EC受注処理自動化システム【コマースロボ】が正式リリース

ECのミカタ編集部

株式会社コマースロボティクス(本社・東京都港区、代表取締役・伊藤彰弘、以下「コマースロボティクス」または「同社」)は、新サービス「コマースロボ」をリリースした。

ECラプライチェーン管理を一気通貫でカバー

コマースロボティクスは、EC業界向けの新たなサービス「コマースロボ」を、2022年4月1日に正式リリースした。「コマースロボ」は、Software Robotics Technologyを搭載した受注処理ロボットに加え、倉庫管理システム/在庫管理システム/発注管理システムをオールインワンで実装しているという。

同社は、EコマースのSupply Chain Management全プロセスを一気通貫でカバーする、日本で初めてのサービスだとしている。また、すでに3件のソフトウェア特許を取得しているとのことだ。プレオープンの段階で利用社数は88社を超え、月間出荷数は12万件以上だとしている。

コマースロボ概要

コマースロボ概要

「コマースロボ」は、①受注ロボット単体/②受注ロボット+倉庫管理システム/③受注ロボット+倉庫管理システム+発注管理システムのいずれかを、ユーザーのニーズにより選択して利用できる。倉庫管理システムと発注管理システムを内蔵して、倉庫管理業務と発注管理業務も自動的にコントロールすることを可能としている。

【OMS(受注管理)⇔WMS(倉庫管理)】プロセスでは、完全な自動化を実現。受注処理ロボットが自動的に受注処理を行い、倉庫管理システムでは、新規開発したオートシップ機能により、納品書や送り状を指定時間に自動印刷する。倉庫側は、朝 出社前に帳票類の印刷が完了しているので、ハンディターミナルでのトータルピッキング作業を速やかに開始できる。

もう一つの業界初となるイノベーションが、自動発注システム(Order Robo)だ。これまで、正しい需要予測に基づき最適な在庫管理を行っているEC運営会社は、多くは無かった。不適切な在庫管理は欠品や在庫過多を招き、これもまた、EC事業の収益拡大を阻害する要因となっていた。自動発注システムは、WMSのデータを日次で分析。商品ごとに需要予測を立て、リードタイムとの比較で自動的に発注推奨データを作成する。発注を確定すると、WMSに入荷予定が自動的に登録される仕組みだ。

「ようやく理想のシステムが完成した」

株式会社コマースロボティクス代表取締役、伊藤彰弘氏は次のように述べている。

「長年にわたりeSCMの研究を行ってきました。Eコマースプロセスの全体最適化を目標としたプロダクト開発を行ってきて3年。ようやく理想のシステムが完成しました。弊社が考える理想像は、①業務プロセスで人間の関与を極限まで減らすこと。②ストアフロントから倉庫、サプライヤーまでを含めた、在庫の全体最適化を行うこと。③取引データのOne Fact, One Place化を実現することです。弊社のシステムをご利用いただくことで、EC事業社様の収益改善が実現できるよう、引き続き改善に努めてまいります。」

これまでECのバックオフィスシステムは、一般的には、受注管理システムや倉庫管理システムが単体、もしくは複合的に利用されてきた。従来のシステムでは、人間が受注処理を手作業で行うことを前提として設計がなされていたからだ。それゆえ、受注処理業務が属人化し、EC業界の収益拡大を阻害する要因となっていた。同社はこの点について「コマースロボは、人手による受注処理業務にメスを入れた業界初のクラウドサービス」だとしており、EC市場において新たな風を吹き込むことになりそうだ。

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