者は実質2ステップでECサイトに3Dを導入できるようになる。事業者は、商品を3D化するのに必要なだけの参考資料を送信し、間もなく出来上がる埋め込みコードを商品ページにコピー&ペーストするだけですぐに利用できる。

全てのページを自力で構築しているフルスクラッチのECサイトはもちろん、ネットショップ開設サービスなども含めた、多くのカートシステムへの埋め込みにも対応(一部を除く)。

また「Figni」の最大の特徴が「動きのある3Dコンテンツの埋め込み」だ。3Dモデルを配置するだけでなく、アニメーションを持ったコンテンツとして配信することもできる。

従量課金制の料金システムを採用

従量課金制の料金システムを採用

「Figni」では、導入する商品1点ごとの初期導入費用と、閲覧された分だけしかかからない従量課金制の継続費用による料金システムを採用している。

3Dはその技術の特性上、非常に多くの工程を含んでおり、ECサイトに埋め込める形まで持っていくのに商品1点当たり10万円ほどが相場だった。また、既存の3Dコンテンツの配信サービスも閲覧数に上限がある月額固定制のサービスが多く、商戦などで時季によって集客数が変動する小売事業者にとっては、継続利用が負担になる料金システムが多いのが現状だ。

一方「Figni」においては、同社が制作にかかる工程の多くをシステムによって自動化し、制作コストを低減させたことにより最大50%初期費用を安く抑えることができることに加え、閲覧された分しか費用のかからない変動制の継続費用によって運用コストを圧迫しない料金体系となっている。

「Figni」のリリースによって、ECサイトへの3D導入のハードルが大幅に低減された。ECサイトにおける3Dコンテンツの導入は、まだ一部の先進的なサイトの取り組みというイメージが強いが、家具などのサイズ感や立体感が重要な商材をはじめとして、今後3Dの活用がさらに進んでいきそうだ。

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