不正検知サービスASUKAをEC-CUBE利用者向けに特別プランで提供

ECのミカタ編集部

株式会社イーシーキューブ(本社:大阪府大阪市北区 代表取締役社長:金 陽信、以下「イーシーキューブ」)は、株式会社アクル(本社:東京都港区 代表取締役社長:近藤 修、以下「アクル」)と業務提携し、「ASUKA」特別プランの提供を開始した。

EC-CUBE × ASUKA

株式会社イルグルム(本社:大阪府大阪市北区 代表取締役:岩田 進、以下「イルグルム」)の連結子会社で、国内シェアトップクラスのEC構築オープンソース「EC-CUBE」を提供するイーシーキューブはアクルと業務提携し、EC-CUBEの利用者に限定した、クレジットカード不正検知・認証サービス「ASUKA」特別プランについて、2022年4月25日より提供を開始した。

アクルが2020年7月にリリースした「ASUKA」は、ECサイト注文導線の中で、クレジットカード不正利用者を効果的に排除し、チャージバック対策ができるツールだ。検知した不正な取引に対してのみ本人確認を行うため、ユーザーにとって購買時の手間が増えることなく、不正利用を防ぐことができる。

またカードの規則性を利用して、ランダムな大量アタックでECサイトを攻撃し、決済が通れば有効な番号であると確認する「クレジットマスター」という手口の対策に特化したプランも提供している。

この被害を受けると、サーバー負荷の影響でカード決済が停止する・高額な決済処理料が発生する・カード情報の漏えいと同様の風評被害を受けるなどのリスクがある。数年前に流行した手口だが、この1~2年、再び被害が広がり、アクルへのクレジットマスターアタックに関する問い合わせも急増しているという。通常プラン・クレジットマスター専用プランともに、EC-CUBE利用者限定の特別価格が用意されている。

またECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」は、2006年9月の公開以降多くの支持を集め、日本No.1 EC構築オープンソースとして認定、2020年11月には月商1000万円以上のネットショップ利用店舗数でNo.1に認定されている。最新版である「EC-CUBE 4.0」を2018年10月にリリース後、ダウンロードせずに安心安全に使えるクラウド版「ec-cube.co」を2019年2月にリリース。

オープンソースを基盤として、カスタマイズ可能なクラウドサービスの提供、簡単に機能追加できるプラグイン、外部サービスや企業の基幹システムとの連携を可能にする「Web API」等、単なるECサイト構築にとどまらない、企業のECを中心としたDX推進を強力にサポートするプラットフォームへと進化を続けている。

「特別料金での提供は朗報」

「特別料金での提供は朗報」

公表に際して各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

インテグレートパートナー 株式会社Diezon 代表取締役 正古 明 氏 エンドースコメント

「郵便物の転送システムを悪用するなど、不正注文はあの手この手で増えています。ある程度、商品発送前の目視確認の対象を絞ったとしても、注文量の増加に伴い、限界がきてしまう時があります。『ASUKA』のEC-CUBEへの導入に関しては、カード決済画面にメールアドレスをhiddenで表示するだけのカスタマイズで、スピーディに導入できました。運用面においても、中リスクの対象ユーザーに絞って目視確認を行うことも、スキップさせることも自由なため、注文量やクライアントのリソースに合わせた対応が可能です。マイページのカード情報登録を悪用した大量アタックの防止に利用できることも、EC-CUBEをご利用の皆様に知っていただきたいポイントです。この度、EC-CUBE向けに特別料金での提供が始まることは、弊社にとっても、その先のクライアントにとっても大変嬉しいことだと思っております」

インテグレートパートナー 株式会社U-Mebius 代表取締役 嶽山 主憲 氏 エンドースコメント

「既に『ASUKA』を利用している制作会社として、今回の取り組みを歓迎いたします。『ASUKA』は簡単なJSタグをクレジットカード入力画面のテンプレートに入れるだけで、不正利用リスクのスコアリング機能が自動で立ち上がります。サイト内で不正利用の判定ができることに感動しました。受け取ったリスク判定に応じて、さらに自前のセキュリティ対策の実装も可能という、高いカスタマイズ性も魅力です。また、トークン式のクレジットカード決済であれば、どの決済会社のプラグインにも導入ができる仕組みになっており、その便利さにも非常に驚きました。これまでもチャージバックを避けたいクライアントにはおすすめしていましたが、特別価格での提供とのことで、さらに導入が進むことを期待しております」

効果的なチャージバック対策を実現

効果的なチャージバック対策を実現

不正検知サービスとは、導入されたECサイトで注文があった際に、クレジットカードの不正利用を事前に検知することで、不正取引によるチャージバックリスクを抑えることができるサービスだ。

クレジットカード番号の盗用による被害額が、2016年の114.5億から5年で310.1億と倍増(※)する中、特に転売しやすい商品や高額な商品など、チャージバックが懸念される商品を扱うECサイトを中心に注目を集めている。

クレジットカード不正検知・認証サービス「ASUKA」では、不正利用の可能性が高い対象を自動で検知し、本人確認を行うことから、通常ではカート離脱に繋がる購入時の本人確認ステップの追加を行うことなく、効果的なチャージバック対策を実現できるとしている。

今回の業務提携により、EC-CUBE利用者は「ASUKA」を特別価格で導入することが可能となり、喫緊とも言えるECにおける不正対策の推進に寄与することになりそうだ。

(※)一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害額調査」による

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