マス広告とは?4大メディアの特徴、デジタル広告との違いや使い分けを徹底解説!

ECのミカタ編集部

マス広告とは?4大メディアの特徴、デジタル広告との違いや使い分けを徹底解説!

マス広告は不特定多数の人の目にふれやすい広告形態です。デジタル広告に比べて幅広くアプローチできるため、多くの人へ情報発信できるのが魅力です。ただし、デジタル広告のように効果をデータとして数値化ができず、ターゲットを絞りきるのは難しいでしょう。
商品やサービスの宣伝効果を最大限発揮するためにも、最適な媒体を選ぶことが重要です。マス広告とデジタル広告の違いや特徴、それぞれのメリットを正しく理解し、目的にあわせた広告手法を選びましょう。

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マス広告とは

マス広告とは、マスメディアと呼ばれる新聞・雑誌・テレビ・ラジオの4媒体に掲載される広告のことです。
広告業界では「4マス広告」と呼ばれることもあります。

マス広告の「マス」は大衆を意味する言葉で、文字通り不特定多数の視聴者や読者に向けてアピールできるのが特徴。普及率の高い媒体に広告を掲載することで、幅広い世代の目に触れる機会が増え、企業や商品・サービスを効果的に宣伝できます。

デジタル広告との違い


デジタル広告とはインターネット上の媒体に展開される広告のことで、「オンライン広告」や「ウェブ広告」とも呼ばれます。
ウェブサイトの閲覧中に、画面に表示される広告を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?そちらがデジタル広告です。

マス広告とデジタル広告が大きく異なる点は、出稿する媒体がデジタル化されているかどうかです。
デジタル化された広告からは、アクセスした人数や年齢、性別、興味など、あらゆるデータを集めることが可能。そのため、データをもとにした「ターゲットに最適な広告」を自動で配信できるようになります。
マス広告でも媒体ごとのターゲット設定は可能ですが、おおまかな年齢や興味しか絞り込めません。

また、2022年に株式会社電通が発表した調査レポート「日本の広告費」によると、インターネット広告費が4マス広告費をはじめて上回ったとのこと。とくに映像系を中心とした動画配信の需要が高く、デジタル広告市場の成長が顕著なことがうかがえます。

参考:日本の広告費

マス広告の種類(4マス広告)

ここからは、4マス広告の種類や特徴について詳しく紹介します。

テレビCM


インターネットにおされつつも圧倒的な普及率を誇るテレビは、今なおメディアとして絶大な影響力をもちます。情報をタイムリーに伝えられ、映像と音声を使って直接アピールできるのが魅力です。

テレビCMには長期間放送する「タイム広告」と、短期間だけ放送する「スポット広告」があります。タイム広告は1クール(3ヶ月)にわたり1本30秒を基本とし、この期間内に広告が放送されます。
また、「スポンサー」や「提供」のようなクレジット枠に企業名が掲載されるのも特徴。一方でスポット広告は番組とは関係なく、1本15秒の広告を短期間集中的に放送します。
スポット広告は放送される期間が短いため、期間限定の商品や新商品のアピールに適しています。

ラジオCM


ラジオCMはラジオ番組の放送中に流れる広告で、作業中や運転中、移動中など”ながら聴き”ができる媒体です。パーソナリティとリスナーという関係から番組やDJのファンになることで、CM自体に親しみや共感を感じやすいのが特徴。
テレビCMと同じように「タイム広告」と「スポット広告」がありますが、テレビCMに比べて低コストで出稿できます。

また、時間帯によってリスナー層が大きく異なり、朝は出勤中の会社員、日中は主婦、深夜以降はタクシーやトラックのドライバーなどがメインになります。
ラジオ局によって受信できる範囲が決まっているため、地域密着型の企業やイベント・商品のアピールに活用するとよいでしょう。

新聞広告


新聞はほかの媒体に比べて社会的信用度が高く、掲載される広告も信頼されやすい傾向にあります。
購読者のペースで読めるため、商品やサービスを詳しく記載している場合でも目を通してもらいやすく、さらに情報を正しく伝えられるのが特徴。

新聞広告には「全面広告」や「記事下広告」などの種類があり、広告サイズや対象エリアによって広告費が異なります。また、イラストや写真を併用することで、より説得力のある表現が可能になります。

雑誌広告


雑誌広告はファッションや釣り、旅行など、特定テーマの読者層に訴求できるため、ターゲティングしやすい媒体の1つです。広告の種類には「編集タイアップ広告」と「純広告」の2つがあり、用途に合わせた出稿が可能です。

編集タイアップ広告はコンテンツの1つとして雑誌の編集者が作成するため、「広告」という印象が薄く読者に受け入れられやすいのが特徴。
一方、純広告は表紙の裏面や目次対向(目次ページの反対面ページ)など、目のつきやすい場所に出稿する広告のことです。基本的に純広告は広告代理店によって作成される広告で、インパクトを与えやすいという特徴があります。

雑誌広告は手に取った人しか目にできないため、テレビCMやラジオCMのように不特定多数へのアプローチはできません。ただ、1度購入すると長期保存される傾向にあり、見返すたびに広告を目にすることができて効果が長持ちしやすいというメリットがあります。

マス広告のメリット

ここでは、マス広告のメリットを3つ紹介します。

認知度の向上に適している


マス広告は大衆に向けた広告のため、商品やサービスの認知度の向上に適しています。
そのため「商品をまったく知らない」もしくは、「興味はあるが利用したことはない」などの潜在的な顧客へのアプローチが可能になります。

デジタル広告は、特定の商品やサービスに興味のある個人へのアプローチに効果を発揮しますが、幅広い世代への認知度向上には向きません。とくに大量生産できる商品や世代を超えてリーチしたいサービスなどは、マス広告のほうがよいでしょう。

シニア層にもアプローチしやすい


令和3年に総務省が発表した「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書*」によると、若年層よりシニア層のほうがテレビの視聴時間が長くなるとのことです。
とくに休日の平均利用時間は10代で93.9分に対し、60代では334.7分と大きく差がひらく結果となっています。

また、公益財団法人 新聞通信調査会が2020年におこなった調査**では、60代以上の約8割が新聞を購読している一方で、30代での購読率は約30%にとどまりました。このような結果からみても、マス広告は若年層よりもシニア層へのアプローチに向いているといえます。

*参考:https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf

**参考:https://www.chosakai.gr.jp/wp/wp-content/themes/shinbun/asset/pdf/project/notification/yoron2020hokoku.pdf

デジタル広告のメリット

次に、デジタル広告のメリットを紹介します。

細かくターゲティングできる


デジタル広告では、インターネットの検索や閲覧履歴などの行動データから細かくターゲティングでき、ユーザーにあわせた商品やサービスの広告配信が可能になります。
たとえば、有名な解析ツールのGoogleアナリティクスを利用することで、広告にアクセスしたユーザー数やアクセス元、年齢、性別などの情報を、過去の推移からリアルタイムまで幅広く把握できます。
広告への反応を可視化することで改善点の早期発見にもつながり、こまめに修正することでより高い効果が見込めるでしょう。

若年層にアプローチしやすい


一口にデジタル広告といっても、ウェブサイトに表示される広告以外に動画配信サービスやメール配信サービス、SNS上に表示される広告など、さまざまな媒体があります。どの媒体も若年層の利用率が高く、若者に特化した商材であれば相性がよいといえるでしょう。
また、インターネットでは「情報を拡散する」ことが容易なため、短期的に高い効果が得やすいのもメリットといえます。

マス広告の費用相場

マス広告の大まかな費用相場は、以下のとおりです。

テレビCM(15秒1本、制作費別)


日本テレビ:400,000円〜
TBSテレビ:400,000円〜
フジテレビ:400,000円〜
テレビ朝日:400,000円〜

テレビCMは、民間放送の中心となるキー局や準キー局、地方のローカル局で費用が大きく異なります。
上記のような主要放送局では40万円以上と高額な放映費用が必要ですが、地方局であれば1本5万円以下のケースもあります。

ラジオCM(20秒1本、制作費別)


TOKYO FM:70,000円〜
TBSラジオ:65,000円
ニッポン放送:65,000円

テレビCMに比べてラジオCMは安価ですが、上記の費用に加えて台本制作や企画にかかる制作費は別途必要となります。

新聞広告(記事契約料金、1段以上・1段あたりの費用)


朝日新聞:3,305,000円
毎日新聞:2,047,000円
産経新聞:1,020,000円

新聞広告は掲載場所や範囲によって数十万〜数百万円と費用が大きく異なります。
業種によっては実質料金より安く掲載できるケースもあるため、広告代理店に相談後、検討してみるとよいでしょう。

雑誌広告(カラー1ページ、4色、制作費別)


non・no(ノンノ):2,700,000円
オレンジページ:3,200,000円
日経WOMAN:1,900,000円
週刊東洋経済:1,250,000円

雑誌広告は種類や発行部数、広告サイズ、さらにカラーかモノクロかによって費用が大きく異なります。
また、ほかの広告と同じように全国誌か地方誌かによっても費用が違うため、慎重に検討するとよいでしょう。

マス広告の出稿までの流れ

最後に、マス広告出稿の流れを紹介します。

1.広告代理店への問合せ


まずは各媒体への広告活動を代理してくれる、広告代理店へ問合せます。広告代理店ではプロモーションのプランニングや提案、広告の作成、配信などをおこなってくれます。
希望のメディア・広告内容・出稿目的・ターゲット・などの要望や予算を伝えましょう。

2.広告枠の確保


次に、どの広告枠に掲載するかを決めます。

3.クリエイティブの制作・審査


広告枠が決まったら、サイズにあわせて広告のデザイン制作をおこないます。
デザイン案が完成したら、審査に提出します。

4.入稿


出稿先のメディアのスケジュールにあわせて、期日までに完全データを入稿します。
入稿後、色校正などの確認作業をおこなうことがあります。

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