EC不正注文の撲滅へ アクルとポールトゥウィンが業務提携を実施

ECのミカタ編集部

株式会社アクル(所在地:東京都港区、代表取締役社長:近藤 修、以下「アクル」または「同社」)と、ポールトゥウィン株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:橘 鉄平、以下「ポールトゥウィン」)は業務提携を実施したことを公表した。

アクル × ポールトゥウィン

クレジットカードの不正利用対策ソリューションを提供するアクルと、Eコマース不正対策やカスタマーサポートなどを展開するポールトゥウィンは、ECサイトにおけるクレジットカードの不正使用被害を撲滅するために業務提携を開始した。

アクルは、チャージバック対策システムから保証まで、オンライン上でのクレジットカード決済における不正対策ソリューションを総合的に提供する不正対策コンサルティング会社だ。独自に調査した不正についての国内外の最新の傾向、根本的に不正を排除するために有効な対策について定期的に情報を配信。

不正対策・セキュリティ意識強化を目指した啓蒙活動も推進している。2020年に提供を開始した不正検知・認証システム「ASUKA」は、後発ながら導入実績を着実に積み重ねており、国内では最も注目を浴びるカード不正対策ソリューションの一つとなっている。

一方のポールトゥウィンは、ソフトウェア・アプリ・システム・ゲームなどの開発、IT分野での環境構築などの幅広い領域で、「企画」「開発」「リリース」「運用」「改善」のサービス・ライフサイクルを一貫してのサポートや、顧客ニーズに合わせて組み合わせた様々なサービスを提供している。

ポールトゥウィンの不正対策サービスは、EC運営事業者を中心に導入が進み、不正行為や不正ユーザー、不正チャージの早期検知・停止措置といった対策により、導入前と比較して70%超の被害防止を実現するなどの実績があるとしている。

両社のソリューション

両社のソリューション

◆不正検知・認証システム「ASUKA」

「ASUKA」は、カード不正利用対策の一つの手段として用いられることがあった従来の不正検知システムとは異なり、クレジットカード決済におけるセキュリティレベルを向上させ、不正利用者を寄せ付けないECサイト運営体制の構築を実現するカード不正・チャージバック対策ソリューションだ。ASUKA for Travel、for Ecommerceなどそれぞれの取り扱い商材に合わせたモデルを提供しており、各業界のクレジットカード加盟店各社が利用している。

◆ポールトゥウィンの不正対策サービス

ポールトゥウィンでは、キャッシュレス決済における資金洗浄(マネーロンダリング)を目的としたサービス利用やポイント不正取得、アカウント乗っ取りの検知といった様々な不正行為に対し、通常と異なるトランザクションの目視検知や振る舞い検知、関連オペレーション業務を提供。決済後、速やかに不正検知を行うことで、EC運営事業者の損害を最小限に留めると共に、新たな詐欺手法の検知など、一般消費者の保護につながるサービスを提供している。

より高い次元での不正対策を実現

公表に際して同社では次のように述べている。

「近年、クレジットカードの不正利用が社会問題になりつつある中で、国内発行カードにおける番号盗用被害は2020年には223.6億円となり、年々増加傾向にあります。また不正使用は矢継ぎ早に起こり、急激に増加する傾向があるため、いかにスピーディーかつシンプルに不正対策を実行できるかがEC運営事業者にとって課題となっています。

そのような現状を踏まえ、EC運営事業者様がより効率的かつ効果的に不正対策を行う環境を整えるべく、今回の業務提携が実現しました。この提携を機に、アクルが提供するクレジットカード不正検知・認証サービス『ASUKA』とポールトゥウィンがこれまでに培った目視検知や振る舞い検知などの知見を組み合わせ、より高い次元での不正対策を実現していくことを両社で目指していきます」

クレジットカードを悪用した犯罪は、古くからあり、クレジットカードを含むキャッシュレス決済が基本となるEC市場においては、その不正や犯罪は大きな課題ともなっている。すでに官民でさまざまな対策がなされているが、不正や犯罪を行う側は、常に新たな手法を編み出して対策をすり抜けようとしている。

そうした厳しい状況を前に、両社の新たなタッグは、より高い次元での不正対策実現を目指すものとなっており、よりセキュアな取引環境の構築に寄与することを大いに期待したい。

ECのミカタ通信23号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事